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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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260件目【シャチョー「普段から藍華達には負担を掛けさせているのは事実だからな……」ユリ「何も言えないです……」】

「浴びせられる方に責任があると思う。言う方だって疲れるんだよ。言ってる時間があるなら仕事とか趣味とか……プライベートの方に時間使いてぇんだから。何がプライベートを充実させるだよ。全然充実させてねぇじゃんかって。馬鹿みてぇな奴等には適当な休日を与えて男遊び覚えさせている新人のクソみてぇな女優とかも居るけどよ?あんなん置いておくんじゃねぇよ。顔が少し良いくらいで何にも出来ねぇ無能なんだからよ?」


「それ、瑞樹(みずき)さんのこと?」


「そうだよ。顔とオッサンに媚び売ることしか出来ねぇんだから。キャバクラか泡の方の風呂でもやっておけって話なんだわ」


「アレは良いんだよ。どんな事務所にもそういうのが一定数居るんだから。社長だって「アレに関しては金を持ってくるだけの道具」って割り切って接してるんだから。男遊びを覚えさせたのも、そういう上の立場を牛耳っている奴等から金を引っ張り出すために男心を掴むためのアレコレを教えていただけなんだから」


「だったら、それこそ泡風呂にでも沈めた方が金になるやろ」


「事務所と直接繋がっているっていうのがないと、ああいうタイプは事務所に金を落としてくれないでしょ?ああいう奴等の処理もあるんだから。由利ちゃんだって、私達にあのアホが絡んでこないように上手いこと立ち回ってくれてるんだから。絡んできた時にはしっかりと相応の処置だってしてくれてるじゃん」


「私達だと人生終わらせるつもりで叩き潰しに掛かるからね」


「そうなると社長としても金の供給源が無くなるから。遠慮無く絞り取れる人間っていうのは、あの社長からしたら貴重な資源でしょ?あんなにも簡単に金を落としてくれる歩く金脈をそう簡単に手放すわけもない。必要悪っていうヤツでしょ」


「それは分かってるんだけどさ………まぁ、瑞樹に関しては別にどうでもいいから。事務所をクビになろうがなんだろうが。その先の人生がどれだけの地獄になろうが私にとっては無価値に等しいもん。後で面倒臭いことになるのも分かっているから、連絡先も交換してねぇし。代わりに私達の名前を使って売名行為はやっていいっていうのを伝えてあるから。金を落とさせる役目はしっかりと果たしてもらわないと、私達……今となっては千柰都達に回る金が無くなる」


「あんなに使い勝手の良い馬鹿で、地味に売れているなんて、そんな都合の良い道具は探しても見当たるもんじゃないよ。他の事務所に引っ張れたりするしね。あの社長も、年を重ねて仕事が無くなっていたら、平気で捨てるレベルだろうね。それまで存分に金を搾り取るだけ搾り取らせるんだろうよ」


「そうしてくれって思う。そうじゃないと色々とやってる私達が馬鹿らしくなってくる。それこそ、私が直々に潰しに掛からないといけなくなるから」


「仮にそういうことになったら私と水月も協力するから安心してくださいな~。藍華の敵は私達の敵でもあるんだから。内輪揉めなんて、この業界では珍しいことでもないんだし。要らねぇヤツは身内で潰すのが一番だよ」


「そうだね」

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