表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/110

16歳になって

五年飛びました。飛び過ぎでしょうか?

ビアンカが存在進化(ランクアップ)してから五年がたった。俺たちは十六歳、七年生になった。

この五年間では、特に話すべき出来事は起こらなかった。授業して訓練しての毎日だ。

レアは美しく、強く成長した。髪はまっすぐに伸ばして、腰まで伸びている。身長も伸び角と尻尾は普通の竜人より大きく、立派になった。

シャネルちゃんは長くなった髪をサイドポニーでまとめている。すらっとしたスレンダー美人になった。身長も170cm近い。

タマモは少し幼さを残してはいるが、大人っぽくなった。髪は長くふわっと広がっており、絹のような手触りだ。獣人の耳と尻尾は大人になると大きくならないみたいだが、タマモのは元から大きい。

俺も結構大きくなって、身長は175cmを超えている。銀髪を少し長めに切って、肩にかからないようにしている。体の筋肉は引き締まった細マッチョだ。神界の体みたいになって良かった。

ビアンカはヴァンパイアのままだ。だが、時空間魔術が使えるようになった。まだ簡単な奴だけどね。


新しい魔術も覚えた。ここに書くがけっこうスペースを使うので悪しからず。

火:フレイムミサイル 追尾する炎弾を撃つ。大きさはファイアボールくらい。

  サラマンダー 火で出来た竜を召還する。俺の場合は東洋龍。

  イグニスイレイザー 50m程にわたり、巨大な熱線を発射する。文字通り消し飛ばす一撃(イレイザー)

  フレイムミサイル typeパトリオット フレイムミサイルの改造版。紡錘型の炎塊を撃ちだす。もちろん追尾式。


風:ゲイルハンマー 風塊で敵を吹き飛ばす。強い衝撃、人なら全身粉砕骨折になるかもね。

  テンペスト 抉り飛ばす龍巻を撃ちだす。射程は50mくらい。イレイザーの風版かな?

  グングニル 雷の大槍を撃つ。爆炎雷槍(フラム・エクレール)から炎を抜いた感じ。

  トネールスマッシャー 魔力を雷に変換して、そのまま撃ちだす。雷は稲妻のような形をとらず、か◯は◯破みたいな感じになる。フェ◯トが撃って たやつみたい。

  ウィスパー 風で声を届ける。電話みたいな感じ。


闇:ハイディング 魔力で姿を隠す。カメレオンみたいに周りの景色と同化するみたいだ。

  ディレクション 相手の方向感覚を狂わす。同じ場所をぐーるぐる。

  バランス 平衡感覚を狂わす。転びまくって動けません。

  アビスウェポン チェンジシャドウの改造版。闇の魔力で武器を作る。風の魔力を組み込んでいるので、宙を自由に飛ばせる

  インフェルノ バーニングフレアに闇の魔力を組み込んだ魔術。地獄の業火を召還?発生?させる。水では消えない炎。


こうしてまとめてみると、案外種類が少ない。アルバス先生に聞いてみたところ、それぞれの魔術師のよって魔術をカスタムしているらしい。個人個人で魔術が変わるようだ。

それにしても、かなり凶悪な魔術ばっかりだよなー。戦術級の魔術ばっかだよ。一人で一個中隊くらいの戦力になるんじゃないか?

闇の魔術は相変わらず、暗殺者みたいな構成だな。アビスウェポンとインフェルノは俺が改造したやつだしな。



七年生になった俺は、前と変わらず魔術と武術の両方を学んでいる。今は魔術の授業中だ。

「それでは、複合魔術の説明を・・・トリスさんにお願いしましょうか」

「はい。複合魔術とは・・・」

授業中なのだが、複合魔術は五歳の頃からやってるので、はっきり言って暇でしかない。

理論が大切なのは知ってるけど、もうノエルさんに教えてもらったんだよな...。やることがなくて、覚えた魔術を整理してたのだ。

「はい。ありがとうございました。複合魔術は主に別の属性の魔術を合成するので、反発しあい難しいです。これが出来て一流の魔術師です」

はあ。どこの世界の学校も、理解していることを学ぶほどやる気が出ない物は無いな。


「リューさん、授業中は暇そうでしたね」

「ん?タマモか。ああ、暇だな」

授業が終わり、タマモが話しかけてくる。バレてたか。

「暇そうなオーラがプンプン出てましたよ。少しは隠そうとしてください」

「難しいな。自分に嘘はつけない」

「どの口がそんなことをいうんですか...。はあ、とりあえず次の授業に向かいましょう」

「次はなんだっけ?」

「数学ですよ」

「あー、また暇な授業だ。暇を売ったら一儲けできそうだぞ」

「何訳分からないことを言っているんですか。行きますよ」

「はいはい」

はー、何か面白いことはないかな?



授業が終わり放課後になった。すると

「リュー!勝負だ!」

「えー、また?いい加減諦めてください、お願いします」

グルドがまたレアをめぐって勝負を仕掛けてきた。五年やっても諦めないのか。

グルドも大きくなって、イケメンになった。これで少しはまともだったら、モテモテだろうに。

「いーや、まだまだ!俺は諦めんぞ!」

「マジかよ...。ラルカさーん、たーすーけーてー」

「頑張ってください、リューさん。応援してますよ♪」

くそー、他人事だからって楽しそうにしやがってー。あの人、エリザさんと同類だ!覚えてろ!


「それではいくぞ!かかってk」

「そーれ、飛んでけー」

アビスウェポンをグルドに向けて飛ばす。剣を十本だ。全方位から斬りつけ、突き、薙ぐ。

「おお!いきなりか!たまには剣で勝負しないのか?」

「しないよ。グルドに武術で挑むとか、自殺に等しいよ」

この世界での俺の本職は魔術師だからな。そりゃ、剣も使えるけど魔術の方が有利だし。

「ぬおおおおお!!!少しは手加減しろー!」

遠距離から剣を操りグルドをはめ殺す。手加減?なにそれ、おいしいの?

グルドの体力は多いけど、流石に全方位からの剣戟には精神、体力共にすり減っていく。そして

ガキン!

「ぬう!参った!」

隙をみせたところで、剣を弾き飛ばす。同時に首に剣を突きつける。この手もそろそろ見切られるかな?

「いやー、リューは相変わらず強いな!まったく歯が立たない!」

「良く言う。もうほとんど見切ってるじゃないか」

「ぬう、気づかれたか。これで次は勝てると思ったのだが」

まったく。グルドはアホだけど、馬鹿ではないからな。油断も隙もあったもんじゃない。

「だが、俺は諦めないからな!覚悟しておけ!」

そう言って、グルドは走り去っていった。三下の台詞だぞ、それ...。

「はあ。疲れた」

十本も制御するのはかなり脳に負担がかかる。まあ、魔術の訓練と割り切れば何とかやってけるんだけどな。

「リュー君、お疲れさま」

「む、ラルカさん。見てて楽しいもんじゃないですよ」

「楽しいわよ。若の成長も見れるし、リュー君の戦いっぷりも見れるしね」

「そうですか...。それなら良かったです」

見られたかいがあるってもんだ。

「そうそう、この後ちょっと話したいことがあるから、夕食の後私の部屋の来てくれる?」

「話したいことですか。分かりました。後で向かいます」

何だろうな。真面目な顔だったけど。

そうして、俺は寮に戻った。


七年生時のステータス


 名前 リュー 16歳 人族

 体力 C

 魔力 A

 筋力 C

 生命力 C

 理力 A

 素早さ B


 名前 レア 16歳 龍人族

 体力 A

 魔力 D

 筋力 A

 生命力 A

 理力 D

 素早さ B


 名前 シャネル 17歳 獣人族

 体力 B

 魔力 E

 筋力 A

 生命力 B

 理力 E

 素早さ A

 

 名前 タマモ 16歳 獣人族

体力 C

魔力 A

筋力 B

生命力 B

理力 A

素早さ B


4/9 タマモもステータスを変更しました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ