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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
207/1612

205件目【カイセイ「出てこい!」ユイ「あのやろぉ……!」】

「急いで校庭に向かおう!」


「うん!」



私達は昇降口から校庭に向かう。馬鹿みたいに広い校庭の真ん中に土御門魁聖が仁王立ちしていたとのこと。


校庭の方に向かうと、遠目からでも分かる青い装束を身に纏った人間が一人だけ居る。



「アイツが……土御門魁聖……!」


「藍華、いっていい?」


「えっ?何を?ちょっ____」



千柰都がそう言うと、私の答えを待つことも無く、そのまま土御門魁聖の方へと向かっていった。



「ち、千柰都!?」


「ん?」



私達5人も千柰都の後に続いて土御門魁聖と近付く。私達は普通(●●)に走って向かっていたのだが……


千柰都だけは瞬間移動でも使ったのかと思うほどの速度で数百メートル離れていたはずの土御門魁聖のところまでゼロ距離まで近付いていた。



(一人で場違い過ぎるチート能力使ってんじゃん……)



「お前が……柚依のクソ兄貴か………!?」


「おいおい、初対面の人間に対して利いていいクチじゃねぇだろうが。どうやら、俺の妹は知り合いまでもが揃いも揃って生意気みたいだな」


「あっ!?」


「だが……テメェは……なんなんだ?」


「喋んな」


「……………………………ッ!?」



全身に高圧電流を纏い、それを両手に集中させた千柰都。


カメハメ波を打つ予備動作の構えをした後に雷を纏った大木よりも太さのあるレーザーを手のひらから打ち出した。


アイツ………マジでギャグ漫画みてぇな戦い方すんな。


こんなシリアスな時に余計なこと……じゃないが。かなり大きな戦力になってくれていることには間違いないのだが……あまりにも規格外過ぎる場違い(●●●●●●●●●)の人間だ。



「ぬっ………!?」


「10万ボルトとカメハメ波を合わせた……"サンダーボルト・カメハメ波"なりぃ~!!」


「流石は"神殺(かみごろし)"。俺の纏っている結界を弱点を一点に見つけ、初見であるにも関わらず躊躇無く狙ってきやがったな。先読みと予知、相手の心理を読み解く力に関しては、本当に規格外の異能の力だな。それに、神殺にふざけた技をぶちこんでくるような……こんな力は無かったはずだ。つまり、異能やら何やら関係無しに」


「ちっ……結界まで貫通しなかったか……か、神殺!?何?全智混沌のこと?」


「あぁ、テメェはそう読んでんのか?中二病全開の名前を付けてんのな。教えてやるよ……テメェの異能は神殺って名前だ。神の存在を否定するかのような未来予知や運命操作……流石に限界はあるとは言え、運命や

予知を精度が異常に高い水準で行える時点で異能の中でもずば抜けて規格外だわ。灯籠だったか?アイツ等の"黒喰"も規格外って呼ばれるうちの能力のはずだったんだが……こんなジョーカーを隠してやがったんだな。"アイツ等の家系"の隠し球、一体いつく隠し持ってんだよ………!」



私、思い切り空気だな。


一応は黒喰を使って2人の話や思考は上手いこと読み取っている。千柰都も感情的になって私の能力の干渉を妨げるというのは行っていないようだ。


未來は水月も黒喰を使って状況を把握しようとしていたが、この2人の力では見通すことが出来ずに「見えない……!」って呟いていた。


私の黒喰は……また特殊(●●)だからね。

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