表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
911/1612

897件目【ユリ「あの6人なら絶対にやれる」】

「そうだよ。姉ちゃんだって、そう言いながらも私達の送迎をしちゃっているんだから。私達の計画の一端を担っちゃっているんだから。自分は何にも手を汚していないっていうことだから。姉ちゃん自身も、ここまで来て後戻りは出来ないよ?逆に、自分達の人生を半ば終わらせたような連中の一部を潰せるっていうのに、こんなところで「私は人を捨てれないから止める」………なんてことを言い出すつもりじゃないよね?」


「そ、それは無いから………」


「藍華、怖いから。來依柰さんまでにそんなに圧を掛けなくていいから」


「撃っていいのは撃たれる覚悟があるヤツだけだ!っていうルルーシュの台詞があるし。殺るんだったら殺られる覚悟はあるよなったいう意味にもなるわけで。ちゃんと自分でやったことの責任は取れるからやってんだろ?ってことだから。でも、殺られる覚悟から遠慮無く突っ込んでいきすぎるのもどうかと思うし、それの見境が無くなってくるのは危なすぎるから」


「そこまで見境無しじゃねぇわい!」


「ほんとかね?」


「あまり信用ならん台詞だな。さっきの來依柰さんへのプレッシャーの掛け方は本当に殺す気なんじゃないのかなって思ったわ」


「えっ?私ってそんなに簡単に人を殺す生き物だと思われるの?そんなサイコパスだと思われているの?」


「物理的には殺さずに、社会的に確実に殺していったり、完全犯罪成り立たせたり、相手を追い詰めて自殺させたり………殺すって言っても、他殺には見えないような殺し方をすぐに思い付いては当然のように平然と提案するところは、明らかにサイコパスだなって思う」


「人間が持ってはいけない3つの負の人格……ダークトライアドの全てを最高まで極めたって感じはする。本性というよりは、後天的に作られたってものがするから、本性って程じゃないんだろうけど………あまりにも切り替えが上手すぎて、ちょっと怖い」


「藍華の本性は昔から変わらず、自己犠牲だもんね。大切な人を守るためなら、自分が汚れればいい。自分が傷付けばいい。自分だけがクズ扱いされればいい。藍華って万が一バレるようなことがあっても、私達には一切の影響を受けないよう、自分一人で責任を負うような予防線も入ってるからっつってるけど……確かに、私達は守られているけど。藍華自身が犠牲になってちゃ予防線でも何でもねぇじゃんって。一蓮托生にしたくないのは分かるんだけど……それはお前の意思であって、私達はそこまでやってくれた人間を一人だけ奈落に落ちていくのを無関係な面をして見届けられるほど、人間として腐っちゃいねぇんだわ。そこら辺のゴミ女と一緒にすんじゃねぇよって」


「それはもうしてないって!私には守るものが増えたから………ちゃんと上手いこと出来るようにしているんだよ!だから、皆にもお願いしているんじゃん!一蓮托生っていうなら、全員で同じようにしっかり関わろう!っていうので色々と考えていたんだから」


「それに関してはありがとう!」


「どういたしまして!」


「みっけ姉ちゃん、藍姉ちゃん………何をやってんの?」


「さぁ?長年の付き合いの私でも分からん」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ