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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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967件目【ユリ「異世界………」】

「藍姉ちゃん、10階に居たんだね。9階に居なかったら、10階で休んでるのかと思ったら………ここの部屋だったんだね。喫煙所に籠ってるもんだと思ってた」


「ここの方が落ち着けるしね。落ち着けるけど、不思議と仕事の能率も上がるから。こういう場所を使って芸能活動の雑務……それに、裏稼業のことも静かに集中出来るから」


「あっ、静かにってことだったら………私は移動した方がいいかな?」


「藤華だったら寧ろ一緒に居てほしい。これからの戦いについても相方として、何かと伝えておいたり、話し合ったりしなきゃいけないこと増えてくるから」


「話し合い、戦いのための……………ね………」


「ぬっ?どうした?」


「いや、なんでも~。それで話の内容っていうのは?」


「イビルジョーズ以外の………まぁ、由利ちゃんと姉ちゃんに絡んできた連中のことなんだけど」


「裏稼業って言ったから、そんなことだろうとは思っていたけど。ただ、今まで通りにはいかなそうだから面倒なことになるかも………っていう表情をしているね」


「よ、よくそこまで分かったね………藤華の讎禍って読心術も使えるん?」


「いや、使ってないよ。でも、使えないとは言い切れないかもね。讎禍に然り、黒喰に然り………とりあえず使える能力のことしか分からないし、私からしても、この能力だけしか使えるとも考えにくい。何か別の力があるんじゃないのかな?っていう踏んでいる」


「どうなんだろうね?そこら辺は何とも……ってところだけど」


「話戻るけど、面倒なことって?」


「あぁ……うん。多分、連中は「はるかぜ」の件、今回の件を含めて私達のやったことの情報というのは大まかのものが流れていると思う。その連中勢で情報の拡散が行われていると思う。ただ、あまりにも非現実的な事実っていうこともあるから、あくまで仲間内での情報の拡散ってところだろう。拡散っていうほどの広がり方はしてないと思う」


「それが面倒なの?」


「いや、これ自体は面倒なことじゃない。面倒なのは奴等が"あっちの世界"での戦いの舞台を移すんじゃないのかな?っていうのがあって………あっちなら、平気で街に凶器が売っていて普通に買えるような環境にある。殺人に関しても日本ほどはガチガチに法で固められているわけでもない。手順さえ踏み、尚且つ権力者という立場であるのなら……雑な殺し方でそこら辺に死体を放置しても、罪に問われることは殆ど無い。簡単に揉み消されるから。連中も"あっちの世界"について、色々と繋がりはあるだろうから………まぁ、そっちを戦いの舞台に選んでもおかしくはないのかな?って」


「選んだとして、私達がノコノコ行く理由も無くない?こっちに入れば、向こうが私達を"異界"に誘導するために行動したとしても、こっちが動かなければどうしようもなくないかな?人質なんて取れるわけもないんだし」


「そうなんだけどね。でも、向こうが私達を容易に殺せる環境っていうのは……逆に言えば私達も同じようにアイツ等を殺せるし、別に罪には問われないようにすることだって簡単なんだよ。さっさと殺せば、後は上手いこと立ち回って、金やら何やらを引っ張り出せば、残党も戦意喪失して余計な真似は出来ないと思う」


「あー、そういうことにもなるんか。うーん……」

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