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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
268/1612

266件目【アイカ「春風特攻隊ってか?」】

「水月も言える立場じゃないんだから。そうやって柚依と咲希に余計なことを吹き込まないの」


「あっ、はい………」


「で、どうするの?池袋までついてくる気なのかな?」


「それはそれで良いよ。私の家も特定されているだろうけど、特定したところで何も出来ないでしょ?うちらの家系、外部からの余計な詮索っていうのには黒喰とか使えるわけじゃないのに異常な程敏感だし、感じた時点で一気に潰しに掛かるから。命乞いなんていう間すらも与えずに徹底的に瞬間的に終わらせるから。そういうのがあるっていうのを「はるかぜ」がどこまで把握しているかは知らんけどな」


「灯籠組の"家系"は藍華だけじゃなくて、私と未來もそんな感じだよ。とっくに特定はされているはずだから、それで何も家の方には動きがないっていうことは……そういうことなんだろうなーっていうのは分かってる」


「何人か新人で入ったきたのも居るっぽいね。入ってから1年足らずの連中が駅前に居るな……「はるかぜ」所属歴=芸歴だから、私達の家のことも勿論知らないだろうね。現役の早大生も混じっていやがる」


「ボンボンの子供でも、子供の方には直接話は入ってないだろうな。平気で藍華ん家に潜入っていう体で入り込んで、藍華の一族から徹底制裁を食らう未来が見えたよ」


「まぁ、私達を嗅ぎ回っている奴等は私達に絡んだところから、何をやっても転がり落ちるしか道は残されてないんだけどね。喧嘩を売る相手を間違えるって現代に多すぎて困るわ。法律が自分達が守ってくれるって思ってるんだろうけど、法律なんて意外と守ってくれねぇから。知ってる人間しか守ってくれねぇからな。知らねぇ奴が悪いんだから、潰されても文句言うなよって話」


「どう?最悪、死ぬ人間で出るかもしれないけど?うちらじゃなくて「はるかぜ」の方で」


「かも、じゃなくて、出るって言い切れるけどね。一応は長年籍を置いていた元同僚の命に興味ある?」


「特に無い」


「うん。私も無いね」


「てことで………徹底的に潰しても大丈夫そうだな。本当に容赦しないよ?私の家に乗り込んできた奴等は私が考えている以上に酷い目に会うよ?私の場合は本人だけっていう考えだけど……私以外の一族の奴等は【一族丸々、女子供問わず】だからね?」


「他人の家庭だし。興味は無いよ」


「逆の立場になって、アイツ等が私達の身を案じてくれるとは思わんしな。まぁ、案じてほしい家族も居ないから何とも言えないが」


「私は、にぃーとねぇーが居るからね。この2人の事を考えた時に、私がここで情けを掛けたところで、逆の立場って考えた時に……「コイツ等は、にぃーとねぇーの為に何かしてくれるのか?」ってなって「無理だな」ってなるから、それで容赦しない相手っていうのを判断してる。まぁ、敵に回った時点で潰そうっていう思考回路から変わったことは今までに1回も無いが」


「この会話、聞かれてない?大丈夫?」


「聞かれて逃げ出した方が賢明だし、これでついてくるんなら本当にアホだよ。私以外の私の一族のやったことに関しては何にも私は責任も取らないし。マジで知らんから」

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