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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
284/1612

282件目【クイナ「えっ?千柰都ちゃんと藍華を呼んでほしいって?分かった」←休憩一服なう】

なんて話をしていたら、ドアをノックする音が聞こえた。


ノックをするのは姉ちゃんくらいだから「開けていいよー」って言って姉ちゃんを中に入れた。植木の手入れを終わったのかな?ちょっと早すぎるような気もするけど。


何か私達に急用かな?



「どうしたの?姉ちゃん」


「由利と電話しながら剪定してるんだけど、由利から藍華と千柰都ちゃんの2人を呼び出してくれって言われたから」


「えっ?なんで私と千柰都だけなの?」


「知らないけど。2人に話したいことがあるんだってさ。STAY.㎡のツートップっていうこともあるし……そこでメインで話したいところもあるんじゃないのかな?」


「うーん……どうなんだろ?とりあえず、私は電話が終わったから。どっちかが電話掛けてスピーカーで話してくれってさ」


「はいはい」


「えっ?なんだろ?明後日のライブのことかな?仕事の事、だよね?」


「もしかしたら……「はるかぜ」のことかもしれない。何とも言えないな」


「とりあえず、電話しようか」


「2人に聞いてもらいたいから移動した方が良いかも」


「おけおけ」


「移動しますか……」



吸っているタバコの火を消して、千柰都もIQOSを灰皿に捨てて部屋から2人で出ていった。リビングが移動して由利ちゃんに電話を掛ける。


ワンコールで出てきたから、そんなに急いでいたのかな?


一応はイヤホンを持ってきて会話が外に漏れないようにした。ふとした時に家の連中が帰ってきて話を聞かれると面倒臭いしな。


聞かれたところで「どうした?」っていうのも言われないし、そんな扱いだから。気にすることは無いっちゃ無いな。



「もしもし」


「お疲れさまです。神石井千柰都です」


《あー、お疲れ様でーす》


「で?どうしたの?姉ちゃんから聞いたんだけど?」


「來依柰さんから私と藍華の2人で話がしたいっていうのを聞いたので………何かあったんですか?」


《藍華にはLINEしているから藍華は分かってると思うけど、渋谷の件でドタキャンされたっていう話は聞いているよね?》


「あ、うん。聞いているよ」


《その時に赤坂……社長の方で何かが動きがあったりしたのかな?って。社長からLINEとか何か連絡きたりはしなかった?》


「来たよ。お相手様が急に電話だっつって、どっかに行っちまったってさ」


《あー、やっぱりか……多分、何かやろうとしているんだよ。ライブの話を社長が持ち掛けた途端に何か様子がおかしくなって、その後に社長の前から居なくなったって………その後に私の方で急に「今日は来なくていい」っていうのが先方から連絡入ったから。「はるかぜ」絡みのアレだから、少しは情報を聞き出しておきたかったんだけど……まさか、ドタキャンするとはね》


「なかなか雑なことをするね。でも、なんでそこまでして私達に突っ掛かってくるような真似を?」


《多分、柚依ちゃんと咲希ちゃんの事で新しい情報を仕入れてきたんじゃない?どっからの情報か分からないけど……多分、土御門家っていうのと、咲希ちゃんがサタンの娘っていうのもあって……それをどこからか情報を入手したって考えるのが妥当かも》


「事務所移籍しただけの嫌がらせにしては少しやり過ぎですもんね。何か裏がありそうなのは、素人の私でも分かります」


「うちらでそこら辺の情報のやり取りも探った方がええかな?」


《いや、そこは大丈夫かな。今事務所に帰ってきたから、出所は私と社長の方で調べる。何か分かったらLINEするから》


「おけおけ」


「分かりました」

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