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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
288/1612

286件目【クイナ「リビングが何やら騒がしい様子」】

《ホントだよ。だからこそ、何を言い出すのは分からないけど状況の飲み込みや理解だけは異常に早い2人だけに話しているんだよ。何にしても、これからの"こういう件"に関しては2人がメインで動いてもらうことになるんだから》


「えっ?私もですか?えっ?なんで私なんですか?」


《何でって……神殺使えるし。藍華との相性もバッチリだし。双子なのか?っていうくらいにお互いに言動も似すぎているくらいだし。性格的にも能力的にも本当に奇跡のような相性の良さだと思う。2人は運命で繋がってるんじゃない?》


「そういうのって男女だからこそキュンキュンするのであって、女同士だったら……割と醜いだけですよ」


「千柰都、そんなに闇抱えんのか?」


「女の友情なんて信用ならないもん。女の私が言うんだから間違いないよ」


「別にそこは疑ってねぇけど。それに若干理解の仕方がズレてるから。友情云々じゃなくて相性云々の話をしているのであってですね……」


「体の相性?」


「いつ、そんな話をしましたかね?能力の相性って言ったんだけど?」


《千柰都ちゃんの神殺と藍華の黒喰って凄い相性が良いはずなんだよね。藍華が相手の心理の深くまで読み込んで敵の心理を素早く理解して、千柰都ちゃんの戦闘力で押し通す。千柰都ちゃんに関しても藍華の黒喰と似たようなことが出来るし。藍華だって戦えないわけじゃない》


「えっ?私はカメハメ波打てないんだけど?」


《…………なんか、言いたいことが伝わらないんだよな》


「「だったらハッキリ言って」くださいよ!」


《そういうところだよ。2人の相性が良いっていうのは》


「こんな奴に運命感じたくないよ!」


「えー、今時ツンデレは時代遅れだってばー。別に私は一生もんの親友っていうのが藍華っていうので嬉しいけどね。なんでそういう時は素直じゃない?」


「いや、本音だよ」


「またまたー、藍華って本当に信頼している相手にしか自分のちゃんとした本音って話さないじゃん?私に心読ませてくれる時点で相当信頼してくれてる証拠だよね」


「…………………………………ぁぁぅ」


《変な声出すなよ。急に喘ぎ声みたいなの出しやがって。気持ち悪いな》


「なんでそういうことを言うんですか!あまりにも酷いじゃないですか!?」


《敬語で喋ると、声質以外は本当に千柰都ちゃんと同じやな》


「だから……コイツと一緒にしないでってば!」


「なんで私との関係に関しては急に素直じゃなくなるの?」


「恥ずかしいからだよ!そういう年頃なんだよ!お前も思春期だから分かるだろ!?」


「そのタイプの思春期は分からない」


「心読んでいいから私のことをちゃんと理解して」


「それはそれで嫌」


「なんでだよ。この私がいつでも心を千柰都に許しているんだよ?ほぼ体を許しているようなもんなんだよ?」


「体を許すって完全に下ネタやんけ」


《そういう物語じゃないんだよー》


「元から物語なんて崩壊しているんだから良いだろ。何も気にすることも失うものも無いだろ!」


《それは言えてる》


「同意です」

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