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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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948件目【ミツキ「ワルキューレがどんどん私達がやりやすいようになっていく」】

「藍華のお陰で、これでまだ制限が一つ無くなったわけですな~」


「藍華には感謝してもし足りないよねぇ~。なんか、ちょっと……その分のお返しというか、藍華に対して何にもしてあげれないのがもどかしいくらいに……」


「良いよ。私が勝手にやり始めたことだし。何なら、白い目で見られてもいいくらいの覚悟で私の独断でやったようなもんだから」


「そういう覚悟があるのがマジでカッコいい……同性でも普通に惚れるわ」


「藤華が執着するのも納得だよ」


「えっ?私、藤華に執着されとるんか?」


「いや、その、えっと………そ、そそそ、そんなことはないと思うよ?私は、そんな、執着なんていうレベルのことは無いと思うんだけどな……」


「ほらっ、執着していないってさ」


「あそこまで引っ付かれているのに、なんで執着されてるっていう自覚が無いんだろうか。普通にストーカーの領域やろ。泊まりにいくって言って、藍華ん家に大量の荷物を段ボールで送るあたりがヤバいだろ。明らかに執着されとるやろ。もうガッツリヤンデレの領域に体突っ込んでいるような人間に付きまとわれて、何とも思わないって藍華の鈍感っぷりはとんでもねぇよ」


「鈍感ってレベルじゃないよな」


「てか、藍華は意外と他人の気配とかもすぐに察知できるし。黒喰使って不特定多数の大勢の人数の心理も読んで半ば未来予知みたいな業をやれるのに……なんで藤華に関してだけは何にも感じないの?普通に仕事帰りとか後ろ振り向いたら、電柱の陰に隠れて絶対に藍華の完全オフの状態のところを監視しているよ。ヘタしたら写真に納めてるかもしれへんよ?」


「そこまではしてないわ!」


「そこまでは……っていうことは、ある一定のところまではやっちゃっているっていうことになりますが………大丈夫なんですかね?」


「別に藤華に付きまとわれるくらいなら平気でしょ。何かあるんだったら、何かしら藤華に対しても動きがあると思うし。何も無いっていうことは何もしていないっていうことでしょ。うちの親共が藤華のことをよく知ってるのも思わないし。どーせ顔も覚えていないんだろうから。怪しい人間が家の近くをウロウロしていたら容赦ない対応をするのが鵺島家っていうものだから。藤華もそれくらいは分かってるでしょ?」


「う、うん………そりゃ勿論ですとも!」


「藍華って本当に藤華に関しては激甘だよなぁ………そこまでの信頼を置けてるっていうのが凄いわ。ストーカーやぞ、藤華は?」


「こらこら、メンバーに対して濡れ衣を着せたりしないのー?」


「まぁ、藍華が平気だっつうんなら良いんだけどさ。藤華だって程度は弁えているようだから。にしても、ちょっと………やりすぎなところはあるようなっていうのは言いたくなるよね」


「私は何にもしてないもん!」


「そういうことにしておいてあげましょうか」


「そうだね。お幸せにっていうことだけは言っておいてあげましょうかね」


「別に結婚したりはせえへんけどな」


「う、うん………そうだよ。余計なことは言わないことだよ」

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