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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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909件目【ミク「私の出番、無くなっちゃった」】

「はぁ……………!?何を言って…………」


「余計なことを言うな。口を慎め」


「くっ………!クソガキの癖に………生意気な………!」


「口を慎めと言ってるのが分からないのか?」


「兄さん……すみません………」


「うちの愚妹の度々の無礼、本当にすまない。示談書と誓約書には署名をする。これで今回の件については手打ちということになるんだろう?」


「はい♪」


「この状況下での、その表情………やはり、あの2人の妹って事か。血は争えないってことか」


「あら、私の姉と兄のことをご存じなのですか?それはそれは……妹としては光栄ですね。自慢の姉と兄ですから♪」


「ここでもシスコンとブラコンを出してくるあたり、本当に藍姉ちゃんは藍姉ちゃんなんだなって、どこまでも」


「藤華、しーっ」


「ん?藤華。何かあった?」


「なんでもございません。失礼いたしましたー」


「藤華、今の藍華には余計なことを言わない方がいい。死ぬで」


「みっけ姉ちゃんもお気を付けて」


「だから私は何にも喋っていないんだよ」


「すみませんねぇ~?外野がうるさくて」


「いや、気にしない。この2つに署名と捺印をすればいいんだな。おい、お前。俺のデスクの一番上の引き出しに印鑑が入ってる。朱肉と一緒に持ってきてくれ」


「わ、分かった………」


「ご協力ありがとうございます♪」




あのババア、こっちが丁寧に話して下手に出てりゃ付け上がりやがって。お前の言ってること、何から何までブーメランになっているっていうことを知らないのか?


立場を弁えてババアの相手はマジで疲れるな。私達のことをクソガキだと散々呼んでくれやがったが……そのクソガキよりも遥かに知性も理性の欠片も無いクソババアなんだよ。オメェはよ。


本当にあの社長と血を分けた妹なのかっていうくらいに傲慢で横柄なババアだな。兄貴の方は少しばかりマシな程度だな。


話は通じているようだが、ずっと高圧的な喋り方をしていた。こっちのストレスを溜めるようなことをして何がしたいんだろうか?


まぁ……大人しく示談書と誓約書にはサインしてくれているから。いいか。ちゃんと印鑑も押してくれているし。"表向き"の書類についてはこれで一旦は片付いたな。


示談金6000万と営業停止だけで本当に済むと思っているみたいで。ずっと黒喰を使っているのだが、どうやら本気でそれで許されると考えているようだ。


しかも、何思ったのか………このやり取りを最初から録音していやがるようで。黒喰を使えるということを知っていながらも見え見えの行動をするなんて………



…………あぁ、黒喰がどういう能力なのかっていうことを理解していなかったんだな。黒喰が相手の心を探ることが出来る能力ってところまでは調べていなかったようだ。


どこまでも詰めが甘い連中だな。そんなんでよくここまでの会社を築き上げれたものだと、色々な気持ちを通り越して尊敬しか無いな。



ここからどうやって地獄に叩き落としてやるか、どういう風に落ちぶれていくのか、楽しみで仕方無いな。

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