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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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177件目【クイナ「ショーガ星人」アイカ「ネギ星人みたいに言うな」】

「最初の頃は心配してたけどさ……言っても聞かねぇから「あー、また馬鹿やってんなー」くらいにしか思ってないよ」


「紅生姜くらいは好きにさせてくれ」


「文句は言わないけどさ……ちょっとは限度考えたら?毎度のようにお腹痛くなってるのも馬鹿らしいでしょ」


「それもご愛嬌ってことで」


「ちょっと何言ってるか理解できない」


「そこは姉として理解してくれや」


「そこだけは理解したくないかなっていうのはあるかな?」


「なんだい」


「けど、藍華も凄い立派になったよね。ここまでになると私も頭が上がらないよね。由利も「藍華に本気で喧嘩売ったら人生終わる」っていうのは言っていたし。あー、あの藍華がそこまでになっちゃったんだなっていうのは感慨深いところではあるよ。ちょっとだいぶ行き過ぎたところまで行ってるような気はするけどね」


「ブクブクブクブク………」


「ね?聞いてる?溺れてる場合じゃないんだけど」


「ぷはっ~。私、ちょっと考え事してくるから。露天の方で星空でも見ながらのんびりしてきますわ」


「おっ、いってら~。私もそっちに行くかもしれないから~」


「おけおけー」



私は室内の浴槽から露天風呂へと向かった。


外への扉を開いて通路を渡って露天風呂へと入る。露天風呂も露天風呂で広いからな……けど、一人でのんびりしたくなった時には結構良いんだよね。まぁ、姉ちゃんが居るっていうのを分かっているから、孤独感が無いからっていうのもある。


深夜の露天風呂が一番怖いから。ちょっと物音したらオシッコ漏れそうになるから。ちゃんとお湯に浸かって体を暖めているはずなのに、背筋が寒くなってきますから。



露天風呂に浸かり、夜空を見上げながら色々と考える。


急に色々なことが起こったな。かれこれ5年くらいは同じように灯籠と学業を両立させる日々を送っていただけ。

それだけでも充分に忙しいし、目まぐるしい毎日ではある。それ以外にも裏稼業の方にも手を出してから、ずっと人生の繁忙期みたいなもの。


けど、桐生の件から流れが変わっていった。クラスメイトが自分達の居る事務所に入っては自分達と同じようにアイドル活動をするのかと思いきや……やがては合同での活動がメインとなってくる。


そこで見えてきた色々な事実やら何やら……ちょっと前の私には、こんな日々が訪れることになるなんて予想もしなかった。


あの千柰都が……私と一緒にアイドル活動なんて思わなかったよ。高校時代の一人のクラスメイトとしての関係で、卒業したら自然と疎遠になっていく。


そんな間柄なのかなって思っていたら………これからも長く密な付き合いになっていくんだなって。



(人生、何が起こるか………分からないな)



さてさて、今後のことでもゆっくり考えていきますか。一番片付けていかなきゃいけない問題は……土御門魁聖。


あのクソみたいな陰陽師をどうにかして、そのふざけた人生をぶち壊してやらねぇとな。私達に喧嘩を売るっていうのがどういうことなのか?っていうことを命をもって味わわせてやるよ。

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