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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
953/1612

939件目【サキ「食欲まで似ているセンター2人」】

「あっ、此のカステラ美味しい」


「うわっ……あっ……!あ"ぁ……!」


「藤華、私が折角カステラの感想を言おうと思ったのに……!」


「なんか、変な紙みたいのまで食べちゃった……うえっ………!」


「それ、私………ずっとなんだけど。これ、食べれる紙じゃないの?そういうカステラだと思ったんだけど。普通に味は美味しいカステラだったから、紙のことは気にならなかったんだけど」


「藍華………お前………流石に食欲旺盛だからって、食べていいものと、食べちゃいけないものの区別くらいはちゃんと付けなさいよ」


「いや、全然気付かなかった」


「気付かなかったという言葉の意味が分からない。えっ?剥がして食べるもんっていうのを知らないの?」


「何も考えないで口に突っ込んでいたら、なんか変な固い紙みたいのあるな……って思っていたけど、普通に噛み切れるし、別に気にすることでもないなって」


「これを普通に噛み切れるのも、ちょっとビックリなんだけど」


「藍華、生焼けの鶏肉でも平気で噛み切って食ってるしな。ちょいちょい腹下す癖に、生肉食っても腹壊さないのがビックリ。どういうシステムなの?どういう基準で腹下す下さないって判断がなされているの?」


「知らん。………ん?あっ、これか。これ、剥がして食べるんか?」


「えっ?藍姉ちゃん………今まで言われるまで、1個も紙みたいの剥がさないで食べていたの?」


「う、うん……理由は先程説明した通りになります」


「ラリってるとか、そういうレベルの話じゃないことをやってる。えっ?嘘?マジで?お腹とか大丈夫なの?」


「消化できひんかったら普通にウンコとして出てくるだろ。普通にウンコになって出てくるから安心やろ」


「いや、そうなんだけどね?考え方がちょっとワイルド過ぎない?」


「藍華も藍華で水月に負けじと野生児みたいなことをするんやな」


「ちょっと藍華!私の個性である野生児設定までも取らないでよ!本当にボイパしか無くなっちゃうじゃん!」


「お前の野生児と私の野生児の種類違うから大丈夫だろ。野生児にも千差万別あるやろ」


「マトモなこと言ってそうで、考えてみるとめっちゃアホな言ってるんだよな………」


「そりゃカステラを付いている薄い紙ごと食うヤツだからな。馬鹿じゃないわけがないわな」


「食っても死にゃしないでしょ。万が一食べたら死ぬヤツをカステラに貼り付けたりしないでしょうよ。そんなのあっという間に発売禁止になるわ」


「やっぱ、なんか………言ってることは間違ってないんだけど、どうしても馬鹿っていうのがチラつくんだよな」


「死ぬわけないんだから、薄い紙ごとカステラ食っても問題ないっていう意味が分からないんだが」


「今はちゃんと剥がしてから食べてます~」


「最初から言われなくても剥がして食うもんなんだよ。お前、何のために17年も生きているんだよ」


「余計な経験を積みすぎて知識が偏りまくったんだな。可哀想に………」


「知識が偏ってるんじゃなくて、シンプルに藍姉ちゃんが天然ボケをかましすぎているだけだから」


「ごもっとも!」


「げふっ……!失礼な」


「ゲップしながら反論してんじゃねぇよ」

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