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Eランクになったぞー

祝50話!今までありがとうございます!これからも頑張って書いていきます!


あれから四日経ち、俺はEランクになった。一日五個の依頼をこなしていったら、あっという間だ。

今日からは、Dランクの依頼を受けることにする。ちょっとは報酬が増えるかなー?


「おはようございます、リューさん。今日もお早いですね」

「早起きは昔からの癖ですからね」

500年前からね!

「今日から、Dランクの依頼を受けるんですよね?魔獣も強くなるので、気をつけて下さい」

「了解しました」

掲示板に依頼を見にいく。さて、どんな依頼があるのかな?


Dランク

・アサルトブルの討伐 一体銅貨40枚 肉は別途買取

・斑毒蜘蛛の討伐 一体銅貨20枚 毒を吐くので注意

・キックコッコの討伐 一羽銅貨28枚 肉は別途買取   

・シュートビーの討伐 五匹で銅貨20枚

・パララ茸の収穫 五株で銅貨30枚 五株以上は一株銅貨5枚

・ポイズ茸の収穫 五株で銅貨30枚 五株以上は一株銅貨5枚


ふーん、結構報酬が上がったな。まあ、危険度は倍増し以上だけど。これからは、油断はできないな。

ブルと蜘蛛、コッコの依頼を受付に持っていく。こいつらは森の奥にいるみたいなんで、茸も一緒にとってくるか。

「えっと、どの依頼を受けるかはリューさんの自由ですけど、大丈夫なんですか?Dランクの難易度は、Eランクよりかなり上がりますよ。Dランクの始めての依頼で、亡くなられる方も多いですし…」

「大丈夫です。もしキツそうだったら、しっかり逃げますから」

「そうですか…。それでは、お気をつけて」

こうして、Dランクの初依頼を開始した。



昨日のように森に入る。いつもは浅いとこでワームやゴブリンを探すのだが、今日は奥の方に入っていく。

「リュー、あっちに鶏がいるわよ」

ビアンカが指差す方向を見ると、足が大きくもも肉は発達した鶏が草を食べていた。あれがコッコかな?

ビアンカが、氷弾を鶏に向けて放つ。弾は鶏の胸に命中し、絶命させた。

「狙撃もすっかり板についてきたな」

「もう十年以上やってるからね。体に染み付いてるのよ」

チェンジシャドウを発動し、中に鶏をつっこむ。この魔術もすっかり熟練して、かなり深くまで影を広げることが出来る。その上、俺の影にはビアンカの時空間魔術で、時を止めてもらっている。影そのものに時間停止の魔術をかけてあり、一回かけたらしばらく持続する。時々魔力を補充すれば、半永久的に効果が持つ。俺もビアンカに教えてもらって訓練しているのだが、なかなか上手く出来ない。時間を止めるという感覚がよく分からないんだよなー。まあ、時間はあるんだしゆっくり訓練していこう。

そこから少し歩いていると、ドドドッ!と地響きが聞こえてきた。これって…。

「ブモォォオ!!!」

茶色い牛が俺たちに向けて突進してきた!あまり大きくはない。1mくらいだな。ビアンカと左右に分かれて、回避する。

ズザアァー!と停止し、俺たちの方を向く牛。何で興奮してるんだよコイツ!

「アサルトブルは、動くものに向かって突進してくるのよ!しかも、肉食だし!」

牛なのに肉食!?それは、もう牛じゃない!

「ブモオオオ!」

また突進してくるアサルトブル。こいつは突進しかしないのかな?それなら楽勝だな。

突っ込んでくる牛を右に躱しつつ、首めがけて剣を振るう。剣はしっかり首を捉え、牛は首から血を噴き出して倒れた。

しばらく暴れていたアサルトブルだが、気道も斬れていたのかすぐに絶命した。

「ふー、これはF、Eランクから上がったばっかの奴にはキツイかもなー。ゴブリンと迫力が違う」

「そうね。死ぬ人が増えるのも頷けるわ」

影の中に牛をいれて、再び探索を開始する。さーて、狩りの始まりだ!

「もう始まってるじゃない」

「それは言わないお約束」



日が暮れる少し前に街に帰ってきた。今日の狩りの成果はこの通り。


キックコッコ 四羽

アサルトブル 一体

斑毒蜘蛛 六匹

パララ茸 七株

ポイズ茸 六株


やっぱり強くなっていく程、生息数は減るみたいだな。生態系ピラミッドはこの世界にもあるみたいだな。

茸系が思ったより採れなかった。今度は森以外のとこに行ってみようかな…。

あの後鶏は数羽狩れたのだが、牛は全然見つからなかった。どうりで報酬が高いわけだ。

ギルドの中で影から牛とかを出したら目立ちそうなので、牛は俺が担いで、鶏はロープでまとめてビアンカが持っている。茸と蜘蛛の脚は前から持っていた鞄の中だ。

街に戻って組合までの道は、視線が背中に突き刺さっていた。これはなかなかどうして。厳しいっすよ。

「リュー、恥ずかしいわよ…」

「これも余計な面倒を減らすためだ。我慢してくれ」

拷問のような視線地獄を通り抜け、組合に到着する。まあ、こっからも辛いんだけどね…。

中に入ると、量は減ったが奇異の色が濃くなった視線が刺さる。早くこれを渡しちゃおう。

「オビトさん。依頼の完了手続きをしてください」

「あ、おかえりなさいって、何ですかその牛!?」

「え?アサルトボアですけど?」

「いや、それは見れば分かりますけど...。全部持ってきたんですか?」

「だって、もったいないじゃないですか」

mottainai!良い言葉だね。

「アサルトボアの肉で、美味しいとこは限られているんです。そこ以外は筋が多くて、肉が固いんですよ。だから、冒険者の皆さんはそこだけとってくるんですけど...。知りませんでした?」

「・・・はい」

・・・虚しい。何だろう、この虚無感...。

「そ、それじゃあ肉と茸の査定をしてきますね。しばらくお待ちください」

しばらく、待っているとオビトさんが報酬を持って戻ってきた。

「お待たせしました。まずは依頼の報酬の銀貨三枚と銅貨四十七枚です」

「次は肉の値段ですね。コッコは合計銅貨90枚。ボアは銅貨50枚。全部で銀貨一枚と銅貨四十枚です」

「報酬の合計は銀貨四枚と銅貨八十七枚ですね。お受け取りください」

Fランクに比べて、銀貨一枚の上昇。まあ、1ランクじゃこんな物なのかな?Eランクの魔獣は数は多かったからな。違う狩り場になれば、報酬も上がるだろ。たぶん。きっと。

「えーっと、オビトさん。Eランクの報酬ってこんなもんですか?あまり、Fランクから増えてないようなんですけど」

「チロルの森は、あまり良い報酬の依頼がありませんからね。明日は山の方に行ったらどうですか?リューさんの実力なら問題なさそうですし」

「山?どこにあるんですか?」

「チロルの森は街道から、西側にありましたよね?山、チロルの山は東側にあるんです。そちらの方が、強い魔獣がいるので報酬も多いんです」

「そうなんですか...。それじゃあ、明日はそっちに行ってきます」

「はい、気をつけてください」

こうして、チロルの山に言ってみることになった。目指せ、報酬に金貨が入ることを!

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