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◈華鳥風月◈【アイドル詐欺師、往来の隨の百騎夜鳥】  作者: 結城斎太郎
第1章◀❮⦅ STAY M²AGICALLY GIRLS ⦆❯▶
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161件目【アイカ「すきすき、すき家のお子さま牛丼!」ユイ「松屋に居るのに、すき家の歌を歌うのはどうなんすか?」】

許可を得ました。この件に関しても、いつでも「はるかぜ」を潰しに動けるように下準備だけはしておきますか。根回しだけでもしておけば牽制にはなるでしょうし。


そこまで力を持った事務所でもないし、ワルキューレを敵に回したとなれば、流石に調子に乗ったような真似はしなくなるだろう。


なかなか頭の悪い連中も揃っていそうなので、柚依さんと咲希さんを連れ戻しにワルキューレに交渉する可能性は低くはない。


その時点で調子に乗った、私達に喧嘩を売ったということになりますので、それ相応の対応をさせていただくことにします。


その件については実は社長には通しています。了承も得ています。



「はるかぜ」が終わるのも時間の問題かな。意外と児童劇団を兼ねている芸能事務所って最近は経営が難しくなっているのか、どんどんと無くなっていく傾向にあるからね。シンプルに子役の需要も減ってきたっていうのもあるのかも。


再現ドラマの常連や、有名ドラマの端役……現代なら、このレベルで仕事が安定して入ってくれば子役としては大成功とも言えるだろうね。


ギャラも小学生にしては遥かに多い小遣いにはなってくるだろうから。それで金銭感覚がぶっ壊れた子役の未来は悲惨なものだけどね。


柚依さんと咲希さんは逆に売れなくてよかったんじゃないのかなって失礼ながら思ったりする。


マトモな感性を持った状態で私達の事務所に来たんだから。前の事務所の闇が2人の総合的な面での基盤を大きくしていったっていうのがある。


大先輩に対して上からの評価はナンセンスなことは分かっているけど……事務所の運営側にも首を突っ込んでいる私達は、新しく入ってきた人間に対しての見極めも行わないといけない。


それを社員達に共有するのも私の仕事だ。現場に出ている人間しか分からない部分を灯籠組からメインに集めているから。こういうことを任せられる所属している人間が居ないからね。


酒の勢いとかで平気で喋りそうな連中も一定数居るから。そういうのがきっちりし過ぎているくらいの人間が適役というのもある。



その分……仕事量は増えますが。勿論、その分の給料は貰っています。給料+歩合=灯籠組のそれぞれの月の収入っていうのは、そういう意味もあります。


歩合給に関しては取引先からとの連携の兼ね合いもあって振り込みにズレが生じたりするけど、給料は事務所からの直接だから。

歩合給が無くても給料だけ月の生活費は十分に賄えるだけは貰っている。給料だけの額面で言えば由利ちゃんより少し少ないくらいかな?年功序列っていうのもあって。


社会保険も雇用保険も入ってるから。入らされてるって感じだね。普通に正社員としての契約も兼ねているから。「どうしてもですか?給料減りますやん」って言ったら、「将来的にも正社員としての仕事をすれば入らないといけなくなるし、今がそういう扱いなのだから義務だ」って強めに言われて強制加入です。


強制加入が義務だから言うことを聞いてます。「そもそも、保険料やら所得税なんて痛くも痒くもないくらいの額を稼いでいるんだから文句言うな!」っても言われた。


確かに、年収は社長のを遥かに越えてるからね。会社としての売上があっても、それが全て社長の手元に残るわけじゃない。

会社の金=社長の金って思っている人間が多すぎるから、社長=金持ちみたいな感じで思っている人は居るけど、そんなこと無いからね?


会社の金は会社の金だから。社長の金ではないから。

会社の金を社長が勝手に使ったら普通に横領罪で捕まって、執行猶予無しの実刑判決で檻の中での労働なんていうのは珍しくないんだから。

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