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女たらしな優男

作者: 一つ目

どうも、一つ目です

  



 どーも、スピーカーの一つ目と申します


 この話しは簡単に説明させてもらうとですねー…


 うーん…。女たらしな優男の苦悩の話しです…


 一つだけ…忠告しておきます…


 優男にはなにの悪気もありませんでした…


 ただ、皆が笑える方法を考えていただけなんです…


 それでもアナタが優男を責めるというのなら…


 ワタシはアナタを呪います…なんてね…


 怖がらせるつもりはございません…


 なので…ゆっくりとお楽しみ下さい…


 彼の生きてきた証の話を…


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 僕は親に虐待されて生きてきた高校生だ


 名前は…そうだな…カンタ…ということにしておこうかな…


 ごめんね…本名を教えてあげたいけど…それは君も僕も傷ついちゃうからね。


 まあ、なんていうか…僕は後悔してるんだ…


 皆に優しくしてきたことをね…


 理由はたくさんあるよ


 一つは「僕がいくら優しくても皆は僕に無関心だったこと…」


 二つは「僕がどんなに優しくても皆は泣き続けたこと…」


 三つは「僕がどんなに優しくても皆は文句を言い続けたこと…」


 そして、最後…これが…一番重要かもね…


 「僕が優しかったせいで僕の大好きな人を皆が傷つけたこと…」


 これに関しては僕が悪いと思う…


 僕が優しくあろうとしたせいで僕の憧れの人を傷つけた…


 だから…この場を借りて懺悔していくよ…


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 僕は高校生になったはいいものの特にしたいと思えることもなくて…皆に優しくあれば自分の存在感が保てるから…そうしてきた…


 だけど、そこに一人だけ僕の優しさが届かない人がいたんだ…


 あの人はとても美しくて…ただ優しいだけの僕なんかじゃ話しも出来なかった


 だから…僕は優しくあることをやめたんだ…


 するとさ…どうなったと思う…?


 皆は僕を虐め始めたんだ…


 「優しくないお前なんかには価値は無い!」


 皆はそう言ったよ…


 だからさ…僕は言ったんだ…


 「うるさい!お前たちに何が分かる!あの人は今も傷ついているんだ!だから…僕が助けるんだ!」


 そうしたら、皆は言った…


 「おまえ、気づいてないのか?お前のせいで「あの人」は傷ついてんだぞ?」


 僕は信じられなかった…


 優しい僕が誰かを傷つける…?


 そんなことあるはずが無い…!


 だから、僕は「あの人」に話しをしようとした…


 僕の何処が悪いのか聞こうと思ったんだ…


 すると…彼女は言った…


 「アナタ…不気味なのよ…誰にでも優しくして…なんなの?神様気取りなの?」


 僕はショックだった…


 だから、皆の前から僕は消えたよ…


 優しさに存在感のもてない僕は消えるしかないからね…


 だから、消えた…キエタクナンテ無かったのに…キエタクナイ…キエタクナイ…キエタクナイ…キエタクナイ…キエタクナイ…キエタクナイ…キエタクナイ…キエタクナイ嫌だ!助けて!キエタクナイ…キエタクナイ…キエタクナイ…キエタクナイ…キエタクナイ…キエタクナイ……誰か…僕の存在を認めて…


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 どうも、一つ目です…


 優しすぎた彼は自分に優しくすることを忘れていたのかもしれません…


 ところで、みなさんは誰かに優しくしたことがありますか?


 ワタシはありますよ?その結果は…まあ…上の話の通りですが…


 アナタの優しさが皆に届きますように…


 それでは、また次の話で…


 good-bye!

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