異世界転生しました。
ここは?ここは何処だ?
そうだ俺は死んでそれで、それで転生したんだ。
しかし、記憶がある!何故だ!転生失敗したしたのか?
でも、でもここから家らしき天井が見えるのはどうしてだ、もし失敗したら意識が消滅してこの思考も出来ない。
なら、なら成功したのか?だったら・・・
《貴方様の疑問はわたくし、世界による慧眼がお答えします。貴方様は無事に転生が完了しています。この世界で一から人生を歩んでいくんです》
アビスアクメン?誰だ?それよりこの声みたいな感じはなんだ?でも無事転生できたなら良かった。あのまま消滅なんてシャレにならんからな。
このことから推察すると、もしや異世界ってところの天の声ってことか!だから、ここは――――――――
《そうです。貴方様は今クラリア王国の小さな農村であるフィル村のとある家に転生しました。異能の行使も可能です。》
クラリア王国?異能が使える世界?てことはやっぱりここは異世界なのか。
でも転生したのならどうして記憶があるんだ?
《貴方様のその疑問はこの私世界による慧眼が貴方様のところにいるのが原因と言えるでしょう。》
お前がいるから?
《はい。わたしがここに来たことにより、同時に貴方様の記憶もつれてきてしまったのでしょう。申し訳ありませんでした。》
いいや、謝ることでもないし寧ろ感謝しているくらいだよ。
まさに異世界転生って感じで今も少し興奮してるよ。
ありがとう!
《お気持ち痛み入ります。この世界で私の存在は天の声という認識であっていますのでこの会話は他人には聞こえませんので、ご理解の程宜しくお願いします。今後私と貴方様は一蓮托生なので死ぬ時までお供します。》
ああ、よろしく頼む。でも少しのプライバシーは欲しいかな?
《善処します。》
さてと、前世に願ったことがホントになるとはなー、しかも記憶付きという大盤振る舞いってことは
勇者にでもなるしかないと思ったがそれよりここは誰の家なんだ?
俺の新しい家族がいるんだよな。姿が見えないけど・・・
《はい。今貴方様のご両親は父の方は家の外で畑を耕しており、母の方は台所で昼食の準備をしていますね。貴方様が転生される前に寝かしつけたかと推測します。》
そうか、てか今俺って何歳なんだ?
その以転生される以前の身体には自我があったのか?
《貴方様のお身体は今日で生後一か月で御座います。転生される前の自我については心配ありません。ちゃんと準備して転生を行っていますので、前の自我が無くなったという事はありません。しかし、転生したことにより精神は若返っているかもしれません。》
なら良かった。転生した直後に憂鬱な気分になるのはごめんだからな。でも、だから昔の口調でも違和感がなかったのか。
《はい。そこらへんのサポートは万全ですのでお気遣いなく。》
じゃあ、俺の意識で言うと60年ぶりの赤ん坊か。流石に60年前は記憶にないけどな。
てことは現時点でできることは寝ることとおっぱいしかないのか。
って、俺の歳で考えると完全に屑男やろ。
何とかしなくてはな。
えっーとーアビスアクメンって言ったか?てか長いな名前アビって呼んでいいか?
《はい。貴方様の呼びたいようにお願いします。》
それじゃ、アビ俺はこのまま寝ておっぱい吸ってだけの生活になるんか?
それだと、精神的にもきついし、おふくろのおっぱいで発情も出来ないしな。
そこで、アビさっき異能って言ったよな?
それってなんなんだ?俺にも使用可能なのか?
《はい。貴方様による異能の行使は可能でしょう。いくつかの手順を踏めば取得できます。さすればお暇に困らないかと。》
今の年齢でその手順はできるのか?
《はい。思考関係の能力なら簡単かと、しかし流石に肉体の能力の獲得は難しいと思います。せめて、歩行出来てからの方がいいと思います。》
そうかーならそこから攻めようとするか!種類は把握できるもんなのか?
《いいえ。能力とは思考、肉体、精神の3種類があり、いかんせん精神は果てしないほどの可能性がありまして、それに加え3種類の組み合わせもありまして、所謂無限大です。しかし、思考と肉体のそれぞれの能力は把握しております。》
能力にもいろんな種類があるんだなーまあ、そうでもないとおもしろくないもんな。
きっかけ次第ではいくらでも成長ができるってことか。
まずは、基礎っていう事でいいんだな?
《ノア・アルフォードが能力開花しました。獲得した能力は思考加速と意思疎通です。おめでとうございます。》
ん?この声はなんだ?アビとは違うな。もう一人いるのか?
《いいえ。この声は私の同僚で能力獲得のアナウンスをしてもらっています。獲得したのがわからないと不便の事で。》
なんだそうゆう事かなんだーいきなり第三者が出てきてびっくりしたよ――――――――
って違う!!それよりも重要なこと言ってたよね?能力開花したとか?
俺なんもしてないのに獲得出来ちゃったよ?
したことと言えばアビと話しただけだよ?
《はい。それで獲得可能です。さっき獲得した能力は思考加速と意思疎通です。説明いりますか?》
ああ、なんとなくわかるけど、一応お願い。
(ご都合展開すぎじゃね?この世界大丈夫と思ったのは、アビに聞かれないようにしよう。)
《はい。まず、最初に取得した思考加速は文字通り思考が通常よりも早くなることで人間には知覚できなかった事象が知覚できるようになります。なので、世界が遅く感じるなど前世で言うゾーンが自分の意志でできます。続いて、意思疎通は所謂念話です。言葉を介さずに特定の相手と会話ができます。そしてその副産物としてあらゆる言語を理解できるというのもあります。そして、この能力が開花したきっかけは私との会話の経験が原因と推測します。以上で説明を終わりにします。》
なるはど、ほぼほぼ俺の推測通りだが、意思疎通の言語理解は予想外だったな、言葉が分からないと思うから意思疎通は無駄だと思ってたよ。それなら、今のこの身体でも一応は話せるのか。
しかし、経験で能力が開花するのかこれなら今のうちにできそうなのもあるろな、そこら辺の知識は前世である程度は一緒か。
それなら――――――――――――
《貴方様お取込み中のところ失礼します。こちらの部屋に何か近づいております。おそらく、推測するに貴方様のご家族かと思います。一応言っときますが、貴方様は今は幼児のお身体ということをお忘れなく。間もなく、訪れます。》
わ、分かってるよ。この身体でも不自然の無い様にふるまうんだろ。早速、異端児とか言われゲームオーバーはごめんだからな。
それより、これが今世での家族とのファーストコンタクトどんな人なんだろうなー
でも、考えてみると精神年齢的に見れば息子、娘ぐらい歳が離れているはずなんか緊張するな。
《はい。貴方様の精神年齢は今世によって若返っているので――――――――》
アビが何か言っているけどもう・・・
ガチャ
「ノアちゃーん、お母さんがお昼ご飯準備できたからこのお姉ちゃんが迎えに来たよー」
『な、なに今世にはお姉ちゃんだと!』
前世では妹、弟しかいなかったノア(颯斗)はお姉ちゃんの登場により、予想外すぎて思わず意思疎通を使ってしまった。
「あれー?今どこから声が・・・まっいいか!行きますよーノアちゃん」
おい、どうゆう了見だ。アビ!姉がいるなんて聞いてないぞ!うれしか、ゲフンゲフン、心の準備というのがあるだろうが。そんなんなら先言うといてや。
ノアは心の動揺かいつの日か懐かしい前世の関西弁を発動していた。
《はい。もうしわけありませんでした。》
アビはいつもより棒読みで返した。
(ま、いいやそれよりもお姉ちゃんっていいな)
そしてカレンはまだ幼いながらノアを頑張って起こし荷台に乗せて運んで行った。
ノアも前世の知識でできるだけカレンの負担にならないように立ち回った。
主人公の概要
名前:ノア・アルフォード(前世倉本颯斗)
種族:人間
能力開花:思考加速、意思疎通、%&$%
今後ともよろしくお願いいたします。