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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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298件目【クイナ「ギザギザで牙を剥き出しながら~」】

「あっ、サビだ」



ちゃんと舌打ちのところをやっていくスタイルね。



「右手をクルクル回して………なるほどね。サビなら簡単に覚えられそう」


「ラスサビの前のところでガッツリ踊るところがあるから、ちゃんと覚えなきゃいけないのはそこだね。最悪サビのところは踊らなくてもいいから」


「そうなの?」


「赤西君は基本的にサビのところは踊らないから」


「そうだったっけ?」


「赤西君は基本的に踊らないっていうのがあるけど、踊った時が凄いから、逆にそれでファンはキャァァァァ!仁!!!!!赤西くぅぅぅんっ!!!!ってなるんだよ」


「詳しいね」


「最寄りにKAT-TUNファンが居るし、ソイツが赤西君のファンとなればね。赤西君がジャニーズ辞めた後でも普通に赤西君のライブに足を運ぶくらいのもんだから。しっかり赤西君のFC会員でKAT-TUNのFC会員でもあるというガチっぷり」


「由利さんって本当にKAT-TUN大好きなんだなっていうのは伝わった」


「あっ、フルではやらないっぽいね。一番の後に普通にラスサビだ。ライブverってことですかな?」


「よしっ、ちゃんと見ておこう!」



しっかりと5人の振り付けを凝視する千柰都。


踊るところって言っても千柰都だったらそんなに難しくはない振り付けのはずだ。さっきの鼻歌の時でも思ったけど、曲を覚えるのも振り付けを覚えるのも相当早い部類。


プロでもビックリの速度で覚えられると思う。


灯籠の楽曲でも1曲通したのを動画か何かで見るだけで基本的な動きは粗方覚えちゃうと思う。そんなに振り付けが難しい曲っていうのは無いから。

メジャーな曲では覚える気になれば誰でも踊れるような振り付けにしているから。ダンス経験者なら普通に真似できるようなくらいのレベル。


少しマイナーなところになってくると、バチバチに踊りながらのパフォーマンスになるから、ちょっとやそっとダンスやっている人じゃ簡単に真似できるようなものじゃない。


プロのダンサーでも、その振り付けを覚えて動きながらの生歌っていうことになれば出来る人は限られてくるような物が増えてくる。


バク転とかバク宙とかが普通にあるからね。そりゃ簡単に真似できないパフォーマンスだよなって自分でも思う。


そんだけ動いているのに、由利ちゃんの拘りと私達からも「しっかりと実力を見せつけたい!」っていうことで、ライブでも音楽番組でも口パクは絶対にやらずにしっかりと生歌でやりきるっていうのを決めているから。


妥協はしたくはない。別に口パクがどうこうっていうつもりはない。良いとか悪いとかっていうのは人それぞれだと思う。体力やスケジュールを考えたら、口パクの方が良いっていうケースだってある。


私達の事務所はスケジュールをタイトにし過ぎてパフォーマンスのクオリティを落とすくらいなら、だったら少しは控えてにしてパフォーマンスのクオリティ維持していこうっていう考えだから。


それが正解だ!っては思わない。不正解とも思わないから事務所の意向にしっかりと従っているだけで。それは自分がどれだけ出来るかっていうことだから、そこはどうでもいいかなって。いちいち他のグループのやり方に口出し出来る程偉くはないし、言う権利は勿論無いもんね。

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