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インターミッション『特攻装警の使用銃器について』

インターミッションコラム


【特攻装警の所有銃について】


 ここでは特攻装警たちが使用している銃器類について解説する。

 クライマックスに入る前のインターミッションとして愉しんで欲しい。

 以下、特攻装警1号機のアトラスから紹介する。

 では、はじめよう。 

 

1:IMI デザートイーグル 50AE


 アメリカMRI社とイスラエルIMI(現IWI)によって製造されている大型自動拳銃。

 幾つかの口径があるがアトラスにはその中でも最大口径の50AE版が供給されている。

 非常に強力な威力を持つ強装弾オートマチック拳銃だが、同じような強装弾オートマチックによくある動作不良が少なく安定した性能を持つ非常に優秀な拳銃である。

 使用されている50AE弾はオートマチック拳銃用の弾丸としては最大口径であり反動も最大クラスと言われている。しかしながら、重量が重く反動を相殺しやすいことや、反動を吸収しやすいガス圧動作式と呼ばれるライフル向けの機構が組み込まれていることなどから非常に扱いやすく適切な訓練を受けた者なら非力な女性でも使用可能と言われている。

 欠点としてはサイズが大きいため、手の小さいアジア人には不向きである点である。

 だが、アトラスは元々、常人より手のサイズが欧米人並みに大きく握力もあるため、この拳銃を取り扱う際には不都合はない。

 使用用途は対人対物対機械戦闘など多岐にわたる。そのため幾つかの弾種を異なるマガジンに入れて複数携行している。

 

2:LARグリズリーMKⅢ 44MAG


 アメリカのLAR社による強装弾オートマチック拳銃の1つ。

 アメリカ軍標準採用拳銃であるコルトガバメントM1911をベースとしており、デザートイーグルの様なガス圧利用ではなく反動利用のショートリコイル式の機構を持つ。元々が強装弾を撃つために設計されていないため作動不良が多く反動も強いなど問題の多い銃だった。しかしながら生産上の工作精度が非常に高くメンテナンスをしっかりやっていれば実用上はなんとか成ったと言われている。

(部品の消耗は激しかったらしい)

 センチュリーが愛用しており常に腰に下げている。対サイボーグ戦闘を主眼においており、高速徹甲弾を装填している。特攻装警として着任当時に恩人から譲られたものであり、作動不良やメンテナンスに悩まされながらもセンチュリーは大切に使用している。

 

3:コルトデルタエリート 10ミリオート


 アメリカを代表する拳銃メーカーコルト社による強装弾オートマチックの一つで、マグナム弾を超える弾丸を目指して開発された10ミリ口径弾を使用するオートマチック拳銃である。

 コルトガバメントをベースとして作られているが特に構造の強化は行われておらず、構造上、10ミリ弾の強力な反動を受けることにそもそも無理があると言われており、作動不良や弾の詰まり(ジャムと呼ばれる)が多発し、商業上は大失敗に終わった問題銃だった。

 これも恩人からセンチュリーに送られたもので、センチュリーにとっては非常に大切な銃である。

 そのためグリズリー以上に銃の交換を命じられているがセンチュリーは頑として聞き入れていない。そのため毎朝のメンテナンスはもはや日課である。

 

4:クーナン357マグナム


 アメリカの拳銃デザイナー・ダンクーナンにより造られた強装弾オートマチック拳銃で、無骨なコルトガバメントを構造上のベースとしているにもかかわらず、鏡面仕上げの外観は非常に美しい拳銃である。

 先のデルタエリートと異なり、構造はガバメントからの流用でも細部にマグナム弾丸の衝撃に対応できるように細かな改良が加えられており作動状況は比較的良好だった。使用している弾種がオートマチック用ではなくサイズの大きいリボルバー用の弾丸を使用している。そのため装弾数はそれほど多くない。

 鏡石玲奈の選択によりディアリオに与えられたもので、対アンドロイド、対サイボーグなどの非常戦闘の際に用いることを想定している。

 

5:ベレッタ M93R 9ミリパラベラム


 イタリアのベレッタ社がイタリア政府の要請を受けて作ったオートマチック拳銃で本来はテロ犯罪でのサブマシンガン対策のために開発されたオートマチック拳銃。装弾数が21発と多く、3点バーストと呼ばれる3発連射機構を搭載しているのが特徴。そのため拳銃ではなくサブマシンガン扱いとなっているため一般の拳銃市場には一切流通していない。

 使用されている弾丸は9ミリパラベラムで世界各国の軍隊で拳銃やサブマシンガン用の対人用の弾丸として広く使われているものである。

 近衛警備1課課長の選択でエリオットに与えられたものであり、重火器の塊であるエリオットにとって対人戦闘用のサブアームと言う位置づけになっている。しかしながらエリオットの主任務の中では使われることが少なく任務外の他部署との合同任務や一般捜査活動の際に携行していると思われる。

 

6;スプリングフィールドXDMコンパクト 45ACP


 クロアチアのHSプロダクト社とアメリカのスプリングフィールドアーモリー社により製造販売されている拳銃でショートリコイル・シングルアクションのベーシックな構造のオートマチック拳銃。XDシリーズとその改良型のXDMシリーズとがある。

 フィールに与えられているのはXDMシリーズの小型版のコンパクトと呼ばれるモデルであり銃身長は小型の4インチモデル。口径は比較的標準的な威力の45ACPである。フィールの小さめの手に合わせた銃種選択であり、一般捜査活動の多いフィールの任務上、対人用途の使用目的のために与えられている。またコンパクトと呼ばれる小型携行モデルなのは捜査活動時に着衣の中に隠し持つ必要が有るためである。

 対サイボーグ戦や犯罪組織構成員を相手にした非常戦闘の際に用いることを想定して、発射薬を増量した強装弾を装填している。

 実際にはフィールは得意のナイフ術を用いることが多く。対人用とはいえもっぱら威嚇・警告目的で使用することが多い銃である。


7:STI 2011 パーフェクト10


 グラウザーに与えられた拳銃で普段は腰の脇に携行している。

 アメリカの拳銃カスタムメーカーであるSTIインターナショナル社が製造販売しているオートマチック拳銃であり元々はコルトガバメントのコピーから発した拳銃。オリジナルのコルト・ガバメントから様々な改良が加えられており性能は優秀。特にフレームに改良が加えられており軽量かつ高強度であり強装弾を使用しても耐えられるだけの精度と強度を有している。その性能の高さから、短期間ではあるがアメリカの特殊部隊デルタフォースにも採用された実績を持っている。

 その中でも10ミリオート弾を用いサイズも大型の6チンチ長なモデルがパーフェクト10である。

 グラウザーのその任務性格上、護身/威嚇/非常攻撃用と使用は多岐にわたっており10mオート弾を使用。対人用では火薬を減らした減装弾。対機械戦闘では高速徹甲弾を使用する。そのため、常に2種類の弾を異なるマガジンに入れて携行している。銃種は指導監督補佐役の朝刑事の指導によるものである。


8:ステァーAUG


 特攻装警と双璧をなす武装警官部隊・盤古の軽武装隊員に配備されている軍用アサルトライフル。オーストリアのシュタイアー社により開発製造されており、ブルパップ式と呼ばれる特殊な形状を有している。

 ブルパップ式は発射機構部分が引き金より後方にもうけられており全長を比較的短くする事が可能。

 全体を比較的コンパクトにすると同時に銃身の長さを長めに取ることが可能で、このため非常に高い命中精度を誇っている。また、モジュールパーツ化された構造を持ち任務に応じたカスタマイズが可能であり武装警官部隊の任務の多様性に即した運用が可能となっている。



9;U.S.M240E6カスタムモデル


 ベルギーのFN社で製造された物をアメリカ軍が採用しライセンス生産した汎用機関銃で、その中でも軽量化が図られたモデルE6のカスタムモデルが採用されている。

 盤古の中でも補助動力システムが付加された標準武装隊員に供給されており、その任務傾向によりさらにカスタマイズが行われている。可搬性よりも攻撃能力と制圧力を重視した選択となっている。



10:重機関銃XM806


 アメリカ軍において長年採用されていたブローニングM2重機関銃の後継モデルとして開発研究されていたのがXM806である。XM806は開発研究と制式採用が中止となったが、盤古では米軍より技術供与を受け独自に開発研究を行い、パワードスーツ仕様の重武装隊員向けの可搬型重機関銃として完成させることに成功。これを配備している。

 本来は3脚などにより固定設置して使用する物をフルカスタマイズして可搬携行可能な大型ライフル機関銃モデルとする事で使用している。当然、生身で扱えないゲテモノ兵器と化している。

 しかしながら、50口径の重機関銃弾丸の威力は絶大であり、対機械戦闘任務においては重要な犯罪抑止力として活躍している。


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