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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
926/1612

912件目【ミツキ「今回のミクは………本格的に人の道を踏み外すつもりだね………」】

「わ。わ、分かりました………」


「それと、そもそもの誓約書の方を確認しましたか?「芸能関係についての一切の営業行為の停止」っていう旨を。それをどういうことか………理解なさってますか?」


「あっ、うっ、それは………今行っている事業の全てから撤退ということでしょうか?遠回しに………?」


「お二方のやっている事業が全て芸能関係に関わるものでしたら、全てということになりましょう。芸能関係以外の事業はそのまま継続させていただいて構わないですよ?そういう誓約書のはずですからね。何で読まないんですか?馬鹿なんですか?本当に。貴方の代表取締役社長っていうのは飾りなんですかね?」


「そ、そういうわけでは………」


「理不尽なのは認めますが、それを認めたのは貴方達ですよね?預かった書類に署名と捺印を頂きました。これで後から何か言い出すっていうことは無理がありますよ。これ、ちゃんと弁護士が作成したものですので」


「は、はい………」


「その撤退についてなのですが、私達に資産という譲渡させてもらってもよろしいでしょうかね?その手続きはそちらに全てお任せします。私達は未成年ですから、そういう手続きには介入できませんので。アイドルとしても立場がありますので………公に出来ないことっていうことも踏まえて行動をしていただきたいですが………?」


「す、全て……ですか?」


「勿論です♪」


「そ、そんな………そこまで………!」


「別に金が目的じゃないですよ。私達の侮辱とか色々と適当な理由を付けてましたけど………勿論、それもゼロでは無いですよ。横になっている馬鹿なオッサンが咲希に手を出そうとしたことは私も許すつもりは無いです。何故、凶器を捨ててしまったんだろうと後悔しているくらいです。それさえは簡単に………」


「か、かしこまりました………!条件の方は全て呑ませていただきます!」


「ありがとうございます♪それでなんですが、資産に関してましては………現金化までもお願いしてもらっていいですかね?現金化させないと色々と面倒なので。そして、指定の6つの口座に、同額あたりになるように6分割で振り込んでいただけると助かりますね~♪」


「えっ………?現金化にした方が面倒なのでは………?」


「えっと、言うことを聞けないっていうことでよろしいんでしょうかね?何故、そこを深く追及する理由があるのでしょうか?」


「えっ………いや、あっ、その、えっと…………」


「言われた通りにしてくださいね♪これ以上、私としましても殺しの人数を増やしたくないので」


「か……かしこまりました………鵺島様の意見は全て言う通りにさせていただきます」


「ありがとうございます!では、一応は書類も用意しているので、こちらの方にサインの方をお願いいたします♪」


「はい」


「用意周到過ぎね?しかも、誘導の仕方が………」


「こういうのは慣れだよ~、慣れ~」


「お、終わった…………」


「それはこっちの台詞じゃ!ボケェ!」


「未來、それ以上オッサンいじめないで。自殺されると譲渡の手続き面倒臭くなる」


「自殺すんじゃねぇぞ。死ぬんだったら、やること済ませてから死ねや」


「は、はひぃ………!」

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