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リメンバー

作者: KL

『狩り』


「サリアゆっくり狙え・・・今日の俺たちの飯だぞ」

「あぁ・・・よっと」

「良し!よくやった!行くぞ!」

「あぁ!」


『飯』


「おーい!今日の飯だ!」

「おっそーい!お腹すいたー!」

「まだ記憶は戻らないのか?」

「あぁ・・・すまないな」

「ゆっくりと思い出していけばいいわよ」

「傷は治ったようでよかったぜ結構深かったからな」

「あなたはオドオドしてただけでしょ!この木偶の坊!」

「何を!この頭でっかち!」

「うるさいぞ二人とも」

「「は、はい!」

「なんだ?それ」

「いや・・・それが昔そのセリフを言ったら頭を叩き割られたもんだからな・・・」

「でっかいたんこぶが出来てね・・・」

「何か・・・すまないな」


『記憶』


「なぁ聞かせてくれよこの傷の事を」

「あ、あぁアレは・・・一ヶ月前か」

「私達はある国と仲が悪くてね・・・」


『戦い』


「チッ!おい!ハーク!俺から離れるなよ!」

「あぁ!クルミ!毒の管理忘れんなよ!」

「分かってるわよ!」

「!クルミ!後ろだ!」

「え?きゃあ!」

「この野郎・・・!」

「サリア!畜生!ちょっと待ってろ!」

「どうしよ!ねぇハーク!私どうすればいいのよぉ!」

「毒じゃなくて薬あるだろ!何とか持たせてくれ!」

「ぐふ・・・まだくたばれないんだよ・・・!」

「動かないで!傷が・・・!」

「ハークが動いてるんだ!俺が動かなくてどうする!うおおお!」

「サリア!てめぇ死ぬなよな!死んだらゆるさねぇぞ!」

「死ぬわけねえだろ!さっさと片付けるぞ!」

「「うおおおおお!」」


『傷』


「・・・終わった・・・か」

「サリア!おいサリア!」

「血が!嫌よ!サリア!死なないで!」

「少し頭がくらくらしてるだけだ・・・すまんすこし寝るちゃんと起きるから・・・」

「分かった・・・川はわたんなよな」

「サリア・・・サリア」


『忘却』


「ん・・・」

「サリア!目覚ましたか!」

「サリア!良かった!」

「・・・すまないお前達は誰だ?」

「サリア!?おい冗談きついぜ!」

「ここはどこなんだ?俺は誰なんだ!?」

「サリア!落ち着いて!記憶が混乱してるのよ」

「くそ・・・俺がしっかりしてりゃ・・・」

「いい?あなたはサリアって言うのよ____」


『今』


「・・・なるほどな、今その薬あるか?」

「え?あ、あるけど・・・」

「・・・これ中身何入れた?」

「えっと・・・メザシソウにクルマソウそんで」

「ヒケシソウじゃないか?」

「そうそうでもなんで?」

「俺が正しければ配合を間違えると・・・」

「あっ!忘却薬!」

「なんだそれ?」

「記憶を忘れる事ができる薬だ、これを解くには・・・」

「あの国に行かなければ駄目みたいね・・・」

「ホントかよ!?勘弁してくれ!」

「あの国と俺はどんな関係なんだ?」

「・・・別にいいじゃない!今は!」

「お、おいクルミ?」

「・・・分かって、サリアの生い立ちを今の彼に聞かせるの?」

「・・・分かった」

「?どうしたんだ?」

「なんでも無いわ!でも変装していかないと・・・」

「それならこの背負子とフードをしてれば俺たちは平気だと思うぞ」

「それで行こうかあながち商人というのも間違ってないしな」


『国』


「ここが・・・」

「えぇでも長居はしない方がいいわねいつばれるか分からないから」

「そうだなサリア静かに行こうぜ」


『薬草』


「あった!リメンバーフラワー!」

「あっ!おい!フードが!」

「サリス!サリス王子だ!王宮に連絡しろ!」


『王子』


「サリス!?サリスなのね!」

「?誰だあんた」

「憶えていないの?あなたの母よ!あぁまた会えるなんて!」

「サリス!探していたぞ!戻って来い!」

「冗談言わないで!監禁して酷い仕打ちをしてたのはどっちよ!」

「そうだ!てめぇらの大事な大事な息子が死んだからって今更だぜ!」

「・・・待ってくれ俺は誰なんだ!?あんたらは何を知っている!?」

「あぁ話そうそこにいる二人とは住むところが違うとな」

「・・・」

「・・・」


『王室』


「サリス!ここにいたのね!」

「あっ母上!どうしたのですか!?」

「あなたを探していたのよ一緒に遊びましょう今日はあなたの十三の誕生日でしょう」

「はーい!」


『誘拐』


「陛下!サリス王子が!誘拐されました!」

「なに!?すぐに兵を!、くそ今日はサリスの十五の誕生日ではないか!」

「ハークとクルミという二人組です!」

「あの二人組か!最近やけに近寄ってくるとは思っていたが・・・!」


『焦燥』


「くそ!まだか!?もう三年になるのだぞ!?」

「それが・・・サリス王子自ら剣を手にとっているようなのです」

「なに!?どういうことだ・・・」

「報告します!王子が深い傷を負ってしまった模様!」

「何!?大丈夫なのか!?」

「与り知ります・・・」


『発見』


「陛下!民がサリス王子を見つけたと!」

「良し!すぐ行くぞ!」

「あなた!私も行くわ!」


『現在』


「あぁ・・・そうかそうだったのか」

「そうだ!戻って来い!お前がいるべきはこっちだ!」

「サリス!騙されないで!あの王の言葉を信じちゃ駄目!」

「何を言うか!この誘拐犯め!」

「覚悟しろ」

「サリス・・・!」

「サリス!てめぇ!」

「覚悟しろ、父上いやマークよ」

「な!?お前剣を向ける相手を・・・!」

「間違ってなどいない!すべてを思い出したさ!お前がしたこの二人への仕打ちをな!」

「その舌に付いているのは!」

「リメンバーフラワーさ長々と大法螺を吹いている間に思い出せて貰ったよ」


『真実』


「あなたはここにいなさいいいですね?」

「はい・・・母上」

「!私を母と呼ばないで汚らわしい」

「・・・」

「サーリース!よう!」

「ハーク・・・」

「私もいるわよ!」

「クルミ・・・」

「今度は何やったんだー?」

「分かんない・・・母上は生まれたことが罪って言ってた」

「そっか・・・サリスあなたは妾の子なのよ」

「妾の子?」

「あなたのお母さんは本当のお母さんじゃなくて別の母親がいるの」

「!本当の母上じゃない?じゃあ僕は・・・」

「だからこんな薄暗い蔵に閉じ込められているのね、ハーク」

「なんだよ?」

「サリスを助けましょ!三人でこの国を出るのよ!」


『脱走』


「剣はいいな?行くぞ!」

「サリスに着いていくぞ!」

「私は薬担当よ!頑張りましょう!」


『知己』


「汚らわしい下民が・・・こうしてくれるわ!」

「ぐっ!」

「きゃ!」

「(くそ!僕は・・・!僕は!)」

「サリス!?出てくるな!殺されるぞ!」

「俺は妾の子だが・・・だからと言ってこの二人に危害を加える道理にはならない!」

「ふん、お前の母は処刑したさ邪魔だったんでな」

「じゃあこいつを処刑しようか」

「エリック!?くそっ!なぜ貴様が!」

「さすがはお前の息子だ平和ボケでほいほい付いてきたぜ、さてそこの二人の命とこいつの命どっちがいいか?」

「分かった!この二人を放す!だからエリックをこっちに渡してくれ!」

「先に放せ!それからだ!」

「サリス・・・」

「・・・クルミ毒を塗った小型吹き矢があるだろうそれを貸してくれ」

「え、えぇ」

「確かに放したぞ!さぁ息子をこっちに!」

「あぁ!ほらよっと!・・・フッ!」

「何だ!?何を吹いた!?」

「コケシソウとタケリタケのブレンドよ!解毒薬は無いわ!」

「あと一分でそいつは死に至る、じゃあな!」


『罪悪』


「はっはっは・・・」

「サリス?どうしたんだ?」

「仕方ないわよ初めて人を殺めたんだから」

「すまない・・・じき慣れると思う」

「ゆっくりでいいさなるべく戦いは避けよう」


『闘争』


「俺が記憶をなくしていたのを知って近づいたのだろうが・・・甘いな」

「ちっ!かかれ!」

「ハーク!クルミ!やるぞ!」

「あぁ!サリス!てめぇとやるのは一ヶ月ぶりだ!」

「今度は後ろを取られたりしないわ!」


『終焉』


「くそ!アレだけいた兵が!」

「弱い、じゃあな」

「待てよー!」

「待ってー!」

「ほらほら早く行くぞ」

「ま、待て!もしお前が妾の子ではなかったらどうだ!?」

「はあ!?何言ってるんだあんた!サリスを妾の子だといっていたのはそっちじゃないか!」

「アレは嘘なんだ!側近からの横槍が途轍もなく・・・!」

「そう!あなたを隔離していたのは側近から守るためで・・・!」

「それを知らないと思っていたのか?あほらしい」

「じゃあサリスは!」

「あぁ俺は確かにこの二人の子だでもな・・・俺が反旗を翻したのはこの二人へ仕打ちだ」

「ならば!この二人も厚遇しよう!それでよいか!?」

「それにだ俺はかなりの人を殺めたからな民は納得しないだろう・・・永遠にお別れだ」

「あ待ってよー!行くよ!ハーク」

「分かってるって!毒零すなよ!」

「うるさいぞ二人とも!」

「いったぁ!」

「いってぇ!」

「俺は謝らないからな?でっかいたんこぶ作っておけ」

「こ~のや~ろ~記憶なくしていたほうが可愛げがあったぜ!」

「でも元の調子に戻ったじゃない!私はこっちのほうが好きね!」

「早く行くぞ!今日は野宿を覚悟しとけよ!」


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