はっきり言うよぼくは・・・
「なんでって、私も転生者!てへっ」
というノアからしても衝撃的過ぎる告白返しに色々と場がカオスし始めたのは言うまでもないだろう。
ちょっとまって、ストップ、ストップ!
さおりちゃんは何を言っているのかな分かるかアビ?
《はい。ただ今の言動からして、さおり様もこの世界に転生をされて前世の記憶があると推測されます。》
いやいや、それは分かるよ!?だって本人がそう言っていたしね・・・
な、なんでこの世界にもう一人転生しゃ――――
いや待てよ・・・さっきの事からここの世界では輪廻転生が立証されているんだったな、さすれば・・・
俺以外の前世の記憶持ちがいたとしてもなんら不思議なことではない!現に俺がそうなのだから
もう何回言ったかは分からないがこの世にいないことを証明することは不可能だったか。
俺みたいなやつがここの世界に転生されているってことか、それが今俺の目の前にいるさおりちゃんてことか
OK-
なんとなく整理したら落ち着いたし、現状を理解できた気がする。気ががするだからね!ここ重要
《はい。貴方様の言う通りでございましょう。さおり様もどっかの世界線からの転生者という事になるでしょう。ただし、その若干9歳の言動を鵜呑みにするのであればの話ですが。》
それもそうか、俺自身もお姉さま達からすれば5歳児の戯言としてとらえるのが普通だし、俺は65歳だし!11歳の言葉を信じいることもないってわけだ。
でも、なんかさおりちゃんの言動、行動にはひっかる点がちりばめられている気がするんだよな。
なんか不自然というか子供っぽくて大人っぽい感じがしてさー
まぁ、あれこれここで考えていても埒が明かないし今は自分が一世一代の大告白をしている最中なんださおりちゃんに振り回されて、自分の事で失敗しても笑えないからな。
今は会話に集中しなくては
「か、かおりお姉ちゃん?かおりお姉ちゃんも転生者なの?」
「「かおりっ!それは本当なの!?」」
とノアに続き残りのお姉さま方も追及をしていく。
「は、はっー、あれ?今はノア君の告白じゃなかった?なんで私がこんなに言い詰め寄られているんだろーでもしょうがないか私も告白しちゃったんだし、後の方が印象に残るっていう心理学でいう親近化効果ってやつかな。では改めて応えようそう私はそこのノア君と同じくどっかからの世界から生まれ変わった転生者であるのだよ。キラッ!」
ええーーと、とりあえずさおりから言質は取れたのかな?
てか、告白前と告白後の性格があまり変わってないような・・・素でそのキャラをやっていたのかよ!
でも、これを信じるとすれば一人の転生者の存在を観測したでいいのかな、そしたらその問題に帰納法が当てはめていければ・・・
この世界には少なくとも2人以上の転生者がいることになり、前世の記憶持ちがいるってことが証明されるってわけか。
なんか一気にこの世界での生活が難易度が難化したような、してないようなー
「「あなた、さおりが転生者ーー!?」」
またまた、お姉さまお二人は驚いていた。
「さ、さおり?頭打ってない?ちょっとおかしいのはいつもの事だけど、流石にそれは・・・」
これもまたまた、カレンがノアと同様に同じ質問を投げた。
「もー、ひどいなーカレンー、頭は打ってないよー、本当の事だよ!事実だよ!わたしは異世界転生者!よくあるライトノベルのようなね! そうでしょ?ノアちゃん?」
えっ?ここに来て俺ですか!?
まぁ、応えるけど・・・
少し深く踏み入ってみるか
「そ、そうだよお姉ちゃんぼ、ぼく、は異世界って言っていいのかわからないけど多分異世界転生者だよ。ぼくには前世の記憶が存在するの。こんな、ぼ、ぼくのことお姉ちゃんはどう思う?おかしいと思う?今すぐに病院に行った方がいいと思う?」
「そういえば、最初にノアちゃんが言ったんだっけ、でも、イマイチ急な告白だからあまりピンときてないよ、いきなり転生してきましたーって言われてもねーそうよねミーシャ?」
「ふふふ、カレン実は私もね転生者だったり・・・」
「えっう、そっ!?まさかミーシャまで!?」
手を口に当て驚いた表情をしているカレン
「しないんだよねーどこにでもいる一般人だよ。冗談だよカレン!驚かせちゃったかな?」
「もーーーーお!ミーシャ!驚かせないでよ!まさか貴方までもそっち側の人間だったと思ったよー!」
とカレンは顔を赤くしながら少し怒った表情で抗議していた。
お姉さまはいつも表情が豊かだなとノアはそのやり取りを見て
「ふふっ、はははぁっっ!!」
「「えっ!?」」といがみ合っていた二人
「いや、ありがとうございます。ミーシャさんお姉ちゃんのことを思って冗談でも言って場を落ち着かせたんですね。」
「べ、別にそんなつもりはー」
「わかってます。」
「ノアちゃんさては結構お年を召してからの転生だな!」
横からさおりさんの言葉が入ってきた。
「はいはい、そうゆうのはこれから話しますよ。勿論、沙織さんもですよ!」
「はー、分かってますよーだ。」
「「ノアちゃん(弟君)?、本当にノアちゃん(弟君)なんだよね?」」
「はい。ノアです。これからそのことを話すよ。」
と言いこの世界に来て初めて前世の事を話す決意をしたノアだった。
これをきっかけにノアの周りの歯車が加速していくのであった。
遂に明かす時が来ますね!主人公の一面が出てきました。ワクワクしてきました!
頑張って更新続けていきます。コメント、感想よろしくお願いします。
あと、タイトルを「俺はここが異世界と思っていたが違うらしい」に変更しました。
なんかこっちの方がしっくり来たんで・・・




