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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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887件目【ユイ「ヒヤヒヤしますな」サキ「わかりみ」】

そんな私の横では連続ハンドスプリングをやった後に前宙を披露しているお猿さんが居た。本当に軽々とやるんだよな。大変にやらないのが凄いんだよな。


藤華って前世は猿なのか?


日光猿軍団の1匹だったんじゃないのかな、藤華の前世って。それくらいに身軽。


アクロバットやってるとこ、どこからどう見ても猿にしか見えない。


「うぇへーい!」って言いながらクルクル宙を舞っているとか、明らかに猿でしかないじゃん。「うぇへーい!」じゃなくて、もしかしたら「うっきー!」って言っていたのかもしれない。



「ふぅ~」


「マジで猿じゃん」


「体育の先生から「猿」って呼ばれてる」


「既に呼ばれているのは笑うわ」


「私とサッキーの体育の先生、元々は体操やっていた人なんだけど、その人から見ても私は凄いらしい。体操部の顧問もやっているから「今からでも体操部に入らないか?」って勧誘された。でも、私は「陸上部で頑張りたいので」って適当な理由を言って断った。別に体操がやりたくてアクロバット始めたわけじゃないからね。アイドルのパフォーマンスの一環として………藍姉ちゃんに負けないようにっていうので、やっていたわけだから。今は相方となった以上は余計にライバル視っていうのかな?今まで以上に気を引き締めて取り組まないといけないなって。体操の教室には通っている……あっ、最近になって教室辞めちゃったから過去形だけど。体操部でアクロバットだけに時間を費やすわけにはいかないよ」


「ダンス部でも良いんじゃない?」


「嫌だよ。あんな文化祭レベルのところでやったところで何の成長にもならないから。こっちはプロの世界でやってるんだから。あんな遊び半分でやっているような低レベルの部活に身を置きたくないから。うちのダンス部、めっちゃレベル低いじゃん。他の学校で全国行くようなレベルだったら、寧ろ入りたい!って思っていたかもしれないけど………少なくとも、戦場高校のダンス部は絶対に入らない。そっちからも勧誘受けてるけど、「レベルゴミだから入りません」って突っぱねた」


「あー、多分STAY.㎡のメンバー全員が1回は勧誘受けてるよね?私も「あんな低レベルの集団に入るくらいなら事務所でちゃんとプロから学びます」って断った。マジで引くほどレベルがゴミクズ。あんなんでダンスやってます!とか正気の沙汰じゃねぇよ」


「ターンでフラつくくらいの激弱の体感でダンス部名乗ってんじゃねぇよって。大人しくツーステップとボックスだけやってろって思う。まず、そこもろくに出来ていないような連中でしょ。基礎が出来ていないのに、そこからの応用なんて出来るわけないじゃんって」


「基礎力と基礎体力が無いもんな。マジで他校から後ろ指差されて笑われてるって。そういう自覚も無いのかな?って思うわ」


「他の部活に入りながら、普通に芸能活動をやっている生徒の方がダンス上手いっていうね。何のためのダンス部だって言いたい」


「ただチヤホヤされたいだけやろ。アイツ等」

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