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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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923件目【アイカ「事務所着いたなり~」】

「そろそろ事務所着くよ~」


「ぬっ。話に夢中でタバコ吸うのを忘れとったわ。ちょっと1本だけ吸うわ」


「タバコって吸うの忘れるものなの?」


「普通の喫煙者なら「吸うの忘れた」とかってならないはずなんだけどねぇ………まぁ、藍華だから」


「藍姉ちゃんだからっていうので全てが片付くのが、藍姉ちゃんという特殊生物」


「人間奇行種だから」


「人間奇行種って今まで何回言われたんだろ?3回くらい言われてるんじゃないの?」


「本編以外でも、カットされた部分でも何回も言われているから結構な回数言われていると思う」


「人間奇行種だったら藤華もでしょ。人間奇行種って呼ばれている人間の相方で、しかも似ているって言われて……藤華だってそれなりに人間奇行種でしょ」


「藤華、思わぬとばっちりなの草」


「認めるしかないよね。私は藍姉ちゃんと一緒の道を歩むと決めた。藍姉ちゃんが人間奇行種になるのなら、私もその現実をしっかりと受け止めて人間奇行種になってやろうじゃないかなっていう気持ちで居るから」


「真顔でカッコいい名言みたいに言ってるけど、なかなかに頭の悪い発言してるっていう自覚はありますか?」


「なんか………急に恥ずかしくなってきた」


「着いたよぉ~」


「まだタバコ吸い終わってない。全然吸えてない」


「火ぃ付けるタイミングくらい考えろよ。なんでもう少しで着くって言われて、火ぃ付けるんだよ。せめて吸うなら電子タバコにしろよ。なんて紙にしたんだよ」


「判断ミスなり~」


「そういうのをただの馬鹿っていうんだよ。藍姉ちゃん」


「鵺島藍華はメンタルがオーバキルしました。死にました」


「喋ってる時点で生きてるから。第一、藍姉ちゃんはそう簡単に死ななそうだし。あんなマッチョに囲まれて銃口突き付けられても逆に殺し返すような人間だから。そんな人間が簡単に死ぬとは思えんわ」


「一応、不死身ではないからね?不死鳥になった覚えはない」


「急に厨二病発言しないでもらえるかな?」


「駐車場着いたよ~」


「「「「「「はーい」」」」」」



駐車場に着くとゾロゾロ全員が車から降りる。私はタバコを咥えながら、後部座席の方にある着替えの入ったスーツケースを持っていく。


キャリーバッグなのに、普通に手提げバッグみたいに横の取っ手を掴んで運び出す。こういうところでも少しでも体に負荷を掛けていく。細かい心掛けが強い体を作り出すんだよ。


藤華も私の真似をしてキャリーバッグを横にして私と同じように運んでいた。


他4人はちゃんとゴロゴロ転がしてキャリーバッグの良さをしっかりと活かしている。本来ならそうやって使うものなんですけどね。


なんのためにタイヤ?みたいのが着いてるんだって話だよ。楽に運べるようにっていうので付いているものを一切使わないでキツい持ち方をするアホ2人よ。



その状態で普通にエレベーターに乗り込み4階の受付まで向かう。受付には入るや否や、「ただいま~」と一声を掛けてキャリーバッグを地面に置いてソファに座る。


タバコの方は入り口の前に設置してある灰皿に吸い殻を捨てておきました。ちょっと吸ってから中に入ったので、私は皆の後ろからついていく形になりました。藤華も一緒に一服していたので2人で向かっていました。


2人とも、キャリーバッグを片手に持ちながら当たり前のように一服していた。女子高生がやらないことしかやってない件について。

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