表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
934/1612

920件目【クイナ「お疲れ様!」アイカ「うぇーい」】

「しかも、藍姉ちゃんったら………ボディーガード10人くらい囲まれた時に、拳銃向けられたからって、そのうちの10人くらいを1人で銃殺しちゃったんだよ。死体から拳銃奪って何の躊躇いも無く」


「10人程度で済んだっていうのが私の思いかな。その倍以上は殺してるもんだと思ってた」


「私を殺人鬼か何かと思ってます?」


「車から出ていく時の藍華の表情………今までで見たことないくらいに殺気を帯びていたから。何人殺すんだろうな?2、30人くらいは殺すかって思っていたから。従業員にも普通に手を掛けるもんだと思っていたから」


「そんな余計なことをしていたら無駄に時間を食うから。一気に奇襲を仕掛けた方が早く終わるかなって。本来なら2人くらい………殺さないで済むのが理想だなって思ったけど。殺した人数に関しては少し多くなっちゃったなっていうのが今回の案件かな。まさか、ボディーガードが普通に私達を殺そうとしてくるとは思わなかったから。殺される前に殺しておくしかないってことになりまして」


「藍華の判断は間違ってないけど、そんな状況で咄嗟に行動に移せるのが凄いわ。高校生の成せることじゃないよ」


「私もあそこまで何の躊躇いも無く、あの人数を殺せるなんて思っちゃいなかったよ。あー、本当に思いの強さだけで言ったようなもんだなって感じだよ。自分が考えている以上に、めちゃくちゃ怒っていたんだなって実感したよ」


「そんな気持ちを高校生させたどころか、人殺しまでさせちゃうなんて。本当に、何て言葉を掛けてあげればいいのか分からないな」


「私が……私達が勝手にやったこと。私が私の理由で皆を巻き込んだんだよ。由利ちゃんと姉ちゃんの2人の未来を潰しやがった連中の一部の人間が、向こうからわざわざ大層な挨拶をしてきてくれたから。だったら、皆でちょっとやってくれるかな?っていうので………STAY.㎡の皆がついてきてくれたから。私一人じゃ何にも出来ないからさ」


「私達だって自分の意思で来ているんだよ。藍姉ちゃんがそんなに一人で抱えてこんでいるところを見ると放っておけない!っていうのを内心思って動いているわけだから。嘘だったら、あんなことになる可能性があったのに、ヘタに首突っ込むわけないじゃん」


「他人のために、あそこまで本気で怒れて行動できる。自分の手がどんなに汚れてしまっても、守るべきものはしっかりと守る………藍華って、守った人間からも後ろ指差されてもいいくらいな気持ちで平気で自分の手を汚すからさ。しかも、自分だけに出来る限り負担が掛かるように………藤華は自分の意思でゴリマッチョ集団の一人を殺したとは言え、それをさせたくなかったから、死体から拾った拳銃使ってゴリマッチョ集団を銃殺したんでしょ?藤華……だけじゃなくて、私達にこれ以上人殺し自体には加担させないために」


「私達の様子を伺っていたのは、私達が感情的になって余計な人間を殺さないようにするため………だったんでしょ。私達の強さ自体を信頼してくれるからこそ、いつ殺してしまうか心配だった、ってところかな」


「藍華、図星かな?」


「姉ちゃん、うっさい」


「はいはい」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ