222件目【アイカ「ミルクティーしか勝たん!」】
「てか、校長と教頭の件にしても………家がどうのこうのって勝手なことを言っては、事務所の事も馬鹿にしやがったからさ。それでブチギレたんだから。喧嘩売ってきたのは向こうなんだよなぁ。それでこっちが一方的に悪ぃみたいな扱いなのは本当にウザいったらありゃしねぇもん」
「うちらの社長と顔見知りっていうだけで、「あそこの社長は金を稼ぐことしか能の無いクソだ!」とか「損得勘定でしか物を考えられない人間」とか………いやいや、テメェが言えることじゃねぇから。それはテメェ等だろうがって話だよ」
「他にも、「ああいう社長の下に居る人間は揃いも揃って世の中に対しては何にも役に立たないポンコツばかりだ」って嗤われたから、それで藍華が我慢できなくなって殴り掛かったんだから。私達は必死に我慢していたけど………誰よりも感情的で短気な藍華からすれば、そんなことを言われちゃったら我慢できるわけもないからね」
「未來はテーブル蹴り飛ばしてたじゃん。無言で。ガラスのテーブルだったから普通にひび割れてたし」
「物に当たるくらいはさせてくれなきゃメンタルが持たんかった。2人に直に攻撃加えるよりかはマシかなって。水月は反省文用の原稿用紙をクシャクシャにしてぶん投げていたしね」
「は、反省文って……?てか、なんで呼び出し食らったの?」
「あー、今までの生活態度が悪すぎるって。そんなんじゃ進級させねぇっていうのを校長室に呼び出して言われたから。それに関しては私達が悪いのは分かっていたから黙って聞いているつもりだったし、反省文も適当に書くつもりだったけどね」
「えー、今更じゃん」
「そうそう。今更じゃねぇのかな?って思ってたけど、態度悪いのは事実だし。今のタイミングでようやく言われたから校長室に呼ばれたんだろうなって思った。けど、それとこれとは話が違ぇだろぉがよぉ!!って事になって……校長の胸ぐら掴んだ後に、教頭が「やめろ!!」って腕掴んできたから、教頭に関しては思い切りぶん殴ってやった。校長は顔面蹴り飛ばしてやった」
「逆にそこまでやってお咎めなしなのがビックリなんだけど」
「別に退学にしたきゃそうすれば?っていうスタンスだっからね、私達。藍華がそこまでやってくれて逆に私と未來もスッキリしたし。でも、うちらの家のことがあるからっつって結局は反省文すらも無くなったんだから。校長と教頭からすれば殴られ損、蹴られ損ってところじゃないかな?なかなか愉快なもんだったけどね~」
「スカッとしたよ。教頭なんて鼻抑えて居て、鼻血出してフガフガ言いながら私達に何か言ってたからな。殆ど何を言ってるか分からんかったから、「喋んじゃねぇよ!!」って言い残してから私達出ていったような記憶がある。ブチギレ過ぎて自分でも何がどうなっていたのかは曖昧だったし。今となっては「そんなこともあったなー」っていうくらいなもん」
「退学になってないんなら一件落着だね。やっぱり、ああいう世代の人間ってそういう言い方しか出来ねぇんだよな。だからこそ、今の事務所の社長は本当に良い意味で変わってるっていうか」
「社長に言われたら泣いて喜びそう。タレントからのそういう言葉に弱いから」
「純粋だね、社長さん」