表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺はここが異世界と思っていたが違うらしい  作者: サー島
第一章-幼年編-
14/21

歳を聞くのは世界的にマナー違反だった

「はい。ノアです。これからそのことを話すよ。」

ノアはさっきまでとは打って変わって落ち着いた口調で話し始めるのだった。


「うん、わかったノアちゃん、私ちゃんと聞いてそれから答えを出すよ。ミーシャもそうしてくれる?」

それに対してカレンは真剣な面持ちとなり聞く姿勢をつくった。


「はいはい、分かりましたよ。私だけ仲間外れなんてやだなんだからね。」

ミーシャも置いて行かれないように頷いた。


「それじゃあ、話すよ。まず、さっきも言ったがぼく、ノア・アルフォードは前世の記憶である倉本颯斗からの転生者だ。沙織さんはどうなんでしょうか?」


「ええ、私も、神谷さおりは前世の記憶である神藤沙織からの転生者です。ノアちゃんと同じで元日本人で、今も日本人です。」


「沙織さんも前世の記憶を持っているんですね?」


「うーーん、持っているには持っているけど完全には覚えていないんだよね。なんか年を重ねるごとに記憶が曖昧になっていくというかー、ノアちゃんはそこのところどうなの?」


「ぼくはまだその症状は出てないかなー、前世の事はある程度記憶にある感じ。記憶が曖昧になるのは多分脳の容量のキャパシティが限界になって記憶が上書きされていくんだと思う。」


ま、俺には縁のない話だが。

絶対記憶という忘れたくても忘れない恐怖のとんでもスキルが発現してしまっているからな、ははっ

このスキルだけデメリットにも人によってはなりえるよな。


「なんかホントに年上って感じがするよねー、カレンなんか急にお兄ちゃんが出来たって感じ?」


「あ、それ、私も分かるー、弟君じゃなくてお兄様みたいだよねー、それでどうなの?カレン!」

二人はいきなりカレンに話を振った。


「えっ!?私!?ええーと、そ、そうだねー目を閉じたらこれがお兄ちゃんなのかなーって感じがしない気もしないけど・・・」


な、なんか、その反応を見ていると前世の妹を思い出させるなー

今の妹は元気にしているだろうか・・・


「でも、今はぼくのお姉ちゃんだよ。それ以上、それ以下でも何でもない、正真正銘のお姉ちゃんだよ!そしてぼくがお姉ちゃんの弟、これは死ぬまで消えない事実だよ。」


「ノアちゃん・・・」


はーー!、くっせー!、とてもくさいこと言ったよなー?

大丈夫?引かれてない?もし引かれたらもう半年間ひきこもる自信があるよ!?

なんであんな言葉が出たんだろ


「ノアちゃんありがとう、私もノアちゃんの事を唯一無二の弟だよ。」


え?・・・

・・・

お姉ちゃんありがとう

こんな数奇な運命な僕を弟だと思い続けてくれて

それなら


「それならうれしいよ。そんな感じでぼくは元倉本颯斗であって日本人だったんだ。それの影響にかこの髪も黒いんだと思う。それでも今はノア・アルフォードで生まれたからねこの人生を楽しむことにしたい。」


「一つ筆問いいかな?弟君?」

するとミーシャがらの質問がとんできた。


「なんだい、ミーシャさん?」


「そのー聞きにくいんだけど、弟君は転生者じゃん、つまり前世を合わせると何歳の?あと、さおりも」


「またついでっ!?告白しても扱いは変わらないんだね。まぁ、いつも通りのミーシャで安心したけど。ええーと前世と合わせての年齢だっけ・・・」


「言いたくないんならいいんだよ。その言わば一回死を経験しているから・・・」


「う、ううん、大丈夫だよ。もう終わったことだから、それで年齢は・・・ええーと何歳だっけ?」

と言い視線を俺に移した。


「いやいや、ぼくには分からないよ、なんでぼくに答えを求める!?」


「ごめんごめん、分からないや!忘れちゃった、てへっ!」


「それじゃあ、ぼくの年齢を発表しよう。」


「ぼくの年齢は―――


その瞬間に


「カレンー!!もうそろそろ暗くなるからお友達帰った方がいいよー!」


な、なんでこの時に、ママン!

ご都合展開すぎやしないか

世界は詳しい説明を否定しているのか!?

世界の琴線に触れるというのか・・・

まぁ、次の機会にでもわかるかこれが偶然ではないことを


ふ、考えすぎか


「あれっ?もうそんな時間?うわっ、もう外暗くなりかけてる!早く帰った方がいいよ、二人とも!」


「「もう、そんな時間!?」」


「分かったよ、帰るとしましょうか、ね?、さおり?話はまた今度の機会に」


「はーい、それじゃあねー!アルフォード兄弟!」


な、アルフォード兄弟って初耳な言い方だな・・・


「「ばいばーい」」


「また今度話しますよから、また来てくださいね!」


このような顛末により俺の初の異世界人と思われる、ミーシャ、沙織との会合は始まる前までは思いもよらないサプライズの連発という結末で幕を閉じた。


ここまでの経緯でノアの小さな心臓は良く持ったとアビはひそかに心配をしていたのはノアは知らない。


《貴方様今日の様な衝撃を忘れずにいつまでもいつまでもご自身のままであることを少しながら願っています。》

これからも頑張ります。コメント、感想待っております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ