表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
234/1612

232件目【ユイ「本当にアットホームな事務所だ」】

「お、お褒めの言葉……あ、ありがとうございます」


「えっ?私の事をそこまで下げるぅ~?別にそれで千柰都のことを立てられたから良いか」


「アンタも負けないように頑張りなさいよ。普段の負けず嫌いはどこにいったんだよ」


「あんなにもずば抜けた才能を持ち合わせていて、伸び代も半端ない千柰都相手に負けず嫌いを発揮しても虚しいだけだから変に競ったりはしないよ。同じ土俵で戦っていても負けるのは目に見えてるわけですし~」


「それはそうだけど。そうじゃないじゃん」


「そうじゃないじゃん、っていう前の言葉が引っ掛かるんですけど???」


「はぁ?えっ?なに?何か文句あんの?」


「いいえ、小鳥遊由利様のおっしゃる通りでございまする!」


「はぁ………まぁ、そういうわけだから。こんなチンチクリンに負けちゃ駄目だよ?コイツよりも能力が上っていうポジションで売り出していくつもりだし、コイツに「新人よりもポンコツのアイドルのセンター」っていうのをアンチに覚えさせてネットで拡散させるんだよ。そうやって痛い目見ればある程度はマシになるでしょ?」


「私、エゴサそんなにしない人間なので。見掛けたとしても全然気にしないし」


「繊細なくせして、ネットのそういうところは一切気にしないんだもんな。お前って」


「対面で何にも言えないゴミ共を構っていられるほど私は暇じゃないんでねぇ~?見掛けても「ふーん」くらいにしか思わない」


「とか言って本当は見てるんでしょー?っつって、スマホの検索履歴こっそり見ても、マジでエゴサしていないんだよね。自分の出演したドラマとかバラエティの事しか調べてない。後は共演した女優さんとかアイドルとか………そういうのを調べてる。あー、また好みの女の子を漁ったりしてんだなって」


「それはそれでいいでしょ!エゴサして気に病んでるよりかは仕事にも影響出ていないんだし。仮に共演したとしてもミーハーになったりしているわけじゃないんだから。後でひっそりとサイン貰ったりツーショット取って貰ったりしているだけなんだから!それをTwitterに載せたりもしないし。載せる用は載せる用で別に他の共演者の人達と集合写真みたいに撮ってるんだから」


「そういうやり方がガチなんだよなぁ………」


「それに、向こうから「明星のファンなんです!」って言って目をキラキラさせてくれる女優さんとか居た時にはお互いのサイン色紙を交換しあったりしているんだから。Win-Winだし、今後も色々と仕事に繋がったりしているのも現実。私の趣味が営業にも繋がって会社の財布を潤しているんだから。寧ろ、私の推し活には感謝してほしいものだね!」


「藍華のそういうのは意外と必要だなって思ってるから。私達も藍華が恥ずかしがって本人からサインとか握手とか出来ない時は一緒に同行して上手く2人きりの空間にしたり、ツーショットの写真撮るのを手伝ったり、サインやら何やらのやり取りを見届けたりしてるから。私と水月は「行っちゃえ行っちゃえ★」スタンスよ?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ