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前兆

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………あれから1週間が経過した。

ざっくり言うと何も起こっていない。

あの「ヴァンパイア」とか「姫」とか言ってた子からも執事からも連絡らしいことはなく、何もなく変わらない日常を過ごしている。いや、違うな、最近は寝不足だ。そして親に「最近、近所に不審者が出るから気を付けろ」と言われたから微妙に変わっているかもしれない。

「まぁ、いっか」この俺『赤木 黒斗』は関係ないとし無関心を貫いた。思えばこの時、もう少し違和感に気を付けていればあの悲劇は防げたと思う。




この俺『赤木 黒斗』は自分の席に座りながら手元のプリントを読み始めた。ホームルームということなのかわからないが珍しくクラスメイトの過半数以上の生徒がプリントを読んでいる。

・身長は2mを越え

・ジーパンに薄らモヒカンの髪

・筋骨隆々


「なんだこれ」と、この俺『赤木 黒斗』思ったが、よく見たら最近近所に出没する不審者の特徴をまとめたものだった。テレビをあまり観ないから知らないが、そういえば今日、学校全体がも少し騒がしかったな。

どこかで「イャーーーーー」と生理的に嫌がる声が聞こえたが無視した。


・夜中に出没し、暗がりや被害者が1人でいるところを襲う

・顔は分からないが、30〜40歳代あたりの男性と思われる

「キャーーーーーー」今度は違う方向から歓喜の声が聞こえたが無視した。


少し離れて

※夜中に1人で出歩かないこと

と、太字で注意事項が記されていた。

「こんな注意は意味が無い」と、この俺『赤木 黒斗』は思った。

教卓に立つ若白髪の担任が話し始めた「えープリントにもかいてあるが、皆も知っての通り最近、不審者が夜中に町を出歩いています。実際、その不審者に会って入院する程の大怪我をした人の中にはウチの生徒も含まれています。不審者が捕まるまでは皆夜中に1人で出歩かないように」

「前言撤回」と、この俺『赤木 黒斗』は思った。

何故、いつもはまともに教師の話なんか聞かないクラスメイトがどうして今日に限って、過半数以上がプリントを読んでいるか。それは話題性が高いからだ。この俺『赤木 黒斗』は思った。

「やった今日遊べんじゃん」

「ねぇー真友美。どうせだから一緒にゲーセン行こ」

「うん。いいよ」

「なら。俺らも一緒に行っていいか?」

「あぁ、ウチはいいよ」

「私もいいよ」


ホームルームが終わると各地から異口同音で声が聞こえてきた。勿論、中には……………「今日はダメ」……………と、先生の話を聞いて大人しく………………………………「バイトがあるから」……………………………なわけないか。この俺『赤木 黒斗』は思った。




一部の部活は中止になり帰り始めて寄り道の話をしている。部活に所属してないこの俺『赤木 黒斗』にとって関係ない話だ。声をかけられることもかけることも無いのだから。それより「……………………………………眠い」寝不足を解消する方が重要だ。帰ったらさっさと寝よう、この俺『赤木 黒斗』は思った。



















深夜11:30




帰宅してから一眠りし、夕食を弟と食べた後、再び眠りについたはずのこの俺『赤木 黒斗』は眠いのに体が起きてしまい起きている。弟は既に夢の中だ。

寝過ぎたかな?と、この俺『赤木 黒斗』は思ったが、どうやら違うようだ。

「何かいるみたいだ。なんか後ろにおばけがいて気になってしまっているような。そんな気持ちだ」この俺『赤木 黒斗』は思った。実際には後ろには誰もいないし、気になっているのは家を飛び出して遠くの方であり、気にしても仕方ない距離なのだが……………………………………………。


はぁ。運動がてら行ってくるか。この俺『赤木 黒斗』は思った。

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