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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
281/1612

279件目【クイナ「そっちは大丈夫そ?うん。こっちも大丈夫っぽいよ」←植木の剪定なう】

「どうする?流石に「はるかぜ」の上層部は全員の命を刈り取るつもりだけど……ソイツ等の冥土の土産として、2人から最期の言葉でも掛けてあげるとかっていう気持ちはある?」


「「無いね」」


「即答のハモリ、ありがとうございます」


「出来れば早いところを潰してやりたいもん。今すぐにでも海の藻屑にでも何でもしてやりたいところだよ」


「マジで上層部が終わってる。何回殺せたら良いかって思ったことか。そのチャンスが巡ってきたんだ。今更になって「人殺しは良くないよ~?」なんて可愛いことを言うつもりないから」


「2人の気持ちは分かった。でも、そんな急がなくていい。急いでも良いことはないから。一番良い形で勝てるようにすることが最善だから。いくら勝てても後味が悪かったりしたら嫌じゃん?後処理とかも楽になるように、その後の活動に関してもプラスに働くようにしなきゃいけないから。あまり雑な勝ち方っていうのはしたくない」


「勝つのは確定してるんだね」


「そりゃそうよ。そんな古くせぇやり方で私達を潰そうっていうのが大きな間違いなんだよ。張り込みをささせて情報を得ようとなんて、本当にやり方が古すぎる。いつの時代だよ?ってわけよ。今は令和だぞ?令和の時代なら令和のやり方ってもんがあるでしょうよって話よ」


「古いのを温めすぎて新しいものを受け入れていないからな………いずれは終わる事務所だったってことか」


「それが早い段階で最悪な形で終わるっていうだけだよ。私達に喧嘩を売ったことをしっかりとあの世で後悔させるから」


「あっ、社長からLINE来たよ」


「えっ?アイツ……普通に得意先と商談か何かしてるんじゃないの?」


「相手方が席を外したんだって。電話するとかで、ほれで今LINEしとるんだってさ~」


「藍華、今、社長をアイツって………」


「良いんだよ。それくらいの扱いが丁度良いんだよ」


「は、はぁ………」


「で、何て来たの?そもそも得意先って誰なの?」


「…………「はるかぜ」の代表取締役だって。名刺の写真も一応送られてきたから間違いないね」


「えっ!?嘘でしょ!?」


「社長……なんでアイツなんかと………?得意先ってどういうこと?」


「得意先っていうのは私達に会う人物を悟られないようにするためじゃない?結局、こうやって後からバラしちゃってるんだから意味ないんだけどね?」


「赤坂に居るって行った時に「もしや……」って思ったけどね」


「えっ?「はるかぜ」の事務所って新宿にあるんじゃないの?ほらっ、つけ回している奴等だって新宿の方から来てたじゃん?」


「何個か事務所があるんだよ。子会社って言えばいいのかな?ほらっ、関連会社がどうのこうのって言ってたじゃん?「はるかぜ」は親会社が赤坂にあって、他の活動拠点みたいなのを新宿に固めているんだよ。西新宿、新宿御苑、歌舞伎町、高田馬場……それと、新大久保にもあったかな?」


「結構あるんだな。てことは、社長は赤坂にある「はるかぜ」の大元に一人で乗り込んで商談っていう体で何かを探りに行ったのか、なかなか勇者だな」

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