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俺はここが異世界と思っていたが違うらしい  作者: サー島
第二章-少年編-
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これからのスクールライフ・・・世界は見逃さないそうです。

それから数十分ノアは学校へ回り道をしながらも学校に着いた。

そして、ひとまず職員室に行き今日の日程を聞くことにした。

入室のマナーは前世の経験からノアにとってはお手の物だった。


ガラガラッ

「失礼します。今日から貴校に編入しました。ノア・アルフォードです。」

完璧だろ。キラッ


「はいはーい、今日から編入のノア君ねー、こっちこっちー!」

そう言って人期はピョンピョンしている人がいた。

な、なんか教師の()()が問われそうな口調してるな。

少し心配になってきたぞ。

言っても、前世と合わせると俺より年下なんだろうけど・・・

それでも、ノアは言われるがままに声のした方に向かって行った。


「お、おはようございます・・・」


「はーい、おはよう!ノア君の編入先のクラスの担任早乙女千秋(さおとめちあき)です。ノア君のクラスは2組ねー、さっき聞いただけだけど日本語上手だね!あと少しでホームルームが始まるから一緒に行きましょうか!そこで自己紹介してもらうから何か考えておいてね!それじゃっ行きましょ!」


「は、はぁー、分かりました。」

先生のペースに完全に飲まれて返事をするしかなかったノアであった。

前世の経験は何処に行ったのやら・・・


そして、教室に向かいクラスのドアまでついた。

「おはよう、みんな!今日はこのクラスに編入生が来ます!しかも外国の方です」

その瞬間


『おおおぉぉぉぉーー!!(きゃぁーーーー!!)』

歓声が聞こえてきた。


おいおい、そんなに持ち上げないでくれよ・・・

そんな大層な人でもないし・・・

すると

「せんせー!!女の子ですか?」

と転校のド定番と言えるセリフが聞こえてきた。


だからそこの男子も持ち上げないでくれよ。

残念なことに俺は男だからお前たちの期待は裏切ることになるが・・・


「それは、入ってきてからのお・た・の・し・みです。」


『ええーー、教えてくれたっていいじゃん!」


「もうすぐそこにいますからすぐに分かりますよー」

と言いつつ先生はドアの方へ指をさした。

「それじゃ入ってきて!」


ま、マジで出るの・・・こんな中

滅茶苦茶プレッシャーがすごいんですけど

大丈夫だよね身だしなみ

日本の中学生は恐ろしいと前世の時から言われてるからな

なるようになれだ!

「失礼しまーす。この度このがっ――」


『きゃーー男子よ!結構イケメン!』

『チッ、なんだよ女子じゃねーのかよ、期待して損したー』


や、やっぱり怖い、今の中学生何処の世界線も中学生は怖いと立証されたな・・・


「はいはい、みんなー静かにしてー外国から留学してこの学校に来たんだから仲良くしてね!それじゃあ自己紹介頼める?」

先生がそんな騒いでいるクラスを鶴の一声で止めた。


何この先生は普通は大声を何回も出して止められるはずなのに、一回、しかも普通の声で・・・

一番怖いのは先生なのかもしれないな・・・

「ええーと、ご紹介にあずかりました。ノア・アルフォードです。クラリア王国から来ました。歳はみんなと同じ――」


その自己紹介は20分という長丁場に続いた。

後半になると真剣に聞いていた人は数えるほどしかいなかった。

これがノアの前世の経験である。


「そんな感じでこの一年間よろしくお願いします。」

ようやく終えたノアはとても満足そうな顔をしており、入りたてのノアの先入観は無くなっていた。


「と、とても個性的なのね・・・皆この一年間仲良くしてあげてね。」

あの先生でさえ顔を引きつる始末であったのはノアは知るよしもなかった。


そして、ノアは席を案内され席に着くと長い話でもそれでもかと質問攻めにあわされた。

ここでまた中学生が怖いことを蒸し返されたノアだった。


そしてそれも終わりノア達は始業式に向かいそれも終わって、昼ご飯になった。


「ノア君!一緒に食べないーい?」

「一緒に食べよーよ!」

と色々と誘われはしたが先に先約があるので行きたいのを山々に堪え目的の場所に向かった。


その途中、学校全体が覆われるような大きな大きな魔法陣みたいな紋章が校舎上空に突如出現した。

周りの生徒たちは皆騒ぎはしているが、スマホを撮るなりして何かの演出と思っているらしくそれを眺めていた。

しかし、その瞬間強烈な地響きが鳴り耳が遠くなりそうな高音が頭の中に鳴り響きバタバタと生徒たちは意識を手放していった。


「何なんだこれは・・・それよりお姉ちゃんたちが心配だ。やむを得ないが緊急事態だからあれを使うしかないか・・・」


空間(スパティウム)

と念じたノアだが

それを皮切りにノアの脳の負荷に耐えられなくなったのか、そのあれを使った瞬間に意識を手放していった。

ついに、ついに、来ましたね!


これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

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