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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
203/1612

201件目【アイカ「ワイルドスピード!」】

「なんだ、飛ばせば全然間に合うじゃん。思ったよりも道が空いてて助かったわ」


「通勤ラッシュだから、意外と下りは空いてるもんじゃないの?」


「上りよりはね。今日はいつもよりも少ないからさ。もう少しゆっくり運転しても良かったかもしれない」


「姉ちゃん、飛ばしすぎなんだよ。人乗せてる運転とは思えねぇもん。事故ったらどうすんだよ」


「そんなに飛ばしている感じは無かったでしょ?」


「まぁね。エンジンうるせぇなって思ってメーター見たら「ガッツリスピード違反じゃん」ってなったくらいだから」


「ちゃんと安全を考えて飛ばしていますから♪」



本当に安全を考えている人間は、そもそも飛ばしたりはしないんだがな。私、助手席に座ってるから凄い怖いんだよね。


いつか死ぬんじゃねぇのかなって毎回思ってるもん。お陰様で目はちゃんと覚めるんだけどね。



なんやかんやで学校の前に着きましたが………私、まだタバコ吸い終わってない。ので、急いで吸う。喫煙者あるあるだよね。


急いでいるとか言いながら、タバコをすぐに消すんじゃなくて出来るだけ吸えるだけ吸ってから用件の方に向かうっていう。


高校生が言う台詞じゃねぇけど。


タバコを吸い終わらせて車を出ようとしたら姉ちゃんに止められて、サイドブレーキのところに置いてあるファブリーズを上半身に吹き掛けられた。



「あぶっ………しゅ………!」


「ちょっとでもタバコの臭いは消しなさいよ。タバコ臭いのバレたらどうすんの」


「そしたら、親兄弟が吸ってるところの近くに居たからっていうので誤魔化せるから」


「それでも油断はしないの。アンタの周り、異常に察しが良くて何でも口に出す馬鹿正直な人間が多いんだからさ」


「へいへい。じゃあ、行ってくる」


「いってらー。ちゃんと授業受けなさいよー」


「えっ、やだ、無理」


「ヘラヘラしながら言ってんじゃねぇよ!」


「バイビー★」


「はぁ………まぁ、いいか」



車から降りて駐輪場の入り口から入る。


そして、後ろからチャリで突っ込んでくる柚依が居た。


どこぞのバンギャみたいに本当にぶつかってくるということは無くて、見事なドリフトを決め手駐輪場にピタッと止めた。


チャリでドリフト決めるヤツ、初めて見たわ。



「よっす!」


「未來みたいなことしないでくれない?」


「アイツは普通にぶつけてくるでしょ。私も何回もやられているから」



アイツ、やっぱりDQNやな。


隠そうとしても隠しきれ部分はあるんだよな。


なんで、ああいうタイプって車輪付いている乗り物の運転が基本的に荒いの?周りの人とか事故ったりした時のことを一切考えてないのかな?



「そういえば、みっけは?」


「知らん。そろそろ来るんじゃね?」


「うぉぉぉおおおおお!!!!」


「噂をすれば」


「あぁ」


「あっ、藍華と柚依じゃん。おっはー」


「「あっ…………」」


「ちょっ、水つ____」



私に当たろうと未來。いつの間にか来ていた水月が私の目の前に現れて、未來はそのまま水月を轢いた。狙ってもいない肉壁が出来て私は無事だったが、肉壁となった水月の方は………


瀕死になっている。


急所に当たった!

効果は抜群だ!

水月は倒れた!

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