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三度目のランクアップ

それから、グルドがたまに勝負を挑んでくるようになった。レアを嫁にしたいと言ってな。と言うか、そういうことはレア自身に言えよ。何で俺なんだよ。

ラルカさんには

「あ、ボッコボコにしてやって下さい。若は中々懲りませんから、頑張ってくださいね♪」

と言われた。良いのかそれで。

ロキは剣術も結構できるみたいだ。シャネルちゃんのボコられてたけど。容赦ないな、シャネルちゃん。

二人のステータスも確認しとこう。ついでにノエルさんとラルカさん、エリザさんものせとくか。


名前 ロキ (11歳) 人族

体力 D

魔力 C

筋力 C

生命力 D

理力 B

素早さ C


名前 グルド (11歳) 竜人族

体力 B

魔力 E

筋力 B

生命力 B

理力 E

素早さ C


名前 ノエル (12歳) 人族

体力 E

魔力 B

筋力 E

生命力 E

理力 B

素早さ E


名前 ラルカ (133歳) 竜人族

体力 A

魔力 D

筋力 A

生命力 A

理力 D

素早さ B


名前 エリザ (136歳) 竜人族

体力 A

魔力 C

筋力 S

生命力 A

理力 D

素早さ B


S一つ入りましたー。初めて見た!エリザさんの筋力は人外級なのか...。怒らせないようにしよう。

というか、俺の周りの大人は人間最強しかいないのか?人間最強ってそんなにたくさんいるもんなのか?

ロキは平均以上、グルド・ラルカさん・エリザさんは典型的な竜人族。ノエルさんは女の子らしく、魔力飛び抜け型。さすが聖女。



ビアンカはもうすぐ存在進化(ランクアップ)しそうだ。なので最近の俺のライフスタイルは


 授業

 ↓

 森へGO

 ↓

 素材を売る。ウハウハ。


みたいな感じだ。

そういう訳で、ただいま森に入って狩りをしています。浅いとこでは、もう雑魚すぎるので少し奥に入っている。

奥に進むにつれ、出てくる魔獣も変わってくる。浅いとこでは、虫や草食動物みたいな奴が奥に進むと

「てい」

ヒュン!ボウ。

「キャシアアア!」

木のお化けを、ゲイルスライサーで細切れにする。コイツはエント、木に擬態して近くに寄ってきた獲物を食べる魔獣だ。魔力は隠していないので、感知出来る。

このように一癖ある魔獣が出てくる。最初は大変だったなー。魔力感知してて良かった。

「ビアンカ、そっちは終わった?」

「待って。・・・終わったわ」

大蛇をビアンカが水圧カッターで斬り殺す。フォレストサーベント。木の上を移動して、地面にいる獲物を奇襲する蛇だ。

「ふー。蛇って食えるんだって。鶏肉みたいなんだって」

「食べないわよ。それより次、来たわよ」

ビアンカが後ろを見たのでそちらを見ると、大きな蜂が五匹まとめて俺たちの方に向かってきた。

「シュートビーか。ほい」

蜂に向け、レーザーを五本放つ。レーザーは三匹の羽と腹に当たったが、二匹には避けられた。直線にしか進まないのが欠点だな。

シュートビーは、腹についている針を撃ってくる蜂だ。針には返しと糸がついていて、抜けなくなった針を糸で引き戻して強靭な顎で獲物を食うのだ。集団で行動するため、けっこう強い・・・はず。

「ちゃんと狙ってよ。面倒じゃない」

そう言いながら、水弾で残った二匹を撃ち落とすビアンカ。急所は外して狙うのは難しいんだよ...。

地面に落ちてジタバタしている蜂を、ビアンカが始末していく。すると

「う!」

ビアンカが白く光りだした。この光は、存在進化(ランクアップ)か!?

光はどんどん明るくなっていき、一際明るく輝いた。そのまま光は収束していき

「ううん。リュー、何か変わった?」

そこにはいつも通りのビアンカが立っていた。

「いや、特に何も」

全体を見てみるが、特に変わった所は無い。

「ビアンカ。ビアンカは何か変わっt」

「リュー」

ビアンカには何か変わったとこがないか聞こうとしたら、途中で遮られた。ビアンカを見ると

「はぁ、はぁ。リューぅ...」

顔は赤面して、息が乱れている。体をモジモジさせて、自分で自分を抱きしめている。もしかして、存在進化(ランクアップ)の副作用でもあるのか!?

「ビアンカ、どうした!?体の具合でもw」

「リュー!!!」

悪いのか、と言おうとしたらビアンカに押し倒された!本当にどうした!?

「はぁ、はぁ。りゅぅ、ほしいよぉ。リュー!」

「お、おいビアンカ、落ち着け!ってうわ!」

ビアンカが俺の首に噛み付く。襲われる!

と、思ったが

「ちゅー、ちゅー。ふわぁ、おいひいよぉ。リューの血ぃ」

「び、ビアンカどうした!ん!」

ビアンカが俺の血を一心不乱に飲み始める。血を吸い出される感覚に、思わず変な声を上げてしまう。変な感覚、気持ちいいけど。

ビアンカは俺の血を満足するまで飲んだ。しばらく血を吸われる快楽に耐える。

「ん、ちゅ、ふはぁ。美味しかったぁ」

首から口を離したビアンカは、噛まれて傷になっている部分を舐め始める。

「ペロペロ、チロチロ」

「ちょ、ビアンカくすぐったい!うひ!」

首筋を舐められて、また変な声を上げてしまった。恥ずかしい...。

しばらくの間ビアンカは俺の首を舐めていたが、最後に一舐めして離れた。まだ俺の上に乗ってるけど。

ビアンカに噛まれて舐められた首を触ってみると、噛まれた傷がなくなっていた。唾液に治癒効果でもあるのか?

「んふふ、美味しかったよ、リューの血」

「血が飲みたかったなら、最初に一言言ってくれよ...」

存在進化(ランクアップ)したら、我慢出来ないくらいリューの血が飲みたくなったの」

存在進化(ランクアップ)で?うーん...」

ビアンカのステータスを見ると


 名前 ビアンカ (???歳) 吸血鬼(ヴァンパイア)

 体力 C

 魔力 B

 筋力 C

 生命力 D

 理力 B

 素早さ C

吸血鬼(ヴァンパイア)か。バランスがいいな。猛烈に血が飲みたくなったのは、ランクアップの反動かな?

「ビアンカは、吸血鬼にランクアップしたみたいだな。血が飲みたくなったのは、ランクアップしたからだろ」

「吸血鬼...。それより、痛くなかった?」

それよりって。まあ、俺のことを気にしてくれるのは嬉しいけど。

「うん、大丈夫。むしろ気持ち良かったよ」

「そう?なら良かった。・・・また飲ませてね?」

「いいよ。でも、今度はちゃんと言ってね?」

「わ、分かってるわよ!さっきのは、その本能が勝ったっていうかなんて言うか...」

ブツブツなんか言ってるが、気にしない。ビアンカが悪いんだからな。

「今日はもう帰ろうか。存在進化(ランクアップ)したしね」

「そうね。血は大丈夫?気持ち悪くなってない?」

大丈夫と返事をして、立ち上がる。ぼーっとしてると魔獣がよってくる。

寮に戻り夕食を食べる。その後は風呂なのだが

「リュー、私お風呂に入れるようになったわよ」

「・・・マジ?」

吸血鬼になったので、腐る心配がなくなったみたいだ。それは良かったのだが

「だからその、一緒に入らない?」

「え、俺と!?」

俺は嬉しいけど、ビアンカはいいのか?

「そりゃ、恥ずかしいけど。でも、リューのことは好きだし...」

嬉しいことを言ってくれるねぇ。思わず俺の顔も赤くなるよ。

「そ、それじゃあ入ろうか...」

と風呂に行こうとする。が

「話は聞かせてもらったよ!」

バン!と扉を開けてレアが入ってくる。シャネルちゃんとタマモも一緒だ。

「男湯に女が入るのも、女湯に男が入るのも禁止だよ!ビアンカは私たちが一緒に入るね!」

「寮の規則ですから、仕方ないわよね」

「そうですね。決して、ビアンカさんにまだスタイルじゃ勝てないからじゃないんですからね!」

「え?え?ちょ、私はリューとぉぉぉ...」

ビアンカがレアたちに連れ去られる。・・・風呂、入りにいこう。



ゾンビ→グール→ヴァンパイアっておかしくないですよね?

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