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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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950件目【トウカ「夏休みは休むためのものだよね?なんで仕事ばっかすることになってんだろ?」】

ドラマに関しても、藤華は子役上がりだから演技力も申し分無い。それらも考慮されてネット配信のドラマの仕事を主演で入っている。


他にもメインヒロインやら重要な役どころまでも任されているドラマが何本も控えている。


「忙しすぎて死にそう」とか項垂れているくらいだから。売れるのは有り難いとしても、ここまで一気に仕事が押し寄せるとナイーブになる気持ちは凄い分かる。


でも、人間って不思議なもんで慣れてきちゃうんですよね。


こんなにも馬鹿みたいに仕事を詰め込まれてもやるしかないんだから、やっていくうちに感覚が壊れていって………あれ?全然いけるぞ?っていうところにまで行っちゃいますから。


ランナーズ・ハイみたいなもんなのかもしれない。キツい先にある楽園みたいな感じ。多分、過労で天国に昇る一歩手前になっているのかもしれない。


天使からの呼び声が聞こえている証拠なのかもしれない。そんな呼び掛けには一切応じないので、こうして普通に仕事をこなしているわけですが。


こんなにも芸能の仕事が入ってるのに、ライター業に関しては夏休み前と同じ仕事量をキープしている。得に増えたり減ったりはしていないね。

気持ち少し増えているかなー?っていうくらいなもの。元々付き合いのある人から案件の依頼が複数に来ると少し増えたりはするくらい。


相対的に見れば……ここ2ヶ月くらいは同じ仕事量なのかな?執筆(これ)だけはね。


芸能関係に関してはめっちゃ増えていますよ。STAY.㎡が早い段階で伸びすぎて、色々なことを前倒しで進んでいくことになっちゃったから。


世の中の話題性についていくために何とか必死に仕事を受けてはこなすっていう状態になっちゃっている。


イメージが商売っていうこともあるから、ふとした時に雑な対応をするわけにもいかない。現場の出待ちのファンにもしっかりと対応していかないといけない。


本当………オフの時に変装とかしないでも一切気付かれないっていうことがどれだけ有難いのか?っていうものだよ。


マジで気付かれないから。マックとかで店内飲食の時に未来とかが仕事の話を振っていて、隣に誰か座っていたとしても、マジで気付かれないからね。


ガッツリ「レコーディング」とか「ドラマ」っていう単語が飛び出しているのに。普通にテレビで出ている時と変わらない感じで喋っているのに気付かれないのだ。


この存在感の薄さったいうのも、黒喰の影響なのかな?って思ったりもする。未だに未解明なところが多い能力ではありますからね。



「もぉ~、これからめっちゃ仕事があるっていうのに……こんなところでイライラしている場合じゃないんだけどなぁ……」


「ドラマとか気を付けた方がいいよ?たまに変な人とか居るから。役者ってやっぱり何か……本当にガチで頭のネジ飛んじゃっている人とか居るから。ある程度年齢重ねた男優さん、女優さんは気を付けた方がいい。これはマジで」


「子役の時に何回か経験しとるから、そこら辺は大丈夫かな?上手いことやるよ」

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