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早いお迎えが参りました。

明けましておめでとうございます。

倉本 颯斗は衰弱していた。

(よわい)60歳にしてだ。20XX年という現代は人間

120年時代と言われており人の高齢化が急速に進んだ日本という国だ。

その中で颯斗は60歳で天寿を全うしようとしていた。この時代での60歳は余りにも若いお迎えだった。颯斗の会社の同僚や同級生ましてや父母共に働き盛りの歳であり、颯斗は自分の運命を恨んだ。


(なぜ、なぜ?この歳で神様は私をこの世からの退去を命じたのか、なぜまだ働き盛りの私なのか、なぜ、なぜ・・・


         まだ生きたい、生きたいよ。



         この運命が必然であるのなら来世ぐらいの願いは――――)


颯斗はそこで呼吸の数も少なくなり、意識もだんだんと身体から離れていく感覚に襲われ倉本颯斗の人生に幕を落としたのだ。そう、この世での倉本颯斗という身体での人生を・・・

颯斗はある都内の国立大学病院で両親、妹、弟に看取られて、20XX年11月15日午後11時29分に倉本颯斗の身体での天寿を全うした。数え年で61歳である。余りに若い歳でこの世とのお別れだある。家族たちは涙を流しながらその瞬間に立ち会ったのだった。


「颯斗!今までありがとう!私たちのもとに生まれてきてくれてありがとう!で、でも親より先にいなくなるのはどんな事よりも親不孝ものよ。ばか。」


「まあまあ、お母さん、颯斗も60年間頑張って生きたよ最後ぐらい笑って見送らないと、しかし孫の顔くらいは見せてもらいたかったかな。」


「あんちゃん、私、私これから頑張るよ!あんちゃんが生きれなかった分まで生きるよだから、だから空ううん、来世からみていてよ!絶対に120歳まで生きてやるわ!」


「兄貴!後の事は俺に任せてくれ!この倉本家を守っていくよ!そして、いつか,いつかまた兄貴と会いたいだから来世では長生きしてくれよ!次の世界で待っててくれよ!それじゃ・・・」


「「「「颯斗!!いってらっしゃい!来世でも颯斗に幸あることを!」」」」


(ああ、いってくるよ、またね!)


颯斗の身体はいつの間にか笑っていて、家族たちにはそのように言葉が返ってきたような気がした。そして颯斗の身体は葬式の準備のため霊柩車(れいきゅうしゃ)にて運ばれていった。



▼▼▼▼

こ、ここは何処だ?あ、そうか俺は死んだのかそうなればここは死者の世界か次の世界までここで待つことになるのか。できれば早く転生したいな、そう魔法とかが使えるような・・・



それから何時間何十日待ったかはわからないまま時は立った。

そう、この世界は時間の概念がなく不安定な存在である魂は時間は感じることが出来ない。


そしてついにその時が来た。


《お待たせしました。貴方様の転生の手続きが整いました。転生を行います。貴方の未練を叶えましょう。それでは実施します。3・2・1――――――――》


さてどんな世界が待っているのやら、まあ、記憶はリセットされるんだけどな、それよりも未練ってなんだ?

そん時はそん時だ!なるようになれだ!一つだけ願うとしたら健康な身体くらいかな?これも忘れると思うけどな。

そういえば、若い頃の口調になっているななぜだ?前回もこんな感じだったのか・・・・


《転生が完了致しました。これより第二フェーズに――――――――――――――――を行います。実行まで3・2・1・0》


そうして前倉本颯斗の魂は次の物語の冒険へと歩みだした。一抹の不安を抱きながらも記憶は無くなるとはいえ不安をかき消すようなごとくの好奇心を持ち来世、いや、今世へ旅立った。

前の小説の挫折のため心機一転新しい物語が始まります。お付き合いのほどよろしくお願いします。

評価をお待ちしています。前の物語も読んでくれたなら続けるかも、でも今はこれをメインで書きます。

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