表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
959/1612

945件目【シャチョウ「・・・・・・・・・」】

「謝るくらいなら最初からナメた口利いてんじゃねぇよ」


「流石に今の発言は引きましたよ。藤華の頑張りを何で自分の手柄みたいに言えるんですか………?自分で何を言ってるのか理解しているんですか?」


「お前、藤華が誰の相方か………分かってねぇわけじゃねぇだろ?筆頭株主でもある私が相方なんだぞ?曲がりなりにも経営者であるお前なら……どういうことか、分かっているよな?株主総会でお前のことを社長の座から正式な手続きを踏んで引き摺りおろせるんだよなぁ?」


「いや、それだけは……」


「私が代表取締役になってやろうか?なんなら」


「そこまでしておいてあげなって」


「チッ…………」


「藍姉ちゃん?そんなに言わなくても………」


「藤華?」


「ちょいと怒りすぎだって。一応は私が売れる切っ掛けになったのは社長の助力もあってのこともあるからさ。そんなことを言わないでよ。本当にちょっとしたことしかやってもらないけど。殆ど藍姉ちゃんがやってくれたことばかりだから。本当にそれを承認したくらいのだけもんだけど」


「承認したっていうよりも、承認させられたっていうのに近いしね」


「現場にも口出して良い結果に繋げているわけじゃねぇんだから。そもそも、こんな仕事量でそれなりの給料を貰っているのがおかしいんだよなぁ………やっぱり

、そろそろ株主総会の日程とかもちゃんと決めないと駄目か。今まで1回もやったことないんだっけ?」


「無いね。ここら辺で1回、事務所の今後のことも考えて社長を含めた上層部の人間の気を引き締め直すっていうのをやってこないと………組織としては駄目になっていく予感がする」


「うん。その通りですよ。勝負時に上の人間が揃いも揃って使えないっていうことになると………株式を多く保有している株主に関しては、ちょってかんがえものっていうところがございますからね?社長よりも専務とか常務辺りが使えないからな………役員勢が本当に社長よりも遥かにポンコツなんだよな。それなのに、社長よりも給料自体は多めに貰ってるんだっけ?社長よりも年上のジジイが集まっているから、それとなく気を遣っているんだろうが?今、ソイツ等………居るんだろ?社長、連れてきてくださいよ」


「いや、藍華にそこまでの権限は…………」


「役員は社員じゃねぇんだろ?クビにしたところで不当解雇という扱いにするのは難しいっていうのも知ってるんだよ。そもそも、あのジジイがそんなことをするわけがないだろ?自分達のやってきたことっていうのを理解しているなら、ここで余計な反発をしたらどうなるのか………?ワルキューレから追い出されるだけで済むんなら不幸中の幸いってもんだろ?」


「いや、そ、それは…………」


「良いから。連れてこいっつってんのが理解いただけませんか?この話も聞いてるんだろ?早く出てこいよ!って言ってくださいませんか?」


「社長、今の藍華をこれ以上怒らせるのは危険です。しかも、イビルジョーズの件に関しても藍華が色々とやってくれました。まさか、その方面に関しても恩人である藍華に反抗的な態度を取って、恩を仇で返すような真似はしませんよね……?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ