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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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917件目【ユリ(終わった、みたいだね)】

「藍姉ちゃ~ん」


「あっ、噂をすればなんとやら」


「えっ?2人とも、藍姉ちゃんに何か変なことを吹き込んだの?」


「どっちかって言うと、私が2人に変なことを吹き込んだ気がする。藤華の私の家に着払いで荷物送ってきて、その後すぐに5万が口座に振り込まれたっていう面白エピソード」


「あー、それか。本当に着払いの件はごめんなさい!」


「全然気にしてないし。逆にちょっと、5万っていうのが私にとっては「こ、こんなに……?」っていう気持ちが」


「宿泊代ってことにしておいてよ」


「私、何にも家の事には関与してないけどな。生活費とか固定費も含めて、携帯料金以外は全部親が払ってるから。買い物とかは姉ちゃん含めてメイド衆がやってくれているから。本当に何にもしていない。人間として駄目になっていくような環境で暮らしているから。宿泊代なんて言われ方すると余計に思うところがある」


「面倒臭い人間だね」


「暴言吐かれた。ぴえん」


「さっきまで親くらい年上の人間に暴言吐きまくるわ。10人くらいのゴリマッチョ集団に銃ぶっ放すわ………そんな奴が「面倒臭い」って言われたくらいで泣き出すとは思えんわ」


「ちょっとやり過ぎたわ」


「途中、オバチャンが放心状態になっちゃったから意識取り戻させるためにテーブル思い切り蹴り飛ばしていたじゃん。テーブルのフレーム?っていうの、その部分は藍華の蹴ったところがヘコんでいたもん。強く蹴りすぎだろって思った」


「えっ?そんなことになってたの?急に藍華がテーブル蹴り出したから何事!?ってなったもん」


「本当にウザかったんだって。ずっと調子こいてた奴が肝心な時に魂抜けやがって。だから私が魂呼び戻してやったまでだよ」


「藤華は、こんな奴のどこが良いんだろうね?」


「藍華の今日の全ての行動の原動力って、來依柰さんと由利さんの為でしょ。その2人の事に触れた瞬間に一気にオーラが変わった。そこからずっと殺気が出続けていて本気で怖かったもん………」


「それが一番の理由だからね。でも、それじゃ何の脅しにもならないから。どうしようかな?っていう時にオッサンが咲希にスマホを燃やされて、咲希に殴りかかろうとしたから、これ使えるなーって思ったから。咲希を囮にするつもりもなかったし。スマホを手のひらで真顔で燃やせる奴に殴り掛かるなんて私も思わなかったし。咲希の心配はそんなにしてなかった」


「冷静に考えたらそうだな。手のひらで淡々とスマホ燃やせる人間に殴り掛かるとは思わないもんね。自分もそうなるって思わなかったんかね?」


「あの時、未來が蹴り飛ばしてなかっからオッサンは間違いなく火だるまになっていただろうから。銃殺された死体がただでさえ10人くらい転がっているのに、そこに丸焦げの焼死体まで1匹増えたら、ちょっと悲惨になりすぎるかなって」


「その10人殺ったの、お主だからな?」


「銃口を向けられて殺されそうになったから。それに対しての正当防衛だよ」


「誰が見ても過剰防衛が過ぎる状況だったけどな」


「でも、女子高生がやったとは思わんでしょ。JKブランドはこういう時に使わないと」


「使いどころが思い切り間違っとるな」

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