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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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187件目【クイナ「出番は無くさせない!」アイカ「どうにもならない力で、どう頑張っても減るから」】

私は溜め息をついて露天風呂から出る。姉ちゃんが「出るの?」って聞いてきたから、「中の温いところ入ってくる」とだけ言い残して屋内の浴場へと戻った。


何種類かあるんだよね。流石に温泉みたいに薬湯とかは無いですけど。ジャグジーとか水風呂、普通の湯船(広さがエグい)とか……そんなもんか。後は外の露天風呂ね。


銭湯に行くよりも風呂を楽しめるから銭湯っていうのに行ったこと無い……っていうのは嘘ですが。何回か言っております。温泉も結構な回数行っております。


意外とお風呂が好きなもので。家とは違う環境で入る風呂っていうのが良いんだよね。家の風呂の設備がどんだけ良くても、家にはない何かがそこにあるんですよ。


言い方がワンピースだな。ひとつなぎの大秘宝みたいな感じの言い方になっちゃった。



「ふぅ………色々と散々だったな」


(でも、咲希と柚依との距離を縮められたのは良いか)


「だァァァァァァぁ!!!!!」


「うぉっ………!?なんなんだよ!!」



うるせぇのが私の前に現れた。


ああいう大人にはならないでおこうと心に決めた。なんであんなのが由利ちゃんと一緒のグループでアイドルやってたのかが疑問だ。


ちゃんと仕事をするところは仕事をするから、そういうところもあって伝説のアイドルグループって呼ばれるところに所属していたのかもしれないけど……



「やべっ、風呂掃除しなきゃ」



上記の「ちゃんと仕事をするところは仕事をする」っていうのは訂正させていただいます。


全然そんなことはなかったです。



「夜にギャーギャー騒いでんじゃねぇよ」


「くそっ……手抜きしてやるか……!」


「まぁ、ちょっと手ぇ抜いても誰も気にしねぇよ。いつも綺麗にしてくれているし。親達も別に風呂に関しては特に気にしてないし。ある程度綺麗になってれば良いんじゃね?」


「昨日やったばかりなんだよね」


「えっ?ならやらなくてもよくね?そういえば、今日は何か綺麗だったなって思ってたもん」


「他のメイド達と頑張って掃除したからね」


「だったら掃除しなくていいよ。私が許可を出す。一応は家主の令嬢だからな。令嬢権限でやらなくていい。テキトーに時間がある時にでもやってくれ」


「明日、アイツ等居ねぇし。特に仕事も無いからな………また風呂掃除するか。一人だけだと滅茶苦茶しんどいんだけど、メイド全員で取り掛かればすぐに終わっちゃうからね」


「飯とかも基本的に親共は外で済ませてくるからな。来客も最近は来なくなったから食事の用意もしなくて済むしね」


「そうだよ。アンタの分くらいは作ってあげようって思ったら、アンタはアンタで自分で作っちゃうしさ。私達の仕事を取らないでくれる!?暇になるんだよ!」


「良いじゃねぇか。テレビでも見てゴロゴロしとけ。暇になったら適当に過ごしてろって親からも言われてんだろ。アイツ等、メイドの行動には興味ねぇから」


「無関心過ぎるくらいだけどね。まぁ自由だから良いんだけどさ。給料も良いし」


「じゃあ、私。上がるから」


「はーい。私も少ししたら上がる」


「うぃー」

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