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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
188/1612

186件目【クイナ「藍華が構ってくれないから、イタズラする」】

藍華〔おい〕

藍華〔姉ちゃんが〕

藍華〔気持ち悪いんだが〕

藍華〔脛触ってくるんだけど〕

藍華〔触り方がヌルヌルしててキモい〕

藍華〔蹴りとばしていい?〕

藍華〔顔、思い切り蹴っていい?〕

藍華〔風呂に沈めてやろうかな〕

藍華〔沈めていい?〕

藍華〔ねぁ〕

藍華〔ねぇ〕

藍華〔マジでキモいんだけど〕


みっけ〔本人に言えってばwww〕


舩渡川咲希〔ちょっと羨ましい〕


ゆいさん〔それは凄いわかる〕



LINEはここまでにしましょう。スマホなんていじっている場合じゃないわ。


私は脚をヌルヌル触ってくる姉ちゃんの顔を蹴り飛ばしてからスマホを更衣室に置いてから、再び露天風呂へと戻った。


姉ちゃん、背中を向けて尻を水面に突き出して浮遊している。


なんであんなにも気持ち悪い触り方が出来るんだよ。顔も顔で変態の顔だったしよ。別にソッチだからっつっても私は偏見は無いけどさ……


いくらなんでも気持ち悪すぎるっつーの!!



「おい」


「………………………」


「いつまでケツ水面に出してんだよ」


「………………ごはぁ……!!」


「化物みたいな声出すなよ。お前、一応元アイドルだろうが。それに、メイドっていうポジションでもある人間が湯船に顔突っ込んで、出てくる時にウルトラマンの怪獣が死ぬ時みたいな声上げてんじゃねぇよ」


「………えっ?なに?聞こえんかった」


「なんでもないですー」


「めっちゃ鼻にお湯入った」


「知らねぇよ」


「あー、痛かった。キック力も上がってるね★ナイスですねぇ~★」


「全裸だからって全裸監督の真似をしろなんて誰も言ってねぇわ」


「あれ?スマホは?」


「置いてったよ。姉ちゃんのも地面に置いてあったから戻しておいたよ」


「あっ、悪いね。………ふんっ……!」


「きたねぇよ。鼻から水出すなよ」


「めっちゃ入ったんだって。いってぇ……」


「元アイドルでメイドという、いかにもラノベに出てきそうでキラキラした経歴があるのに、中身がこんなんじゃ誰もオタクは寄り付かんぞ」


「それ、お前が言うか?」


「私よりも姉ちゃんの方が明らかに酷いだろ。それに、灯籠と明星の6人はメインキャラで色々と出てくるけど、姉ちゃんと由利ちゃんは準レギュラーなんだから。私達6人が本格的に活動するようになれば出番は少なくなるんだよ?」


「ちょっと………なんか、それは本当にガチなヤツじゃん」


「ガチだもん。この小説は群像劇じゃないから。基本的に少人数のやり取りでジワジワと展開していくって感じだから」


「あっ、それならさ。私は藍華が家に帰ってくれば私とマンツーマンのシーンになるっていうことだよね?他のキャラとの絡みは一切無いわけだし」


「親共、出てくるかもしれないじゃん?」


「あんなん出てこなくていいよ」


「これから先も出てこないっていうのは絶対に無いと思うけどね……」


「今のうちに殺しておけば出てこなくて済むんじゃ!?」


「何を物騒なこと言ってんだよ。本当に殺ろうとしたら、それこそ姉ちゃんが返り討ちに遭うか………殺せたとしても報復されるだけだと思うわ」


「ぬっ」


「ぬっ、じゃねぇよ。何の"ぬっ"だよ」

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