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1話 常識ってなんだ?

1話目になります

「はぁ……はぁ……はぁ」


 ここまで来ればもう追ってはこないだろう、そもそも奴らは能力を使わなくなった俺をただの抑止力として使ってるだけだ、本人がいなくなったところでそれが変わることはないだろう。


「久しぶりにこんなに全力で走ったかもしれないな」


 基地を抜け出した瞬間あんなにサイレンが鳴るなんて思ってなかった。





 脱出には成功したけどもう少し考えて実行するべきだった……。

 持ってきたものは「焔」と地図のみ……。


「せめて食料や水の1つや2つ持ってくればよかった」


 生まれてから軍の中で育ったものだから外の世界に関しては何のことかさっぱりだ。

 ましてやいつも日が沈む前には帰っていたからサバイバルなんてした事ない。


「お腹すいたなぁ……」





 地図を頼りに進むと少し大きめの街が見えてきた。


「とりあえずなにか食べ物が欲しい」


 匂いを頼りに街の中を進むと屋台がたくさん並ぶ通りについた。


「お、うまそうな肉があるな」


 肉を手に取って食べようとすると


「おっと、お客さぁんお腹すいてんのは分かるけど先に代金の方を払ってもらわねぇとなぁ」


 食べ物の後ろに座ってた親父が肉を取り上げて話しかけてきた。


「代金ってなんだ?」




「……………は?」





「なんで置いてある肉を食べるのに『お金』とやらが必要なんだ?訳が分からんぞ」


 小さい頃から食べたいものはいえば何でも出てきた

 それもそのはず、軍は少年の機嫌を取らないと生きていけない、少年に戦う気がないと他の国に知られたらこんな弱小国はおしまいだ、ここまで発展したのだって世界大戦での勝利と戦果のお陰だったのだから。


 ぐぅぅぅ〜〜〜


「外の世界はこんなに厳しいものだったのか……」


 基地を出てから4日、街に入ってから1日が経とうとしていた。





「仕方ない、そこら辺のよくわからん動物を狩って焼いて食べてみるか……」


 街からほど近い森の中に入ってみた。


 そこら中から音がするな……比較的大きそうな獲物は、あっちの方だな。



「おお、結構でかい動物じゃないか! なんか紫色の角とか黄色と緑の模様とかよくわかんない見た目をしてるけど美味そうだな」



『あのぉ……その「ポイズンディアー」は食べない方がいいですよ……』


「なんだ?ちびっ子、こいつは俺の飯だ、やらんぞ」


 振り向くと白いく長い髪の小さな少女がいた。


「むっ、私ちびっ子じゃありません!! これでもちゃんと成人ですよ!! それにその肉は毒があるので食べれません!! 毛皮は売れるのでもっと美味しいもの食べた方がいいですよ?」


「そっか、ちびっ子じゃなかったのか。ごめん」


「だから成人だって言ってるじゃ………え?信じてくれるの?」


 少女は不思議そうな顔でこっちをみた。


「なんかおかしなこと言ったか?」


「いえ、こんな身なりなんでほとんどの人は信じてくれないので」


「へぇ、俺信じるとか信じないとか嘘とかホントとかよくわかんないんだよね。そもそも毛皮を売るって何?」


「………………え?」






 毛皮を剥いで街へ戻ると少女が商人ギルドというところに連れていってくれた。


「…………毛皮1枚10Gだ」


 商人ギルドの受付にいる強面のおっさんが言った

 さっき教えて貰った通り10Gというのがお金のことだろうか?。


「分かった、ほら、10Gとやらをくれ」


 おっさんは目を大きく開いて聞き返してきた。


「……おい、おまえさんは10Gで本当にいいのか?」


「いいからはやくお金とやらをよこせ」


「………………ほらよ」






「えぇぇぇ、それで10Gで渡してきちゃったんですか?」


 商人ギルドの外で待ってた少女が困った顔で言った。


「いや、だっておっさんが10Gだって言うから」


 俺はおっさんが10Gだと言うから10Gを貰ってきたのになぜ困っているのだろうか?訳が分からない。


「安すぎるって思わなかったんですか?」


「いや、安いって言われても……」


「……ちょっとあっちの方でお話しませんか?!!」




 数時間後………。




「………凄いですね、世の中にはこんな人がいるんですね……私、説明しすぎて疲れちゃいました」


 いろんな情報が一気に入ってきた俺の方がまいっちゃうよ常識とか言われても何が何だか訳が分からない。

 それより今は世界はこんなに複雑に出来ていたことに驚いている。


「日が暮れてきちゃいましたね、ということはお金もないですし泊まるところもないんですか?」


「まぁそうだな」


 それよりお腹がすいた。


「うちに来ますか?」


「分かった」


 それよりお腹がすいた。


「ええ!?あぁ、いやそんな簡単に……じゃなくて私ったら自分から誘ったのに何を言ってるの?……いや、でも心の準備が……」


 少女は何だかモジモジしながら顔を赤くしてうずくまってる


「それよりお腹がすいた」


「あ、そうでしたね。これで良ければ食べますか?」


 少女は懐から小さな種をとりだして地面に埋めた。


「森の精霊に命ず」


 種がみるみる育ちやがて小さな木になり赤い実を実らせた。


「どうぞ」


 その中から一番大きな身をちぎって満面の笑みで渡してきた。


「ありがとう」


「そういえばお互い自己紹介すらまだでしたね私は『モルセラ』って言います」


 モルセラ……どこかで聞いた名前のような……。


「俺か?俺の名前はない。」


書いているとだんだん訳が分からなくなってきます

何が書きたいのかとかこの先どう進めようとか

ちなみにポイズンディアーって言うのは毒の鹿の事です

誤字雑事や文章がおかしいところがあれば指摘してもらえるとありがたいです

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