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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
297/1612

295件目【クイナ「腰、やりそう」】

急に謎の歌劇団みたいなことをやり始める5人。


フラッシュモブにしても、やたらと跳んだり跳ねたりし過ぎじゃね?ジャニーズJr.みたいな動きしてるじゃん。


つーか、残った4人がふざけているのは良いとしても……姉ちゃん、お前は勤務時間中だろうが。何を一緒になって悪ふざけしてんだよ。


アクロバティックな悪ふざけしてんじゃねぇよ。それで腰やって体が動かないから仕事できませんとか洒落にならないだろ。


うちの一族は何にも気にしないとしても、他のメイド達が気にするだろ。


普段から一番の古参として色々と指示出したりしている側の人間なんだから。特に好かれているわけでもないんだし。なんなら、ちょっと嫌われてるくらいなんだから。


姉ちゃんも血の気が多いから、パート感覚でやって言われたことだけやってればいいだけのオバチャンからすれば、仕事がある程度終わっているから少し遊んでいるとしても、勤務時間中なんだから「遊ぶのはだうなの!?」って陰で言われるんだから。


別にオバチャン達を庇うわけじゃないけど、こればかりはオバチャン勢の意見が正しいからな。休憩時間だとしても、仕えている家主の庭でアクロバット披露するメイドは誰から見てもヤバいだろ。


ヤバい私と千柰都から見てもドン引きなんだから。



「ど、どうしたんだろ?5人は……?」


「私もよく分からん。黒喰使って心情を探る気にもならねぇわ……」


「あっ、5人同時でバク転してる」


「てか、未來はあのギターはどこから持ってきたの?あれって前に叔父が置いていったのと同じギターだったような気がするんだけど?」


「えっ……?それ、勝手に持ち出してよかったの?」


「姉ちゃんが「持ってちゃえ!」みたいなことを言ったんだろうな……」


「來依柰さん………」


「未來もそういうのに遠慮が無いし、ギター好きだから、何の躊躇いもなく持っていくだろうしね」


「みっけも來依柰さんもやりたい放題じゃん。ここってあくまで人ん家っていうことを理解しているんだろうか?」


「さぁ、どうなんでしょうか?」


「ギターに関してはみっけが「これ誰のギターっすか?」みたいのを聞いて、來依柰さんが「藍華の叔父のだから持ってちゃっていいよ。勝手に置いてって取りにもこねぇから」みたいなことで普通に持ってたんじゃ」


「それしかねぇわ。しかも、自分のじゃねぇからって普通に地面に置きやがったし。仮に取りに来た時に泥とか付いてたらどうするんだよ?それでも特に私が何か言われるわけでもないけどさ。未來も何か言われるなんてことはないだろうし」


「それはそれでどうなの?っていうのはあるけど……藍華は自立しているから親戚一同の評価なんて気にしなくてもいいもんね。私も親とか親戚の評価とか世間体とかどうでもいいしさ」


「けど、姉ちゃんとかアイツ等みたいに急に人ん家でバク転やら何やら始めるのはどうかなって思うけどね」


「みっけと水月はともかく……柚依と咲希まで出来たのはビックリしたよ……」

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