あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 75話 コスプレ
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
池図女学院部室棟、あーかい部部室。
「…………時に白ちゃん。」
「なんなのよ改まって。」
きはだと白ちゃんはいつものテーブルを挟み着座にて対面していた。
「……前々から思ってたんだけどさぁ。」
「何よ?」
「その白衣って、コスプレなのぉ?」
きはだはまっすぐ白ちゃんを指差した。
「それを言うなら、きはだちゃんだって女子高生のコスプレじゃない?」
「いやぁ、きはだちゃんは校内だから制服なんだけど。」
「私だってお仕事するときは白衣着るわよ?」
「養護教諭が白衣を着るのは……ほら、医療行為するからじゃん。」
「するわねえ。」
「今、医療行為してるぅ?」
「……頭の治療なら。」
「今どきの養護教諭は治療もセルフなんだねぇ。」
「きはだちゃんもセルフでやってみる?」
「闇医者になっちょうよぉ……。」
「それもそうね。」
「ともあれ白ちゃんって保健室の外でも白衣だよねぇ。」
「だって楽だし、頭良さそうに見えるじゃない?」
「うんうんとっても賢いねぇ♪」
「褒められてないってわかる位にはね。」
「お〜。」
「……あ!わかった。もしかして……今回は『監獄実験』の講義をご所望なのね?」
「ほらもうそうやってすぐ先生っぽいことするぅ……。」
「な〜んだ、知ってたの。」
「看守役の人は囚人役の人に攻撃的になるってお話だよねぇ。」
「そうそう、与えられた役や着ている服装が内面に影響を与えるって実験ね。」
「だからみんな鞭を持つと『パァンッ!』ってやっちゃうんだねぇ。」
「それとこれとは…………違うとも言い切れないのがもどかしいわね。」
「きはだちゃんも白衣着てみて良い?」
「別に良いけど……。」
白ちゃんが白衣を脱いできはだに渡すと、きはだはブカブカの白衣姿に着替えその場でクルクルと回った。
「へ〜、なかなか似合ってるじゃない♪特にその足首スレスレの丈とか。」
「おん?きはだちゃんがちっちゃいとでも言いたいのか!?」
きはだが白ちゃんに向けてまっすぐ指した人差し指がかろうじて袖からはみ出ていた。
「可愛いんだから良いじゃない。」
「ちくしょうめぇぇえッ!!」
きはだは白衣を乱暴に脱ぐと、綺麗に畳んでテーブルに叩きつけた。
「育ちの良さが隠せてない……。」
「一応借り物だからねぇ。」
2人はいつものパイプ椅子に座り直した。
「……で、どうだった?頭は良くなったのかしら。」
「白ちゃんの格好して頭が良くなるとでも?」
「それもそう…………おいこら。」
「白ちゃんいっつも白衣だけどさぁ、お休みの日とかコスプレしないのぉ?」
「私にそんなバイタリティは無い……ッ!」
「悲しいなぁ……。」
「きはだちゃんはどうなのよ?」
「きはだちゃんはねぇ……、これからたくさんしそうかな♪」
「へ〜、悪代官とか?」
「きはだちゃんをなんだと思っているんだい……?」
「……あ、そういえば。」
突然白ちゃんが何かを思い出した様子で、手のひらにポンと拳を置いた。
「ん〜?」
「今年も『コスプレ同好会』は続投してたわね。」
「同好会……あ〜、旧校舎のぉ?」
「そうそう。」
部活動が盛んな池図女学院だが、青春を部活動に捧げない生徒も多く、旧校舎の空き教室に群生している同好会が彼女らの実質的な受け皿になっている。
「あったねぇそんな同好会。」
「なんだ知ってたの。」
「きはだちゃんは情報通だからねぇ。」
「……にしても、教室まるまる1個衣装ルームにしててよく怒られないわよねえ。」
「カーテン閉め切ってカブトムシ飼育してる同好会もあるんだし、今更じゃないかなぁ?」
「それもそうね……。」
「白ちゃんは普段旧校舎徘徊してるのぉ?」
「たま〜に遊びに行くくらいかしら。たまに業者が設備点検に来る以外は教員もあんまり行かないし……生徒たちが伸び伸びできる場所は大事にしてあげないとね?」
「生徒のコスプレして行くのぉ?」
「せんわっ!」
「じゃあ白衣で?」
「白衣は脱いで行くわよ、養護教諭しに行くわけじゃないんだから。」
「おお……、上手く使い分けてるねぇ。」
「そうね。『制服を着ると気が引き締まる』の逆かしら♪」
「さしずめ『逆コスプレ』……略して逆…………、ん"ん"ッ……!」
「おい今なんて言おうとしやがった。」
「育ちの良いきはだちゃんには言えないねぇ。」
「私の白衣をもう一度着れば言えるかしら?」
「言ってて悲しくならないのぉ……?」
「……うっせ。」
あーかい部!(5)
きはだ:投稿完了っ!
白ちゃん:お疲れ様♪
あさぎ:白ちゃん先生増えました?
白ちゃん:増えとらんわ!
きはだ:フッフッフ……
きはだ:一体誰が増えちゃったんだろうねぇ?
あさぎ:きはだが2人喋ってる……!?
白ちゃん:ただの連投でしょうが
ひいろ:グループメンバーから確認できるだろう
あさぎ:白ちゃん先生も名前変えたんですか?
白ちゃん:誰かさんじゃあるまいし
きはだ:早く紹介してあげなよぉ〜
白ちゃん:私でいいの?
きはだ:やっぱこういうのは顧問じゃない?
ひいろ:ワタシはお初にお目にかかるからどうも
あさぎ:どうもどうも
ウィスタリア:こちらこそどうも
ひいろ:はじめましてだな
きはだ:ほらぁ〜白ちゃんが遅いから名乗り出ちゃったよぉ……
白ちゃん:私が悪いのかこれ
白ちゃん:まあいいわ!ウィスタリアちゃん軽く自己紹介しちゃって
ウィスタリア:白ちゃんさん達のご紹介に預かりました、紫藤ウィスタリアです♪
白ちゃん:増やすな増やすな
あさぎ:よろしく
ひいろ:よろしく頼むよ
きはだ:うむ、よきにはからえ!
ひいろ:なんで上からなんだ
あさぎ:下から見るか、横から見るか……
白ちゃん:打ち上げるな
ウィスタリア:なるほど、これが魔境ですか……
ひいろ:白ちゃん変なこと吹き込むなよ
あさぎ:教育に良くないですよ?
白ちゃん:お黙り無免許ども
ウィスタリア:……ッ!?(手で口を覆う)
きはだ:新人いびりいけないんだぁ〜
あさぎ:紫藤さん、白ちゃん先生のノーはイエスだからね
ウィスタリア:嫌よ嫌よも……ですか?
ひいろ:まあそんなところだ
白ちゃん:おいこら
あさぎ:もしかして今日の投稿紫藤さん出てる?
ひいろ:今回はきはだと白ちゃんの2人なんだな
ウィスタリア:わたくしはずっと(手で口を覆う)してました♪
ひいろ:わたくしだと……!?
あさぎ:わたくしだと……!?
白ちゃん:アンタら脊髄で生きてんのか
ウィスタリア:お嬢様キャラはお嫌いでした……?
あさぎ:まったく
ひいろ:寧ろ良し
きはだ:あんまりデレデレしちゃダメだよぉ?
ウィスタリア:はッ!?きはださんがわたくしにヤキモチを……ッ!?
ひいろ:良かったな妻帯者
きはだ:へんなルビふらないでよ婿養子
あさぎ:残念でしたね天上天下唯我独身
白ちゃん:誰か……この部にまともな子はいないのか……
ひいろ:顧問の人望だ、誇ると良い
あさぎ:紫藤さん今度はいつ来るの?
ウィスタリア:ごめんなさい
ウィスタリア:少しの間はユーレーでいさせてもらいます……
あさぎ:気にしなくて良いよ
あさぎ:幽霊ならもう居るし
ウィスタリア:きはださんとあさぎさん、ひいろさんの他にも部員がいるんですか?
ひいろ:部員はウィスタリア、キミも含めて4人だよ
ウィスタリア:わたくしを部員に数えてくださるなんて……お優しいんですね♪
ひいろ:そんなことないさ
きはだ:や〜いすけこましぃ〜
ひいろ:ワタシがこますのはみどりさんだけだ
ウィスタリア:oh…
あさぎ:ひいろがあんまり飛ばすから紫藤さん英語出ちゃってるじゃん
ひいろ:あさぎこそ、『紫藤さん』だなんていつまで他人行儀なんだ?
ウィスタリア:や、やめてください!わたくしのためにそんな……///
あさぎ:終戦
ひいろ:終戦
白ちゃん:アンタらねえ…….
きはだ:こんな部活だけどよろしくねぇ
ウィスタリア:はい♪




