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三歳になって

少し読み難いかもしれません

運動して体をつくったり、魔法の訓練をしていたらいつのまにか3歳になっていった。

身長は110cmくらい。魔力増えて、攻撃用の魔法も使えるようになった。

火の「ファイアーボール」サッカーボールくらいの火の玉をだす魔法。時速80kmくらい。そこそこ速いけど避けれないこともない速さ。テンプレです。

風の「ウィンドボール」火が風に変わっただけ。

闇はまだ使えない。訓練に広い場所が必要で、使えない。

そんな俺が今魔法の練習をしている場所は、家のそばにある森の中のひらけた場所だ。

森があるのは知っていたけど、どうやって入ればいいかわからなかったんだけど、この前小さな道を見つけて進んでみたらこの広場があったんだ。それで母さんにここで遊んでいいか聞いてみると、

「いいわよ。でも奥のほうには行っちゃダメよ」

と許可をもらえたのでこのところは、ここで魔法の練習をしている。

『ファイアーボール!』・・・ボウ!

ふう‥。俺は今、ある実験をしている。それは無詠唱での魔法の行使だ。転生物なら絶対やらなきゃいけないな、と思っていたからな。魔法を使うには、詠唱が必要である。それはあの本にも書いてあった。けど無詠唱のことについてはなんにも書いていなかったんだよな。そこで俺は、転生物の小説を思いだしながら試したところ、「正確に起こる事象を想像しながら」なら無詠唱でも魔法を行使できることが分かった。それに伴って、魔法の大きさや速度を変えることができるようにもなった。というのは「ファイアーボール」は大きさを大きくすると、速度が下がる。小さくすると速度が上がる、みたいな感じだ。小さくすると時速130kmくらいまで上がった。かなり速い。大きいファイアーボールを圧縮して小さくしたところ威力が下がらないで速度は上がったけど、魔力をかなり消費する。これに風の魔力を使って回転を加えたら、貫通力は上がったのだが魔力の消費量がさらに上がってしまった。しばらくは封印だな。

『ウィンドボール』 ボン!

ウィンドボールは、圧縮するだけでかなり良くなった。ゲームみたいに色がついていないから、奇襲に使えそう。致死性はないけど人間相手なら、骨折くらいするかもな。

今の魔力だと、 通常のファイアーボールとウィンドボールは十発撃ったら魔力が切れる。圧縮型と大きめのは七発くらい。ファイアとブリーズとダークは十分くらいもつ。使い慣れてるからかな?

「火と風はこんくらいでいいかな。次は闇の練習だな」

闇の魔法は「パラライズミスト」俺の前3mくらいに放射状に麻痺させる霧を発生させる魔法だ。さすがに家の中ではできないので、森に入れるようになってから、使い始めた。

「パラライズミスト」

黄色い霧が噴射される。しばらく漂い消えた。詠唱すればできるんだけどな、まだうまくイメージできない。

『パラライズミスト』

シーン

「はぁ、イメージが悪いのかな?」

俺が今イメージしているのは、ブレスみたいな感じなんだけど見たことがないので、完全に想像だ。

「他にはー・・・火炎放射器かな?」

火とか放射する形とかいろいろ違うけどイメージとしては、悪くなさそうだな。それじゃあ、

『パラライズミスト!』

すると、黄色い霧が真っ直ぐに5mくらい噴射される。よし!成功だ!あとは量をこなすだけだな。

こうして、俺の訓練は夕方になってキャメルさんが迎えにくるまで続くのだった。



「ねぇリュー。魔法を使ってみたくない?」

夕食のあと、母さんに言われた。

「え?魔法?」

「そう魔法。ジュリオは魔法より剣が好きみたいだから、リューは魔法かなって」

「そうか、リューはもう三歳だから、適性を調べるのか。まぁリューも剣のほうが好きだと思うけどな」

親父が自慢げに言ってる。俺は両方やってみたいんだけどなー

「あら、リューはあなたより私に似てるから魔法のほうが好きよ。ねぇ、リュー?」

「いや、男たるもの剣に決まってる。そうだよな、リュー?」

二人とも一緒に言ったって困るだけだって!

「旦那様、奥様。リュー様が困ってますよ」

ヘレナが助け舟をだしてくれる。

「えっと、僕は両方やりたいですよ?」

本心を答える。

「そう。リューがそうしたいなら、そうしなさい」

「ああ。リューがしたいようにやればいい」

両親も賛成してくれたみたいだ。

「それじゃあ、適性を調べましょうか」

と言って母さんが取り出したのは、水晶玉みたいなもの。

「ここに手を置いて、魔力を流して。魔力の流し方はわかる?」

「はい、わかります」

1歳の時から、練習してるしな。

「ジュリオは風だけだったから、楽しみだわ〜」

「母様は魔法が使えるんですか?」

そういえば聞いたことなかったな。

「そうだぞ、リュー。母さんはとってもすごい宮廷魔術師だったんだぞ」

「そうなんですか!?」

初耳だよ!

「昔の話よ〜」

「そんなことないぞ。母さんは水と風の魔法を使わせたら宮廷一の嵐の魔術師として恐れられてたんだぞ。今だって、怒るとぶっ放してくるしな」

そうだったのか‥。たまに聞こえてくる破壊音は、母さんの魔法だったのか。

「もうっ、リューに変なこと教えちゃダメじゃない」

「そんなことないよな、リュー?」

「はい!母様はすごい魔術師だったんですね」

魔法の師匠は母さんで決まりだな。

「そう?ならいいのだけど。あら、そろそろいいんじゃない?リュー、それをちょうだい」

俺から水晶玉を受けとって、母さんが見る。

「どれどれ。えーっと、赤と黒と緑?すごいじゃない!トリプルよリュー!しかも、一つは闇属性よ!」

と母さんが俺を抱きしめる。む、胸が!

「ほぉー、すごいぞリュー。三属性ってだけでも珍しいのに、闇持ちか。将来が楽しみだな」

母さんに抱きしめられながら親父にも褒められる。俺が頑張ったわけじゃないんだけどな。

「すごいじゃないか、リュー。兄としても誇りに思うよ」

「兄様」

ジュリオが言う。

「僕にはあまり魔法の才能がなかったからね。僕の分までリューに頑張って欲しいな」

「僕は兄様みたいに、政治や戦術をできませんから。兄様も頑張ってくださいね?」

「ははは。僕も頑張るよ」

俺が兄さんに戦術などを勧めてみたら、その才能を開花させた。

ジュリオは軍師や宰相みたいな参謀向きの才能があるからな。得意な分野で頑張って欲しい。

「じゃあ、リュー。明日から魔術の勉強をしましょうね」

「そうなのか?じゃあ剣も訓練しような」

「本当ですか!」

よし!思ったより早く始められる!

「もうですか?ジュリオよりずいぶん早くないですか?」

「最初は素振りや体力作りだから大丈夫だよ。無理はさせないよ」

かくして俺は、魔術と剣の訓練を始めることになった。



次話でヒロイン登場予定です

リアと師匠はヒロインじゃないですよ

3/10 身長が高すぎるとのことで140cm→110cmへ修正しました。

完全に著者の知識不足です。すいません。

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