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転生したら息子も召喚って!?  作者: 十月猫熊
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69マリア 出発

一人になったので、一人でお父様の部屋にいるのもおかしいし、朝食すら馬車にある、と言われているので、お父様の部屋から出た。


廊下にいたエミリーと共に廊下を歩いていくと、お父様を見送ったお母様が戻ってきた。


「あなたには今日の今日でびっくりだと思うけど…。外部どころか、使用人にも知らせられないことが多くて。屋敷の中のほとんどの使用人には、あなたは急遽領地のおじいさまのところに向かい、そこで数年領地について学んでくることになった、ということになるわ。おじいさまには事後承諾になるけれど。急なことについての理由付けは適当にこれから考えるわ。もしどこかで自分の話を聞くことがあったら、そういう話になっているのね、と口裏をあわせてね。庭番経由で知らせることも、手紙で知らせることもできるけど、どっちが先になるか分からないでしょ?それから、あなたがこれから向かう村は、小さい村なので、色々整っていないことが多いわ。すぐに色々準備させるけど、それまでは我慢するのよ?それから数日おきに馬車で定期便を送るわ。魔力回復薬はその村では買えないのよ。後は…」


並んで廊下を歩きながら小声でまくしたてるお母様は、よほど私のことが心配なのだろう。


私の部屋に着いて、一度エミリーに合図を送るために止まったけど、そのあともずっと注意事項をあれこれと言い続けていた。


私は外出用のドレスに着替え、髪も結ったあと、エミリーとお母様とエントランスに向かった。


馬車二台と、馬に乗った護衛が三人もいる。


馬車は片方が荷馬車で、もう片方が私とエミリーとエドガーさん用だった。


「エミリー、エドガー、くれぐれもマリアを頼みましたよ」


そういうとお母様は泣きそうな顔をした。


私はお母様に抱き着いて…。


「私の長年の夢がかなうのですから、お母様にも喜んでいただきたいわ!大丈夫、本当に無茶はしないから!」


笑って見送って、とまでは言えなかった。

私も母親として悠人が旅立ったと聞いて心配でたまらなかったのだ。

お母様も同じように私のことが心配だろう。


両親を心配させ、心労をかけさせながらの旅であることを忘れないようにしよう。


お母様に抱きしめられながら、そう決意した。


「姉上!」


弟たちが階段を駆け下りてきて、なんと二人とも泣いている。


「姉上、どうしてこんなに急にー…」


「僕、知らなくて…」


うん、私も今日旅立つなんて知らなかったんだから、そこはごめんね。


弟たちともそれぞれハグをして、「しっかりお勉強するのよ?帰ってきたときにチェックしちゃうんだからね」というと、二人とも涙を拭いて「ちゃんとがんばるよ」と言ってくれた。


「さあ、もう会えないわけではないのですよ、たまには顔を見せに帰ってきてくれますからね、マリアを笑って見送りましょう」


お母様と弟たち、執事など数人の家人に見送られて、馬車が動き出した。

みんなに手を振る。


やがて我が家の敷地から馬車が出て…いよいよ出発だと思ったら…背筋がぞくぞくした。



しばらく出発の興奮に浸っていたのだけど、エミリーがすぐに朝食を出してくれた。


向かいに座っている二人が、サンドイッチの受け渡しでちょっと指が触れ合っただけで照れたりしていて、見ているこっちはやってられん!という気持ちになり、出発の興奮はすぐに治まった。


そういえば、お父様がたくさん目録などを入れたと言っていたっけ…。


エミリーに言うと、だしてくれた目録とその説明書の厚さはかなりのものだった。


これを作ってくれた人…お父様の部下だろうか…申し訳なかったなあ、徹夜したかもね、なんて思いながら、読んでいった。

街道の整備が整っている王都にいるうちにざっと見ておきたかったのだ。

王都を出たあたりから道が悪くなって揺れ出したので、酔ってしまってはいけないので、読むのを断念した。


そして、おばちゃんは聞きましたとも。

ええ、二人のなれそめから今日にいたるまでを。

弁当屋のおばちゃんの会話スキル、エミリーにまで発動することがあるとは思わなかった。


そして散々聞き出して。


こ、この二人、婚約してるって言っても、手つなぎ止まり、いや、キス止まりか!


貞節を重んじる世界だからそんなものかあ…。


うん、指がくっついただけで赤くなるのを許すよ。

おばちゃんは、二人の進展をこの旅の間見守っちゃうよ!



エドガーは、三男だから多分、子爵家の跡取りにはなれっこない。

ん?もう子爵家の長男はとっくに結婚して息子も二人いる?

だったら、多分じゃなくて完全に無理だ。


そんな中で、近衛騎士として一代貴族の身分でもあったものを、エミリーと結婚するためにそれすらもなげうったのね。


っていうか、どうみても、それって私のせいだよね…。


私が勇者の仲間になるって言い張る→エミリーがついていくって言い張る→このままでは引き裂かれる愛し合う二人→離れ離れにならずに済むよう近衛騎士をやめたエドガー→我が娘のせいで人生が変わってしまう青年エドガーを捨て置けなかったうちの両親→エミリーと共にエドガーも一生我が家で雇います→という図式よね。


うん、お父様が芋づる式って言っていたのが良く分かる。


それに護衛としても、庭番のように姿を隠している方がいい時もあるけど、町でガラの悪い人に絡まれそうになる時なんかは、エドガーのように分かりやすく強そうな人がついている方がいい。

お父様もお母様も親バカだわね、とくすっと笑ってしまった。


PCの調子が悪くて、昨日は投稿できなくて申し訳なかったです。数日分投稿予約してあったら良かったんですけどね…。

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