1話
スミマセンm(__)m
初めて書いたのでやり方が今一わかっていません。
頭の中にあるイメージをなんとか文書にしました。
自己満足極まりない物だとも自覚しています。
そんな物ですが読んでいただけたら幸いです。
激しい頭痛に襲われて倒れ込んだ。
「邪魔なんだよ。んーなトコでねてんじゃねー、殺すぞ。」
会社内の社員通路に倒れた俺を心配することなく先輩は、蹴りを入れ、そんな言葉を浴びせてくる。
そんな俺は、喜びにふるえている。
別に、ドMという訳じゃない。
死を覚悟する痛みにだ。
兆しは、あった。
しかし、今回は質が違う。
意識か遠退いていく。
「さっさと立て。邪魔だっつってんのがわかんねーのか、この下衆が」
このクソみたいな先輩と、それを容認している上司、会社に対しての、俺の細やかな復讐。
カス、ゴミ、死ね、散々なことを言われ続け俺は自覚した。
俺は負け犬だ。
どう足掻いても勝てる見込みはない。
だから勝ちを捨てる。命の価値も捨てる。
負けは認めるが唯で負けるつもりはない。
社会的に殺してやる。
労働中に死んでやるんだ、調べられるに決まってる。
責任は誰がとるのか?経営者である社長に責任はあるが、直属の上司にも責任はある。クソッタレな奴の事だ、部下のせいにするに決まってる。そうなれば全員の行為が白日の元に曝される。
全員が所帯持ちでローンも抱えている。唯じゃすまない。
済ませない。
最悪の場合、生き残ってしまう可能性があったが、その確率は極めて低い。その場合は俺の完全敗北が決定するがまずないだろう。コイツ等が俺の為に救急車を呼ぶことなど有り得ないのだ。
8年間耐えてきた。教育と言う名の暴力と暴言。仕事の委託は毎日で無理矢理だった。拒否権などない。その癖奴等は定時退社。毎日残業を行う俺は残業泥棒扱いだ。にもかかわらず上司からは残業代をカットされてしまう。
社会なんてそんなもんだ。
ああ。知ってるよ。俺が経験して体感してるんだ。
けど、諦めは出来ても納得なんか出来ない。
だから知らしめてやる。俺の苦痛と苦悩を分け与えてやる。
分かち合いは大事だろ。小学生の校則でも掲げられてた。ホウレンソウなんてそれの最たる例だろう。
命崖のギャンブル。
イーブンはない。どちらも敗けだ。
これが俺の細やかな復讐。それが叶う日が、ようやく訪れたのだ。
喜ばずに居られる訳がない。
出来る事なら、ハゲ上司のバーコードをむしりとって、ムカつく先輩方をぶん殴て、むしり取った毛を口の中に突っ込んでやりたかった。
欲をいえば、その周りをスキップして、万歳三唱して、一本締めで生涯を終えたかった。
成る程、俺は確かに下衆野郎だ。
しかし、立ってられないんだ。無理に決まってる。
視界も暗くなってきた。
最後に、言いたかった事を言ってやろう。
『地獄に堕ちろ』
声もでないし、口も動かなかった。
失敗したなー。
そんな事を考えながら俺は死んでいった。
ーーーーーーーーーーーーーー
気が付けば草原に立っていた。
ここが、天国って所なのかな。
明らかに地獄って感じじゃない。温かく優しい日差し。荒んだ心を癒すような草木や花。
「うん。地獄じゃない。」
こんな、地獄見たことないし、聞いたこともない。
いや、死んだの初めてだけども。
第一、全裸だし。
何処の病院に患者をマッパで草原に捨てる医師がいる。いや、いるはずかない。
俺は、日本医療を信じる。
頼らなかった俺には言う資格はないかも。
それよりも、俺の体がかなりいい感じなってる。
極限まで絞りこまれた痩せマッチョな肉体。
そして、激しく自己主張している自身のナニ。
こんなに立派なら石像に残したい気分だ。
「天国って理想の体を与えてくれんのかな」
流石、天国。いい所だ。
「先ほどから何をブツブツとほざいている。
魔神。」
!!
振り返ると、頭に王冠をのせた豚がたっていた。
「何を呆けておるか!跪いて我に頭を垂れろ、貴様の主であるぞ!」
「………………………………」
間違えた。人間だ、これ。
てか、なんだこいつ?コスプレ?王様気取り?天国で?手下を引き連れて?天国だよな?天国って上下関係あるの?
私、新人なんですけど。この人の下に付きたくないんですけど?
神様出て来て!助けて!!
って、ここ本当に天国なの?
元上司似の豚がいんの?地獄に堕ちろって言ったのに!
そのせい?そんな事を願う奴は地獄へ→Go!ってこと?
そらぁないよ神様。
「おい、聞いているのか!ブルート様に対して、………
不敬であるぞ!」
何で溜めた?取り巻きA
「おい、お前!何故言い淀んだ。」
豚と被った。
「はっ!奴は魔神とはいえ神。矮小な自分には計りえぬ存在。しかし、偉大なるブルート陛下に対する敬意が感じられず、勇気を振り絞り言葉を発したしだいです」
けっ。おべっかだ。
「ふむ。よき忠義である」
「ははぁ。」
もういいや。
「あの、よろしいですか?」
こちらから、歩み寄ろうした瞬間、鞭が振るわれ、罵声が浴びせられる。
「頭を下げろと言っているのがわからんのか!」
「っつー」
痛みを堪えながら抗議の目をむけてやる。
「いきなり何しやがる!つーか、訳わかんねー。誰か説明しやがれ!?」
「ふん。口の聞き方もわからんのか?」
最初こそ不快そうに鼻を鳴らしていた豚は急に下卑た笑みを浮かべた。
「何事も教育は必要だなぁ?そうだろ?」
「ええ。その通りですよ、ブルート様」
「やっぱ最初が肝心ですからねー」
豚の後ろから先程鞭を振るった別の男達が指を鳴らしながら出て来た。5人程。ローブ?スターウ○ーズのジ○ダイみたいな?生で着ている人を見たのが初めてだからわからない。
やっぱりコスプレじゃねーかよ!しかし、中に立派そうな筋肉を詰め込んだ5人組だ。
袋にする気満々なのが見て取れる。
前にも有ったなぁ、こんなこと。正確にはこんなに筋肉質じゃなかったけど。生きていた頃の会社で。
アイツ等ほんとに社会人かよ!
「手下6人しかいなくて、ナニが陛下なんだよ」
どーせ勝てねーんだ。やられる前に豚だけでも道連れにしてやるよ。
俺は駆け出そう上体を屈める。
だが気が付けば空を見上げていた。
痛みが遅れてやって来た。
呻き声をあげながら上体を起こすと、駆け出そうとした位置から3メートル程後退していた。
何でわかるかって?それらしい位置から煙があがってるからだ。
つーか何で俺の胸の辺りからも煙出てんだよ!
「誰に口をきいている!このでき損ないが!!」
怒りで肩を震わせながら豚が喚く。
「右腕と左足を吹き飛ばせ!!でき損ないらしく不揃いがお似合いだ!」
「お待ち下さい。それでは計画に支障が出ます」
鞭の男が止めにはいるも豚は聞かない。
「死ぬまではやらん。二度と逆らう気が起きないよう教育するだけだ」
「…わかりました」
「ふむ。やれ」
「へい。さぁ、お楽しみの時間だぁ!」
待ってましたとばかりにローブの男達が俺を囲んでくる。
「なぁ?賭けやろうぜ?」
クソッタレな事をほざきながら手の中で何かを持て遊んでいる。
火の玉だ!
上に向かって尾をひく火の玉を握っている。さっきまでなかったのに?
「いや、的にしようぜ!右腕と左足が100。ほかは0。ケツは他全員に今晩奢る!どーよ?」
「「「「のった」」」」
最初に俺が喰らったのは恐らくコレなのだろう。
もはや笑うしかない。
折角死んだのに。やっと終われたと思ったのに。やっぱり俺には居場所なんてない。
「神なんて糞だ。」
わかってはいたけど呟かずには入られなかった。
「アア?」
一番最初とおぼしき男に聴かれたようだ。
「んーなの当たり前じゃねーかよ?なんせ、その糞魔神様はお前なんだからなぁ!」
そして男は耳障りな笑い声をあげながら俺に火の玉を放った。