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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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194件目【クイナ「藍華は部屋かにゃーん?」】

「藍華ー、寝てるー?」


「んぁ?なに?姉ちゃん」


「まだ起きてたんか。寝てるかと思って、モゾモゾしてやろうかと思ったのに」


「それで目が覚めるから、目が覚めた瞬間に顔を蹴り飛ばすけどな」


「避けてみせる!」


「明日朝早いのに勘弁してよね………」


「私が責任持って通常通りに現場に連行します」


「もう、そうしてくれ。そうすれば何にも文句言わねぇわ」


「えっ?モゾモゾし放題なの?」


「ごめん、それに関してだけは文句付けるわ。ぜってぇ止めろ」


「ちぇー」



姉ちゃんが部屋に来た。


明日、私が朝早くから仕事があることを分かっているはずなのに……これだからな。


起こされても絶対に起きてやらねぇ。そうなっても問題無く、私の身柄は明日の朝の現場へと運搬されるからね。


実は明日は何故か私だけが出演することになった朝の情報番組のゲスト。しかも生放送ですよ。出演の理由としては、私が前に出演した主演映画の宣伝である。主題歌も勿論、灯籠の曲である。


私が出演する映画の宣伝で主題歌が灯籠の曲なら、普通に2人も出ていっていいのかなって思っていたけどね。

私に一人にオファーが来て、社長は水月と未來も出させるように交渉したらしいけど、それもやんわりと断られてしまって………それで2人は別の仕事。それぞれの冠番組のラジオの収録を行うんだってさ。


予定が詰め詰めになっているから、深夜に放送っていうものでも、学校前の朝くらいしか収録時間が無いからね。私も自分の冠番組のラジオは無いけど、Amebaで顔出しの冠番組やってる。ロケ番組みたいな感じ。


なんか、若干2人よりも良い感じの仕事を振られているのが申し訳無い。センターだから………なのかは分からないけど。


けど、その分忙しいけどね。収録関係やら打ち合わせは土日に行うから。


本当に土日が一番みっちり予定詰まっているよ。毎週毎週それが続くんじゃなくて、休みの時はちゃんと休みになる。



そんな過密スケジュールを送っている人間に対して、始発よりも早い時間帯に起きなきゃいけない人間に対して………セクハラをしてくる馬鹿姉ちゃん。


お前もアイドルだったんだから、それくらいの気遣いは出来るだろ。


ただのアイドルじゃなくて売れっ子アイドルで、私のスケジュールも把握しているなら落ち着いて寝させてくれって思う。



「私、明日朝早いから。もう寝るよ?てか、今日は色々あって疲れたから眠いし」


「えー?寝ちゃうのー?」


「当たり前だわ。もう11時過ぎてるんだわ」


「そんな時間か!?あれ?藍華って明日は何時起きだったんだっけー?(棒)」


「それは姉ちゃんの方が把握しているやろ。私よりも私のスケジュール管理してるじゃん」


「そんなことないけどなー(棒)」


「言い方早く寝させてくれってばよー」


「そんなこと言わずにさ……出来るだけ寝られるように私が上手いこと寝たまんま現場に迎えるようにするからさ。スタジオが遠いだけなんだから、電車じゃなくて私が寝たままの藍華を車に乗せて連行するから。安心して。それなら十分過ぎるくらい寝られるでしょ」


「いつも通りじゃねぇか」

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