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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
230/1612

228件目【ミク「藍華、怖い」】

「藍華も藍華で少し生真面目過ぎるんだよ。ちょっとは感情抑えて放っておくっていうのもしなきゃ。学校ではいつもこんなんだし。何かあっても尻拭いは自分達でさせればいいんだよ」


「それはそうなんだけど、そうなるとセンターでリーダーも兼ねている私にも責任追求っていうのが起こるんだよ。社長からも「灯籠に関しての総監督」っていうのも直々に任されているわけだから。今回の6人でやる流れの準備段階の明星の方でも、現場で他の5人の動きを把握して報告するのも仕事のうちに入ってるから」


「現場に居ない社員は現場のことは分からないもんね。そこの現場で仕事している人間なら、リアルタイムで見てきた生の情報を知っているもんね。それをちゃんと伝えられる人間って言ったら……藍華くらいしか適任が居ないのか」


「社員として正社員登録されてるもんね。灯籠組は」


「うん。一応は未來と水月も会社の事務処理とか他のタレントの管理の補助とかもそれとなく任されているからね。そういうのは2人の方が得意だったりするから」


「えっ?そうなの?」


「うん。まぁ、詳しいことは事務所で話そうか。そういうのも由利ちゃんとかを交えて話した方が進むだろうから」


「あ、うん。分かった」



事務所に着いてエレベーターで事務所の受付に向かう。ビルの建物は10階建てのオフィスビルで全部のフロアがワルキューレ所有で、他のテナントは一切入っていない。


10階建てのオフィスビルを丸々持っているだけで本当に事務所としては立派な方だと思う。ビル一棟を事務所として構えているところは少ないと思う。


他の事務所がどうなっているのかは知らないし、そこまで興味は無いから詮索してない。あまり他の事務所の事情に首突っ込んでもロクなことにはならないしね。


受付……というか、主に社長や由利ちゃん……会社の中枢を担う人間は4階のフロアで仕事をしている。


9階と10階はタレント達の休憩所みたいな感じ。廊下に喫煙ブースが設置されていて、そこ以外は一応は全面禁煙っていう形になっている。


実際は電子タバコくらいはOKということになっている。来客が来ている時はちゃんと喫煙所で吸うように言われている。

来客もそこまで事務所に訪れる人も多くはないから。基本的に社長や他の幹部クラスが向かうっていうことが多いから。


社長の方針で事務所の内情というのを少しでも外部に漏らさないようにするっていう意図があるみたいで、自分達が向かえば相手に対して移動の時間を使うこともなければ、自分の事務所の内情を知られることもない。良いこと尽くめっていうことで上手いことやってるらしい。



4階に着いて受付の中に入り、由利ちゃんを見つけて挨拶をする。社長も居た。



「こんちわー」


「おはようごさいまーす」


「おはようございます!株式会社オール・テンペスト・ワルキューレ所属の紫水未來です!よろしくお願いいたします!」


「おはよう。後、アンタ達の挨拶は良いから。いつもしないんだから」


「外ではしてるから良いかなって」


「それでいいんだよ。家みたいなもんでしょ?」


「まぁな。あっ、明星の3人も連れてきたよー」


「「「おはよございます!」」」


「最初の頃のアンタ達も、こんな感じで真面目だったのに……どこで間違えてこうなったんだろうね?」


「うるせぇ」

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