【詩】果ての美しさ
掲載日:2015/04/18
「果ての美しさ」
折れ落ちた大枝に、
たわわに桜の咲いて。
可憐な薄い八重は、
着飾った少女のような。
近く枯れる
その時まで、
哀しくも
こんなに美しい。
満開の艶やかさのまま、
ゆっくりと果てていく。
果ての見える
いのちの尊さと、
胸を打つ痛み。
枯れまいともせず、
ただ咲き誇るままにいる、
桜の枝のいのちの
そのままを見送ること。
いのちとは、
すべてを自然のままに
まかせることなのか。
春の川を
漂い流れるままの
花びらの群れ。
夕暮れの空を
たなびくままの
薄茜の雲たち。
流れたなびく先は知れず、
群れはただ従うのみ。
果ての美しさを湛えて。
==蛇足ながら==
散っていく桜の儚さも、八重桜では少し異なります。花の時期が長いように思います。その八重桜の一本の大枝が折れて地面についていました。満開の花を湛えて。
今日折れたのか、昨日なのか、わかりませんが、とにかく最近でしょう。まるで咲き過ぎた花の重みに耐えかねて、枝が割けたようにも見えました。その姿が哀れに思えて、この詩を書きました。
そのような風情を感じて頂ければ、嬉しく思います。
お読み頂いてありがとうございます。




