何処の世界も空港を出るのは大変だ。
まってろ!
マイジャパン
と言ってから早半日飛行機に揺られ、遂に
ノア達は着陸しようとしていた。
空港先は日本の玄関口である羽田国際空港だ。
無事についたようだな。前世から飛行機に乗ると毎回ハイジャックされるのではと気が気ではなかったが、今回も、今世では初だけど・・・難なく行けたな。
まぁ、もしもの時はあれがあったから何ら心配はいらなかったから。転生しても性分は変えられないものだな。
そして・・・
ゴゴゴゴゴォォォォォゴゴトンッ!!!
着陸したみたいだな。
ノアは隣を見たら、はたまた離陸の時と同様に顔を引きつっていたカレンとミーシャがいた。
くっ!と歯を食いしばっているのが見て取れる。
それに対し、飛行機は初乗りだと思うがクレアとキラはいつも通りだった。只単にこうゆうことに鈍感なだけかもしれないが・・・
沙織はと言うと・・・うん、いつも通り、いつもだおり
「みんなー着いたよ!日本に着いたよ!あっレインボーツリー観えるよ!変らないんだねー」
「「さおり!静かにして!」」
あ、はもった・・・
レインボーツリーとやらを見て沙織がはしゃいでいると。
両サイドから話しかけないでオーラを出し着陸した余韻が消えないのか弱り切った二人がそれでもとしかりつけた。
「もー情けないなー、でも、今カレン達いつものとのギャップがすごいよー」
「「う、うるさいっ!!!」」
あ、またはもった。
それより・・・
「沙織さん!レインボーツリーって前世の日本にあった建物ですか?」
そうだ、レインボーツリーという言葉が気になる。
なにせ、俺の前世にはそのような名前の建物は存在しなかったはずだ。
スカイツリーならあったが・・・てかその言っている建物って・・・
まんま、スカイツリーじゃねえか!!
あの雲を貫く高さ、あの曲線、そして何よりも立地前世の記憶のスカイツリーだ。
「ん?ノアちゃんは分からないのかい?レインボーツリー前世には無かった?」
「無かったと言えば無かったが、あると言えばあった。ただし違う名前でね。」
「違う名前?ノアちゃんの世界ではレインボーツリーじゃなかったの?」
「うん、僕の世界ではスカイツリーっていう名前の建物だったよ。」
「レインボーツリーはスカイツリーかー、でも世界違うけど名前のニュアンスは似てるね!レインボーとスカイ」
とそこで
「え!?あれって武蔵ツリーじゃないの!?ねえ、ミーシャ?」
「ええそうよ。あの建物は武蔵ツリーと記憶しているわ。同じ地球でも世界線が違うとちょっとしたことが違くなるのかもね」
カレンとミーシャも話に参加してきた。
「えっ!?ここの世界も違うの!?しかも余り私の世界とは名前のニュアンスが違うよ!こうゆう世界もあるんだー!」
「でも、この世界では武蔵ツリーだからそれに合わせないと不自然になるからこれからこの世界に合わせるための知識を覚えることが多そうだね。頑張らないと、沙織さん」
「そうだけどさー、その沙織さんっていうの8年ぐらい過ごしてきたけどなんか他人行儀じゃない?普通にさんづけはなしでいいのに」
「あ、それ私も思ってた。弟君に!」
「うーーん、それでいいなら呼ぶけどー、さおりお姉ちゃん?ミーシャお姉ちゃん?」
「なにこれ、いいかも・・・」
「弟が出来たらこんな感じなのかしら・・・」
とするとまた
「ちょ、ちょっとノアちゃんの姉は私だよーー、もうー」
「「はいはい、分かってるよー」」
沙織たちがカレンの事を微笑ましいまなざしで見てきた。
着陸して飛行機を降りるまでの間のことだったが、それも――
「あなた達!もうそろそろ降りるから準備してー!ほらっ!キラも!」
クレアがみんなに対して降りる準備を促して
「「「「はーーい!!」」」」とノア達が
「いゆかん!日本の地へ!」とノアとの日本語の勉強で覚えたのか何故か古文の文法を使っていた。
しかし、ノアは(おいおい、そんな日本語教えたつもりはないぞ・・・何処で覚えたのやら、謎だ・・・)
そうして、飛行機での会話も終わり添乗員のCAさんに促されて飛行機から降りた。そしてついに空港のロビーであるがこの世界での日本に初上陸を果たした。
その後、税関職員の検査でキラが少し問題を起こしたが、通り抜けることが出来た。
閑話休題
それも、空港でのやるべきことを終えてノア達一行は遂に空港を出て――
「「「「「日本だーー!」」」」」
とキラも交じり日本の外の空気をかみしめてそう叫んだ。
「あらあら、ふふっ」
クレアはその5人を見て笑っていた。
その6人日本初上陸!
空港を出るのは大変だと聞き、まるまる一話使いました。
これからも応援のほどよろしくお願いします。




