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颯爽、登場!


ようやく、仙人の登場です。


あれから一月経った。俺たちは、組合で3級にまでランクをあげていた。うちのギルドでいうCランクだな。中堅より少し下くらい。

刀も進化した。今はこういう感じ。


銘 蟲刀 乱刃

種類 打刀

素材 玉鋼 斬裂蟷螂の鎌

値段 ただ

属性 なし

制作者 かみ☆さま

特殊能力 吸収成長 硬化 血強化

成長値 211/270


丈夫さ E

斬れ味 B

使いやすさ E


硬化は、刀身を硬くする。血強化は血を浴びる程、斬れ味を増していく。斬れ味を求めるあまり、他のものを疎かにした典型的な刀だ。能力はそれぞれ弾丸団子虫、斬裂蟷螂を吸血した時にでてきた。

ここ一月、森にばっか行ってたからこんな刀ができてしまった。悪くはないんだけど、打ち合ったら壊れそうで怖い。早く次の刀を出したい。

ビアンカも、ついに存在進化(ランクアップ)した。今は騎士吸血鬼(ナイトヴァンパイア)。今回は近接系のステータスが伸びた。・・・ビアンカ、宮廷魔術師だったのに…。最近は、俺に体術とか剣術とかばっかり習ってたからなー。

ビアンカの体術とかの伸びには、凄まじいものがある。俺の教えたことを、あっという間に理解して、さらに応用まで自分で考え出してしまう。基礎を押さえたら、後は実戦あるのみ。自然と強くなっていくだろう。天才的だよ、ホント。ステータスはこう。


 名前 ビアンカ (???歳)騎士吸血鬼(ナイトヴァンパイア)

体力 B

魔力 B

  筋力 B

  生命力 C

  理力 B

  素早さ C


うーん、魔術系のステータスは昔から高かったから、今回伸びたステータスに負けてない。というか、前のと合わせてステータスがとんでもないことになってる!俺より高いかも…。



今日は組合に行って、迷宮(ダンジョン)や遺跡の情報を探す。古代の魔術具で転移してしまったのだから、別の場所に転移する気導具もあると思う。

気導具は今も造られてるが、強力なものは古代製が多い。そういうものは、迷宮(ダンジョン)や遺跡にあることが多い。だから、迷宮の情報を探す。見事な三段論法だ。

「うーん、新しい迷宮の情報はないな」

「そうね、遺跡もないわ。もう、今あるところに行っちゃう?」

「そうだな…。どうしようか…」

今あるところは、探し尽くされてるしな。行っても見つかるかどうか…。いっそのこと、気導具店で探しまくろうかな。

「なあ、そこの銀髪〜」

「とりあえず、学園都市ってとこに行ってみるか」

「気術の学校が街になっているってとこ?まあ、そこになら気導具が集まりそうね。それなら、護衛の依頼を探しましょう」

「こら!無視するナ〜」

「ちょうど良く、護衛の依頼があるかな?」

「まあ、なくてもすぐに出るでしょ。経済は毎日回ってるんだから」

「そうだな。ひとまず、見に行こう」

「うえ〜ん、この銀髪がシカトすル〜!」

・・・さっきから、話しかけてくる人は誰なんだろう。怒ったり泣いたり忙しい人っぽいけど…。

「えっと、俺に何か用ですか?」

後ろを振り返る。そこには、動き易さを重視した丈の短いチャイナドレスを着、美脚を黒いタイツで覆った絶対領域が眩しい十代後半くらいの少女だった。長い黒髪を珠で横にくくり、まだあどけなさが残っている美少女だ。額には、一本の黒曜石のような黒い角を持っている。

「やっと、反応してくれタ〜。君が今、高速で等級を上げている期待の新人、りゅーてしあ君だネ」

「そ、そうですけど…。あなたは?」

「ア!言い忘れてタ!私はフェイフェイ。仙人だヨ!」

「仙人!?仙人って、天候を操ったり黄金をくれたりするあの?」

「どこの仙人だイ、そりャ。そんなことする奴いないヨ」

「仙人っていうのは、自然を操る気導術のことだヨ。自然の物を媒介にしテ、攻撃したり防御、回復や補助まで出来る優れた技術なんだヨ!」

胸を張って、フンスと鼻息荒く自慢するフェイフェイさん。プルンと胸も一緒に揺れる。ふむ、プリンだな。

「そうなんですか。でも、あまり聞いたことがないんですけど」

「ウ!そ、それは習得するのが難しくてあまり使う人がいないんだヨ。今はけっこう廃れちゃってるシ…。かくいう私も、まだ修行中の身だヨ…」

今度は肩を落とすフェイフェイさん。・・・本当に忙しい人だな。

「それで、何の用ですか?見ての通り、俺はけっこう忙しいんですけど」

「そ、そうダ!私はりゅー君と組みたいんだヨ!」

「組みたい?フェイフェイさんは何をしたいんですか?」

「私は修行中の身だって言ったよネ?それで、師匠から免許皆伝の為に、ある物を探してくるように命令されたんダ。それは秘境とか遺跡とか迷宮にあるから、一人じゃ厳しいんダヨ」

「だから、俺に手伝って欲しいと。・・・俺には何の得があるんですか?」

「聞くところによると、りゅー君は気導具を探しているんデショ?私が行くとこには、そういうのもあると思うナー。そ、それに私の体で良ければ、いくらでも使っていいヨ?」

頬を朱に染め体を抱きしめながら、そんなことを言うフェイフェイさん。何で俺の周りには、こういう人ばっかりいるんだ…。

「女性がそんなこと、冗談でも口にしちゃいけません!」

ズビシ!

「アイタ!むう、冗談じゃないのニ…」

「それより、何で俺なんですか?もっと強い人もいますよ」

「うーん・・・気まぐれだネ!何となく見てて、気に入ったからだヨ!」

「そ、そうですか…」

忙しい人だと思ったら、気まぐれな人だった!・・・あまり変わらないか。

「ビアンカはどう?俺は、まあついていってもいいと思うけど」

「・・・私はリューに従うわ。あなたが行くところは、一般的に知られてるところ?」

「ううん。仙人の間に伝わる所だから、王様くらいの人しか知らないんじゃないかナ?」

「だ、そうよ。これなら探している物が見つかる可能性が高いわ」

「そうなのか。そんじゃ、一緒に行きましょうか」

元から断るつもりはない。旅は道連れだ。

「ほ、本当!やっタ!じゃあ、行こう行こウ!」

手を握られて、引っ張られていく。ちょ、ちょっと待った!

「ま、待ってください!行く場所とかは、決まっているんですか!?」

「そんなの、適当ダヨ〜!気ままに旅して、近くに着いたら寄って行くって感ジ〜」

マジか!そんなんじゃ、何年かかるか分かったもんじゃない!

「止まってください!」

おさげをガッと掴む。俺は二年で帰らなきゃいけないんだ!

「フギャ!な、何するノ〜」

「どこに何があるのか、今すぐ教えてください!今すぐ!」

「わ、分かったヨ。教えるから、おさげを離しテー!」

こうしてフェイフェイさんと、一緒に旅をすることになった。


名前 フェイフェイ(19歳) 鬼族

体力 B

魔力 A

筋力 B

生命力 A

理力 S

素早さ B






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