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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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926件目【クイナ「家に帰って雑務と作曲でもするかな~」】

「皆、お茶飲まないと冷めちゃうよ」


「あっ、そうだった。では、いただきます」


「あつっ………!あぢっ………!あつつつつ………!」


「そんなに一気に飲もうとするからだよ………」


「黒崎ちゃん、紅茶は逃げないんだから焦らなくてもいいやん」


「あついよぉ~」


「やべっ、藤華見てると何だかムラムラしてくる」


「藍姉ちゃん」


「どうした?」


「殺していいかな?」


「ご遠慮いたします」


「拒否権ねぇから」


「えっ?なに?酷くない?私のことを姉だと思ってるんじゃないの?」


「姉とは違うけど………」


「なんか、距離が」


「藍華と藤華のそういうやり取りを見ていると、本当にイラッとしてくるな。なんていうか、藍華ってこんなにも藤華のことを見てやらないんだろうって。いや、見てるんだけど………本当に「そこじゃねぇんだよ!」っていうのがあって、全身が痒くなってくるもんな」


「うんうん。姉だと違うなっていうのは藍華以外はちゃんと理解しているのに、なんで言われている当事者が全然理解していないんだろうな~?本当に」


「そんなに私って変なことしちゃってるの?」


「変なことでは無いんだけど………」


「な、なんていうか………ね?」


「えっ?なに?凄い気になるんだけど」


「とりま、藍姉ちゃんは私に大人しく殺されてくれればいいんだよ。柚依と咲希風に言うならば、うまぴょいっていうところかな?」


「意味が分からん」


「なんか、私達に変なイメージ付きそうだから止めてくれないかな?」


「別にさ、本当に一線を越えているわけじゃないんだから。ギリギリのところで踏みとどまった遊びをしているわけで。屋上だと何となくそういう気分になっちゃうんだよ。あんなに開放的なところなわけだから、色々と自分達の感情も解放しておこうかなって」


「うん。解放しすぎなんだけどね」


「何が「うまぴょい、うまぴょい」だよ」


「あっ、藍華。ウマ娘のコスプレのヤツ、明日に採寸があるから。全員集めておいてね。業者が直接事務所に来てやってくれるから。わざわざ来てくれるんだから、遅刻とか寄り道とかしないで真っ直ぐ時間通りに事務所に来てよね。言わなくても、そういう時間は守ってくれるタイプの人間なのは分かっているけど、一応は念のために」


「あいよー」


「なんだったら事務所に泊まっていってもいいし。普通に布団とかもあるし。シャワーとかもあるし。備え付けの石鹸とかシャンプー類とかも勝手に使っていいから。着替えだってキャリーバッグの中に入ってるんだし」


「おほっ!お泊まり会やれるやん!」


「えぇ………私、そんなに着る服が無いんだよなぁ………まぁまぁの荷物を藍姉ちゃん家に送っちゃったから」


「着払いでな」


「その話はいいでしょ!間違えちゃったんだから!」


「いや、本当に面白いエピソードだから」


「迷惑料込みで5万を振り込んだっていうオチまでがセット。何段オチだよって思うくらいに、なかなかに出来た面白い話だと思うわ」


「私はめっちゃ焦ったんだからね!?藍姉ちゃんに迷惑掛けちゃった……!どうしようってなったんだから……!」


「可愛いねぇ~♪黒崎ちゃん♪」

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